協賛会社インタビュー④ 日本テトラパック


(2014/09/02)印刷する

日本テトラパック株式会社 環境本部マネージャー 渡辺宏さん


 ベルマーク運動協賛会社へのインタビューシリーズ「私の会社とベルマーク」。4回目は、日本テトラパック株式会社です。使用済み紙容器の回収と引き換えに、ベルマーク点数を付与するという仕組みで、2011年からベルマーク運動に協賛されています。環境活動への活用や、ねらいなどを環境本部の渡辺宏マネージャーにうかがいました。*肩書きは取材当時のものです(聞き手・海野哲生、写真・朝日教之)


紙容器作りを持続可能な事業にしたい


――環境本部は、どのような業務をされているのでしょうか。

 会社での環境活動全般です。私が携わっているのが、事業活動にともなう環境負荷の削減や、紙容器を作るという事業活動を持続可能なものにするため、再生資源を有効活用するための活動、紙容器のリサイクルや環境コミュニケーションなどです。

――環境コミュニケーションとは、どのようなことでしょう。

 社内外への環境に関わる情報等の発信です。社内向けには、イントラネットの環境コンテンツや、eラーニング等を作成します。社外に向けてはホームページ等の媒体を利用して、環境情報の発信やリサイクルの啓発活動を行っています。また、使用済み紙容器は、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどに再生されますので、それらの製品をつくる業者のサポートなどを行っています。

――渡辺さんはベルマークを担当されて約半年。この春にはベルマーク運動説明会にもお越しいただきました。

 私が思っていた以上に、PTAのみなさまが熱心に取り組んでいらっしゃると感じました。また、細かい作業をボランティアで行っていらっしゃる。とても大変なことだと感じました。

――説明会で、紙容器を集めて、点数を得るまでの方法を説明していただく場面がありました。PTAのみなさんがメモを取りながら真剣に聞いていたのが印象的です。

 弊社のベルマーク点数の集め方、仕組みが、通常の商品についているベルマークとは違ってやや特殊です。ベルマーク運動参加校が約2万8000校であるのに対し、弊社の紙容器回収をしたことがある学校は、約4500校にとどまっています。まだまだ集めていない学校、知らない学校のほうが多いのです。テトラパックの紙容器の収集で、ベルマーク点数が得られるということをもっと知っていただきたいと考えています。

アルミ付き紙容器のリサイクルを広げたい


――ベルマーク運動に協賛して4年目です。毎年、回収量は増えているそうですが、増え続けることで懸念されることはありませんか。

 今のところ、特に懸念していることはありません。ただし将来的には、付与する点数の見直しを検討する可能性もあります。昨年度の紙容器回収量は約560トンでした。今年の上半期の時点で、すでに約300トンの紙容器の回収にご協力いただいており、昨年の回収量を大きく上回るペースです。ただこの活動は、短期的なものでなく、可能な限り継続したいと考えています。

――紙容器は、どのようなものにリサイクルされるのでしょう。

 回収された紙容器の多くが、最終的に製紙メーカーでトイレットペーパーやティッシュペーパーといった衛生紙にリサイクルされます。

――内側がアルミになっている紙容器はどのようなものに?

 アルミ付きの紙容器も、牛乳パックと同じように衛生紙にリサイクルされます。以前はリサイクルしにくかった時代もあったようですが、現在は技術が向上して、アルミとポリエチレンを分離することができる製紙メーカーが増えています。

――そうだったのですね。それでは紙容器の回収でベルマーク点数をもらう際、通常の紙容器は1キロ50点、アルミ付き紙容器は1キロ100点と点数に違いがあるのはなぜですか。アルミ付きは特別な用途があるのでしょうか。

 「アルミ付き紙容器もリサイクルできる」ということが、まだまだ知られていません。そこで、アルミ付きでもリサイクルできるということの周知と、実際に集めていただいたことに対して、点数にインセンティブを付けています。

――なぜアルミ付き紙容器のリサイクルに力を入れるのでしょうか。

 アルミのついてない牛乳パックなど比べて、アルミ付き紙容器のリサイクル率が極めて低いという現状があります。そこで、さまざまな関係者と協力してリサイクル・ネットワークを構成すると同時に、アルミ付き紙容器もリサイクル可能であることの周知や啓発を広く続けていく必要があります。

社会貢献にベルマークの知名度が効果的


――よくわかりました。紙容器の回収活動で、ベルマーク運動に参加していただいたきっかけや理由を教えてください。

 大まかに理由は三つあります。まず一つ目に、ベルマーク運動が、日本の社会貢献活動としては、最も知名度のある活動の一つであることです。弊社の社会貢献活動を、ベルマーク運動とともに行うことで、より効果が期待できると判断しました。
 二つ目は、弊社が協賛する以前に、エプソンやキヤノンが、使用済みカートリッジの回収でベルマーク点数を付与するという前例があり、それを参考にできたことも大きいです。
三つ目は、学校や教育現場とのネットワークをつくることです。こどものころからリサイクルの意識づけができることを期待しました。

――協賛するにあたって、苦心されたことはありましたか。

 弊社は外資系の会社です。そもそもベルマークとは何か、その仕組みについて説明することや、継続的にまとまった経費が掛かること、費用対効果があることを広く理解してもらうことに苦心しました。
 それから、回収箱の手配や回収のプロセス、使用済み紙容器を製紙業者等に受け渡すまでのネットワークを一から作ることなども大変でした。
 経理の面では、これまでに経験したことのないキャッシュフローが発生したことです。つまり、ベルマーク点数を発行した時点で、点数分の金額を負債としていったん計上しますが、その点数分を財団が弊社に請求するまでにタイムラグが発生します。また、PTAが受け取った点数証明書を財団に送らずに、そのまま眠ってしまう点数もあり、発行した総点数と財団からの請求点数が一致しないという問題があります。点数証明書は必ず財団に送っていただくようお願いしたいです。

――通常のベルマーク点数とは違い、商品にベルマークが印刷されません。多くの協賛会社が、商品の差別化をするためにベルマークをつけるという側面もあるわけですが、御社の場合はいかがでしょうか。

 弊社の紙容器をご採用いただいて、学校給食の牛乳を納めているお客様もいらっしゃいます。この飲み終わった紙容器を回収すればベルマーク点数が付与されますし、毎日の給食の牛乳であれば、かなりの数量になります。これが、お客様の製品に付加価値を与えることになり、ひいてはそれが、弊社商品の差別化になると考えています。

――今後もこの活動を長く続けていただくために、財団に期待することやご意見をお聞かせください。

 やはり、ベルマークそのものの価値の向上ですね。これまで50年以上の歴史と実績はまぎれのないものですから、今後は新しい工夫をして、さらに付加価値を高めていただきたいです。ベルマークの価値向上は、協賛会社の価値を向上させることですから。また、財団のホームページや新聞等の媒体を利用して、協賛会社やその活動のPRに力をお貸しいただければと思います。協賛会社としてご提案していくこともありますし、財団からも、ベルマークを利用した企画の提案などをしていただければいいですね。

――貴重なお話をありがとうございました。新しい価値の創造など、協賛会社の期待にこたえるものを提供するべく、様々な取り組みや、ご提案をしていきたいと考えております。

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