体験報告

東北



6月24日(火)八戸

青森県八戸市立城北小学校
田村 千春さん(2007年度1学年ベルマーク委員会副委員長)
坂本 洋子さん(同ベルマーク委員会書記)
 私たちの城北小学校は、八戸市の北に位置しています。昭和58年4月に開校し、今年で創立26周年を迎えます。児童数約640名、職員35名の市内でも有数の大規模校です。学校の特色は、2学期制を導入している所です。また、校歌は市内でも珍しい3部合唱です。素晴らしいハーモニーは、私たちの学校の自慢でもあります。ホームページで聴く事が出来ますので、是非一度、聴いてみてください。
 全校児童で取り組んでいる、四つ葉のクローバー運動も盛んです。その中でも、縦割りで行うあいさつ運動に力を入れています。
 城北小学校のPTA会員は505名、「楽しく活気、そして前へ」をスローガンにしています。学年毎に委員会の役割が決まっています。1学年…ベルマーク、2学年…交通安全、3学年…環境、4・5学年…プール監視、6学年…校外活動、です。バザーは、全員で担当しています。その他に、広報、父親の会があります。親父の会は、お父様方の協力により活動しています。
 ベルマーク委員会は、平成4年度に発足し、1学年から6学年までの縦割りで活動していました。その後、平成14年度には学年毎の委員会となる現体制に変わりました。
 19年度のベルマーク委員会は、学年代表1名、委員長1名を含め、合計16名の委員で始まりました。誰一人、ベルマークの事を分からなかった為、前年度の委員さんから幾度となく教えてもらいながらの出発となりました。
 ベルマーク袋はエコにつながるよう、2年間使用する事にしました。子どもに人気のあるキャラクターを市販の封筒に、コピーではなく印刷機で行い、コストを削減しました。
 前年度までは、協力してくれた子どもに「ありがとう」の意味でシールを張る形をとっていました。私たちは、シール購入の経費削減を考え、100円ショップでスタンプを購入し、封筒に押す形に変更しました。それにより、張る手間も省く事が出来ました。
 ベルマークの回収は、年に6回行っています。まず、担任の先生から児童へベルマーク袋を配って頂きます。その後、児童は、3、4日程度で学校へ提出します。
 提出されたベルマークは、クラス毎に回収袋へまとめて入れてもらっておき、配布から1週間後に、委員が職員室から回収します。回収は、クラス毎に委員による持ち回り制で、順番に行うようにしました。仕分けは後日、行います。
 指定月の第3木曜日を仕分け日とし、委員は9時30分から14時30分までの活動としました。1学年の父兄へは、事前に手紙を配布し、お手伝いを呼び掛けます。基本的に、委員はフル活動ですが、お手伝いの父兄は午前、午後の都合のよい時間に来てもらうようにしました。
 整理作業はまず、牛乳パックを再利用した仕分けボックスに、会社番号順、5単位に仕分けて入れます。
 その後、いちごパックを再利用してボックスに会社別に仕分けします。会社番号が振ってあるので、それにドンドン入れていきます。
 次にベルマークをきれいにカットし、点数毎に分けます。カットしたゴミを捨てる際、ゴミ箱はチラシで作り、資源ゴミとなるよう活用しています。学校全体でゴミ削減に力を入れています。
 それから、ベルマーク整理表に同番号、同点数を一列に10枚張り、計100枚になるようにします。以前は10枚ずつ、ホチキスで留めていた為、集計作業に時間を多くとられ、また、計算ミスもありました。このように整理表に貼る事により、他社のベルマークを貼り間違う事もなく、計算も、し易くなりました。また、紛失し易いガム・電池のベルマークも集計し易くなりました。
 職員室にはカートリッジ回収ボックスを置き、先生方からもご協力を頂いております。集まったベルマークの点数から、大きい物としては、平成17年度に「50インチの大型テレビ」を贈ることが出来ました。平成19年度の合計点数は、7万4,290点でした。
 活動の成果としては、手作りのキャラクター封筒に入れてもらう事によって、子ども達のベルマークに対する意識も高まりました。また、活動を通して先生方や保護者間との交流も深まりました。学校の教育活動に必要な品物を贈る事ができ、更に、委員自らがリサイクル品を使う事により、学校全体で物を大切にする心が育ちました。
 キヤノン、エプソンは専用段ボールがいっぱいにならないと発送出来ないので、かなりの量が必要となります。学校新聞にインクカートリッジ回収を呼び掛けてもらった所、19年度は大量に集まり発送する事が出来ました。
 反省点としては、仕事をしている人としていない人の活動量のアンバランスがありました。仕事をしていて仕分けに参加出来ない委員には、自宅で整理表にベルマークを貼ってもらうようにしました。しかし、全員同じ作業量にするつもりが上手くいかず、結果として活動が特定の委員に偏ってしまいました。年度末にはお手伝いの父兄も少なくなり、大量のベルマークの仕分けと財団への集計、提出も重なり、ハードになってしまいました。
 私たちの学校は、特別に学校外で収集箱を置かせてもらうような事はしていません。学校内だけでの活動です。「○万点集めよう」と目標を立てた訳でもありません。ベルマーク委員会の事を何も分からない状態で始まった私たちでしたが、こなしていくにつれて、どの委員も「頑張って点数を集めよう」という意識が高まってきました。整理表がベルマークでいっぱいになると、「やった!!」というかなりの達成感がありました。大変でしたが最後には、「1年間ご苦労様!」と楽しく終われたと思います。
 学校に集まる頻度が多い委員会ですが、その都度子どもの様子を見る事が出来ますし、先生方やお母さん方とも交流が持て。情報交換も出来ます。この度の体験発表においては、委員長の転校などで突然の文書作りとなってしまい、てんやわんやとなっている所に校長先生が助け船を出して下さいました。お忙しい中ご協力頂けたのも、先生方との交流のなせる業だと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月24日、八戸市公民館ホールで


