協賛会社インタビュー⑧ エプソン販売
(2014/12/18)印刷する
エプソン販売株式会社 販売推進部・CP MD部 課長 藤井剛文さん
ベルマーク活用のカートリッジ回収で環境にも貢献
ベルマーク運動の協賛会社へのインタビューシリーズ「私の会社とベルマーク」。8回目は、エプソン販売株式会社です。使用済みのインクカートリッジとトナーカートリッジの純正品回収にベルマーク点数をつけるという画期的な仕組みを初めてとり入れ、2004年に協賛参加しました。販売推進部・CP MD部課長の藤井剛文さんにお話をうかがいます。(聞き手・海野哲生、写真・朝日教之)
カートリッジ回収で環境貢献活動
――2004年の御社を皮切りに、その後、キヤノンマーケティングジャパンとブラザー販売が同じ仕組みを利用してベルマーク運動の協賛会社になりました。最初に、どのようにしてこのアイデアが生まれたのでしょうか。

――カートリッジを回収する際にベルマーク運動を活用するという仕組みは、すぐに考えついたことなのでしょうか。
まず、量販店などに回収ボックスを置くところから始めました。それは現在も行っています。ただ、紙パックやプラスチック容器をスーパーマーケットの店頭に持っていくのと同じように、いわば「生活動線」の上に回収ボックスを設置しないと浸透しませんし、回収量も増えません。
――スーパーに比べると、量販店に行く機会は少ないように思います。
そうですね。そういった考えから、より身近なコンビニエンスストアに回収ボックスを置くというアイデアもありましたが、新しい回収スキームを構築していくのはなかなか大変なことです。
そこに、ベルマーク運動を活用するのはどうかというアイデアがでました。そこから、ベルマーク運動について調べたり、マーク点数の付与方法などについてはベルマーク財団にもアイデアをいただいたりしました。このアイデアがでてからは、トントン拍子に事が進みました。
広く認知され、身近なベルマークを活用
――なぜベルマーク運動の活用を考えられたのでしょうか。

――先日、東京の狛江第三小学校を取材しました。御社の製品をはじめ、使用済みカートリッジを都内で最も多く回収している学校です。これがそのときの写真です。
これは、すごいですね。感謝です。そう、このようにきれいに並べて送ってくださるのですよね。実際に回収センターに届いた段ボール箱を拝見すると、きっちりそろえて、きれいに梱包されていることが多いです。なかには、型番や色別に分けて送ってくださる学校もあります。

そういうところでもお役に立てているようですし、弊社としても、カートリッジの回収ができますね。
効率のよい回収スキーム
――ベルマーク参加校がこの仕組みによって取得したベルマーク点数が、この10年間で莫大なものになっています。その分、御社が負担する費用も増え続けているわけですが、このことについてはどうお考えですか。
ベルマーク運動に協賛することを決めた当時も、費用対効果を問う意見はありました。結果として、さまざまな意味で効率よくカートリッジを回収するということを考えると、ベルマーク運動を活用したことは良かったととらえています。先ほどもお話ししましたが、PTAの方々が弊社の純正品をきれいに仕分けて送ってくださいますし。
――ほかにもカートリッジの回収スキームはあると思いますが、ベルマーク運動による回収の占める割合はどのくらいでしょうか。
弊社で回収しているカートリッジ全体で見ますと、ベルマークによる回収が最も多くなっております。徐々にではありますが、使用済みカートリッジ回収量も増えてきています。純正品インクの質の良さを知っていただけるきっかけにもなると考えています。
――ベルマーク運動がお役に立っているようで、何よりです。ベルマーク財団に対するご要望などがあれば、お聞かせください。
回収のスキームについては、非常に安定していますので、今後はベルマーク運動参加学校のなかでまだ取り組んでいない学校への周知や、活動が中断してしまう学校がないよう、啓発についての施策やアイデアなどの面で力を貸していただければと思います。
――毎年、全国を巡回して開くベルマーク運動説明会のなかで、使用済みカートリッジの回収方法の説明を続けていくことに加えて、ほかにご提案できることはないか検討していきます。本日は、ありがとうございました。