NGP、リサイクル品のCO2低減効果を発表


(2016/04/25)印刷する

 リサイクル部品を使って自動車の修理をすると、二酸化炭素(CO2)をどれだけ減らせるか――ベルマーク協賛団体のNGP日本自動車リサイクル事業協同組合(佐藤幸雄理事長、ベルマーク番号76)が富山県立大学、明治大学と共同で研究してきた、そんな効果の発表会が4月5日、東京・品川で開かれました。

 研究テーマは「自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究」です。モノを新しく作ると必ずCO2が出ますが、「リサイクル部品を使うことで、新しいモノを作る必要がなくなり、その分、CO2を削減できます」とNGP技術顧問の藤田光伸さんが説明しました。

CO2を減らす研究発表の一コマ

 たとえば、1300CCクラスの小型車のフロントドアでは、新品でなくリサイクル品を使うと、約70キロのCO2削減効果があることがわかったそうです。スギは1本あたり年間約14キロのCO2を吸収するといわれているので、5本分に当たるわけです。

 日本損害保険協会が車の所有者を対象におこなったアンケート結果(回答者9892人)によると、リサイクル部品で修理したときの満足度は97.2%にのぼりました。満足の理由(複数回答)は、「修理費が安かった」83.1%、「環境への貢献」30.9%などでした。

 地球温暖化が世界の大問題になっています。NGPは、リサイクル部品の利用促進によって資源の節約やCO2削減につなげていることを積極的に訴えかけていく考えです。

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 NGP日本自動車リサイクル事業協同組合は2012年にベルマーク協賛団体になり、組合加盟の企業がリサイクル部品を販売する際の「品質保証シール」(ギャランティーシール)にベルマーク(1枚5点)をつけています。整備工場で車を修理する際に、この保証シール付きの部品を使うとベルマークがついてくる仕組みです。

 NGPでは、修理を頼んだ人がベルマークを必要としない場合は、整備工場などが回収し、東日本大震災の被災校支援などに役立ててきました。

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