6月27日(金)秋田

秋田市立八橋小学校
野呂 朋子さん(2007年度ベルマーク部部長)
 秋田市立八橋(やばせ)小学校は、今年で創立35年を迎えます。今年度は、86名のかわいい1年生が入学し、4月現在で児童数が484名の学校です。八橋小学校では、「心豊かな たくましい 子どもの育成」という教育目標を掲げ、やばせの一文字ずつから、「や・優しい心で触れ合う子ども」。「ば・バイタリティを持って挑戦する子ども」。「せ・生命を尊重する子ども」の育成に力を入れています。
  PTAには、会報「八橋」の発行活動をする広報部、体育行事の開催などの活動をする体育部、研修会・文化教室などの開催等の活動をする文化部、子ども達の交通安全の確保などの活動等をする生活安全部、そして私たちのベルマーク部の5つの専門部があります。PTA全会員がこの専門部に所属し、子ども達の健やかな成長のため活動をしています。
  ベルマークの回収日は、毎月1日となっています。1日が休みの時には、その前後が回収日になります。そして、回収日10日位前には、ベルマーク新聞を発行し、回収日のお知らせ、今の回収状況、撤退予定の会社のお知らせ、ベルマークの付いている商品の紹介などを載せています。
  家庭で集めたベルマークは、前もって子ども達に渡してあるベルマーク袋に入れられ、1日に回収されます。回収されたベルマーク袋には、必ずシールが貼られ子ども達に返されます。それを励みに、子ども達も頑張っています。
  そして、集まったベルマークは会議室に運ばれ、ここからが、ベルマーク部員の仕事となります。集計作業は、毎月1回、10時から12時までです。ただし、全学年一緒に作業するのは、スペース的に無理があるため、2・4・6年生は、月1の火曜日。1・3・5年生も、月1の木曜日とし、学校行事等とも合わせ、日にちを決めています。最近は、お勤めされている方も多いため、自分の子どもの作業日に都合の悪い時には、他の学年の集計日でも大丈夫、というようにしています。
  集計はまず会社別に仕分けするところから始まります。豆腐パックに入れたベルマークを、番号別の箱を作ってありますので、そこへ入れて仕分けします。そこまでの作業が終了したら、各自その箱をもち整理作業に入ります。各点数ごとにまたさらに分け、冷凍食品などの大きいベルマークは10枚ずつホチキスでまとめたり、ガム等の小さい物はセロテープでまとめたりします。そして、10枚ずつまとめた物は、各会社ごとに分けてしまっておく引き出しがあるので、点数の集計作業日まで入れておきます。
  点数の集計作業や発送は、年1回から2回行います。撤退する会社の期限に合わせたりするため、この月に、とは決めていませんが、年度末には必ず行います。その時までに集まった点数をだしてベルマーク新聞でお知らせもしています。発送の際は、計算ミスや記入もれがないよう、お互いチェックし合って行います。昨年度は、累計で8万7229点集まっています。
  私たちの学校では、家庭からの回収の他、地域の方々からもご協力頂き、学校近くのパン屋さん、郵便局、スーパーなど、5カ所にベルマーク回収箱を置かせ頂いています。その方々のご協力もあり、この点数が集まっているのだと思います。今年度は、キヤノン、エプソンのカートリッジの回収にも力を入れたいと今年度の会長と相談しております。こうして集まったベルマーク預金で、子ども達が冬場の活動で寒くないように、と、学校初のジェットストーブも用意しました。何とかもう1台用意したいと思っています。
  気付かず捨ててしまえばおしまいのベルマークも、この活動が浸透し、チリも積れば山となり、学校の備品など、こうして用意できます。これからも、家庭・学校・子どもたちが協力し合い、根気強くベルマーク運動を続けて行きたいと思います。
=6月27日、秋田県生涯学習センター分館(ジョイナス)で


6月26日(木)弘前

青森県弘前市立時敏小学校
鈴木 理歌子 (2007年度ベルマーク部副部長)   
工藤 幸恵 (同副部長)
奈良 幸子 (同ベルマーク部員)
吉田 晃子 (同ベルマーク部員)
(左から)
 私たちの時敏(じびん)小学校は、今年で135周年になる弘前市で3番目に設立された歴史のある学校です。弘前公園に程近く、八幡宮を初めとした神社やカトリック教会、武家屋敷などの緑あふれる観光施設に囲まれた豊かな環境にあります。
  学校では「やさしく かしこく たくましく」という教育目標を掲げ、「夢を持ち 心豊かに生きる子」の目的を持って、子どもの育成に力を入れています。
  また、PTAは全員登録制で、各学年の学年部とベルマーク部・事務局・生活安全部・保健体育部・環境美化部・報道部・バザー実行委員会の7つの専門部から成り立っており、皆さんがいずれか一つに登録しています。
  ベルマーク部の部員は43人で、子ども達の委員会と連携して活動しています。
活動内容は、月に1、2回 平日の午前10時から正午までの約2時間の中でマークを切り取り、番号ごとに卵のケースに仕分けしていきます。皆で楽しくおしゃべりしながら、学校の事や子どもの事など、情報交換しながら、和気あいあいと作業しています。
  ベルマーク運動への参加は昭和39年からで、平成5年には県内初の累計500万点突破、11年には累計で600万点を突破して、財団から感謝状を頂きました。
  私達の学校で行っている活動は、PTAのベルマーク部と子ども達のベルマーク委員会から成り立っており、委員会の子ども達が毎月マーク収集日の1週間前に担任の先生を介して児童にベルマーク封筒を配っています。
  家庭で集めたマークは封筒に枚数を記入して、各クラスのベルマークの箱に持ち寄ります。
  時敏小学校は2学期制なので、前期後期それぞれで枚数の合計を集計して、各クラスごとに上位1〜3位まで表彰しています。子ども達もそれを励みに 頑張って集めています。
  毎年の目標点数は、委員会の子ども達が決めており、今年度は8万点を目指しています。
  また、各家庭から集められているだけではなく、近くのスーパーにもベルマーク箱を設置して、地域の皆さんにもご協力を頂いております。わざわざ学校に、袋一杯に集めたベルマークを届けてくださる地域の方もいらっしゃいます。皆さんのご協力のおかげで成り立っています。
  委員会の子どもも委員会活動のときに、切り取り・仕分けを手伝ってくれます。
  集まったマークは、 毎月1、2回の作業の日に ひとまとめに置いてある大きな箱から テーブルごとに 小分けに分けて、切り取りしてから会社別・番号別にしてあるタマゴケースに仕分けします。特にロッテの57番、58番は点数が細分化してあるので、後で集計しやすいように点数ごとに分けています。2時間の作業も終了間近になる頃に、タマゴケースに仕分けしたマークをベルマークの引き出しに入れます。こちらも、会社別・番号別に分けてあります。
  集計・発送は、7月・12月・2月の年3回です。引き出しの中にたまったマークを手分けして、それぞれ計算していきます。集計は、2回の作業日を使ってやっています。1日では終わらないからです。特に夏は、キユーピーやニッスイ(日本水産)等、薄いビニールのマークが 風で飛ばないように気を付けています。
 2006年度は11万3,181.2点 集まりました。2007年度は7万3,481.3点と、少なくなりましたが、ネピア(王子製紙)やフジフイルムといった企業が次々と脱退していく中で、集まった方だと思います。現在の総累計は690万点です。700万点目指して頑張りたいと思います。
  私達の学校が多くのベルマークを収集出来るのは、次のようなことが考えられます。
  ベルマーク活動が 44年間も 途切れることなく堅実に続けられており、運動の意義が理解され、浸透していること。「継続は力なり」ということを実感しています。ボランティアで活動に参加してくれるお母さん達の力も大変大きいです。こうした 家庭・児童・学校 が協力して長年活動している成果として、昨年はプロジェクターを購入して、視聴覚教育に活用しています。卒業式にも活躍し、感動の一場面を演出していました。
  今後とも「ベルマークだより」などで呼びかけて、保護者の皆さんや地域の方々の理解と協力を更に強めていただけるように、根気よく地道に運動を続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月26日、弘前駅前市民ホールで


6月25日(水)青森

青森市立泉川小学校
台丸谷 弘子さん(2007年度全学年委員長)
 私たちの学校、泉川小学校は中心地よりやや離れていますが、近年、大野鳴滝の土地開拓で住宅が増えつつあり、近くには大きなスーパーもできて賑わいを見せてきています。古くからの地域と新興住宅街が入り交じった地域の混合型で、現在は児童数493名、16学級の規模になっています。「なかよし会」という放課後児童会があるため、働く人にとってとても助かっています。
  PTA活動が盛んで、今年度から全員参加型になりました。
  学年・全学年・研修・校外生活指導・広報・保健体育・環境整備の各委員会では年間を通して、子ども達のために様々な活動をしています。
  泉川小学校のベルマーク活動は、それぞれ各学年委員会で集め、年2回、全学年委員が集まり、ベルマークを集計し提出します。
  収集方法ですが、各学年ごとに年4〜5回、児童にベルマーク袋を配って教室の専用の箱に持ち寄ってもらいます。この時使う袋は6年間同じ物を使っていますので、ベルマークがなくても袋だけ返却してもらいます。そして、特徴は収集や仕分け作業など各学年委員会が自由に日付を決め、仕事を持つお母さんが都合つけやすくしています。
  PTA会議室には、学年専用のロッカーがあり、会社別袋一式、仕分けに使うイチゴパックなど備えられていて、いつでも作業できる状態になっています。仕分けしたものをきれいにカットし、同じ点数を10枚ずつまとめると計算しやすくなります。
  10月と2月の年2回全学年が集まり、各学年分を集め、全体集計をします。そして、集計作業しながら、それぞれの家庭や子ども達の様子、世間のいろんな情報などを交換しながら、お母さん同士の楽しい交流の場にもなっています。
  これからはカートリッジの収集をもう少し徹底していきたいと思います。
  おかげ様で昨年度は、創立以来、長年の活動が認められ、年々ベルマークの数は減少しているのですが、一度も途切れることなく累計300万点集まったということで、ベルマーク財団からの取材を受けました。
  今年度からは、教職員の方にも、ご協力をいただきベルマークを集めたいと考えています。
=6月25日、青森市文化会館で


5月22日(火)山形

山形県上山市立上山小学校
小関 義則さん(08年度事業部部長)
吉田 美加さん(同事業部副部長)
(左から)
 私たちの上山小学校は、今年で創立116年を迎える歴史のある学校です。学校周辺には上山城や武家屋敷跡もあり、城下町の面影を残しています。また、いで湯の町として多くの温泉旅館もあります。お城の敷地内にある足湯からは、自然に恵まれた蔵王の山並みや市街を見下ろすことができます。
  また、歌人斎藤茂吉の故郷ということから、学校では短歌作りの活動に積極的に取り組んでいます。校内の所々に児童の短歌が掲示され、年度末には全校短歌集が発行されます。卒業式では思い出や決意を歌った一人一人の短歌が詠まれ保護者の間でも短歌作りに取り組む学年が出てきました。上山小学校では、「よりよく生きる力をもつ子の育成」という教育目標を掲げ、子どもの学びを保証する学校・保護者地域と共にある学校・価値ある文化が創られる学校を目指しています。
  上山小学校は現在22学級、児童数562名です。どの家庭も6年間で1〜2回はPTA役員になろうという申し合わせのもと、進んで役員を引き受けてくれる家庭がほとんどです。特に保護者と学校が協力していこうと、学年では学年部としてPTA活動に参加して各学年目標やスローガンをたて、親子行事、研修活動、継続活動の3本柱で活動を企画しています。
  全校に関わって活動を進めている部として事業部と広報部があります。その中で事業部がベルマーク収集・集計活動の担当になっています。各学年役員から3〜4名の委員と部長、副部長の20名です。事業部ではベルマーク活動の他にも、いずみ祭(奉仕活動、模擬店、バザー)、親のレクレーション大会、研修会を活動計画としています。
  上山小学校のベルマーク活動は1961年(昭和36年)から始められ、40年以上の積み重ねの結果、昨年夏、通算300万点を達成、9月に表彰を受けました。
  上山小学校では春のPTA総会の時に事業計画の発表の中に通年計画としてベルマーク活動を説明します。そして各学年、各クラスにベルマーク表を配布します。新入生の保護者からは「小学生の時やってた」「なつかしい」等の声が聞かれます。
  その後、毎月ベルマークの日という日を設け、前日にベルマークの収集袋を児童に配っていただきます。児童は各家庭で集めたベルマークを袋に入れて翌日学校に持ち寄り、休み時間に廊下に並べた各会社ごとの箱にベルマークを入れていきます。箱はイチゴのパックや豆腐のパックを利用しています。1年生がどうしたらいいかわからなくて困っていると上級生が教えてくれるので、ほとんど子どもたちだけで分類しています。袋に「ありがとう」の印を押して担任が保管し、また次回のベルマークの日の前日に配布します。
  全校生が持ち寄ったベルマークを再確認しながら整理袋に入れていくのは、昨年表彰を受けたワイワイボランティアグループの活動です。今年は22人で活動だそうです。子ども達は進んでボランティア活動を選択しただけあって、とても熱心です。「使用済みのインクカートリッジはどうするの?」「この番号の箱がないけど、無効になったのかな。もったいないね」等と話ながら、仕分け作業は手早く終わるそうです。
  集計作業は年2回です。事業部の活動のいずみ祭の中の奉仕活動のとき1学年の担当です。児童と保護者が一緒に行います。会議室の机の周りに親と子が何組か座り、担当者から集計の方法を聞いて作業を始めます。最初は張り切っている1年生ですが、作業が少し難しいようで、だんだん子どもたちで遊びだす姿も見られます。保護者はだんだん口数も減り、真剣なまなざしになり、この作業にのめり込んでいきます。約1時間の作業です。
  2回目の作業は年度末に事業部員全員で行います。1年間の事業部の最後の部会で行うので集計作業の後に1年間の反省や感想など部員の皆さんに一人一人発表してもらいます。
  こうして家庭、児童、学校が協力して活動している成果として、ボールや電波時計、運動会で使う赤白の玉入れ台など購入して活用しています。子ども達の方が買い物の時ベルマークが付いているか気をつけて見ている、というお話も聞きます。
  300万点達成は1961年から今日に至るまでの上山小学校のPTA会員の皆様のご理解と協力が実を結んだものです。これからも無理なく楽しく続けて行きます。 
(スライドショーを使って発表)
=5月22日、山形テルサで


5月23日(金)福島


福島市立平野小学校 
阿部 正行さん(2008年度施設委員会委員長)
木村 照美さん(同施設委員会副委員長)
歌川 和美さん(同施設委員会副委員長)
(左から)
 私たちの平野小学校は、1874年(明治7年)の創立で、今年134周年を迎えます。現在の児童数は469名、学級数は17です。学校がある平野地区は、福島市の北部に位置し、県内有数の果樹地帯で自然に恵まれている地域です。県道5号線、通称フルーツライン沿線には、観光果樹園が軒を並べ、さくらんぼに始まり桃・梨・ぶどうにりんごと四季折々の果物が楽しめます。
  このような恵まれた環境の中にある平野小学校は、校訓「至誠敬愛」の精神をふまえ、自ら学びよく考える子ども礼儀正しく思いやりのある子ども、体を鍛え命を大切にする子どもを目指して学校・保護者・地域が一体となって取り組んでいます。
  平野小学校のPTA組織は、本部を中心として、教養委員会、広報委員会、厚生委員会、施設委員会、校外生活委員会の5つの委員会から構成されており、ベルマーク運動は、施設委員会が行っています。施設委員会は、資源回収とベルマーク運動の2つの活動を中心に行っております。特にベルマーク活動は1966年(昭和41年)1月にはじまり、これまで41年間途切れることなく収集活動が続けられ、2007年度には福島県では14番目に累計400万点を突破し、ベルマーク教育助成財団から感謝状をいただきました。昨年度は、跳び箱と集音用マイクを購入し、子どもたちのために有意義に使わせていただいております。
  ベルマーク運動の中心となる施設委員は、各学級から2名ずつと本部委託委員3名の計37名で活動しています。各学級の2名は前期担当と後期担当に分かれ、前期担当者が4月から8月分、後期担当者が9月から翌年の1月分までを担当します。毎月の集計は自宅作業とし、9月と2月の年2回学校で全体の集計作業と発送を行っています。施設委員は、毎年9割の方が入れ替わりとなるため、ほとんどの方がはじめての集計作業になります。そこで、毎年、5月はじめに施設委員会を開き、年間の活動予定の報告・確認とベルマークの集計方法についての説明を行っています。この時にベルマークの前期・後期の担当者、及び学年の責任者を決め今年度の作業に入っていただきます。
  ベルマークの収集は、まず年度初めに、財団から届く『ベルマーク一覧表』と収集方法や整理、カートリッジの回収、ベルマーク運動の仕組みを説明した『施設委員会だより』を各家庭と先生方全員へ配布し、ベルマーク運動の意義へのご理解とご協力をお願いしています。また、その際に各家庭で収集していただいたベルマークを回収するための専用の封筒「ベルマーク袋」も配布します。この「ベルマーク袋」は、毎月学級費などの集金日と合わせて設定している「ベルマークの日」に毎月回収し、集まったベルマークは各学級の担当施設委員がその学級分を自宅で集計します。
  毎月、各家庭からお預かりした「ベルマーク袋」は学級ごとに「ベルマーク回収袋」へ先生にまとめていただき、それを担当施設委員へ児童を通して渡していただきます。各施設委員は、届いたベルマークを、番号ごとに仕分けします。次に、仕分けしたベルマークを、印刷されているマーク点数別に分け、枚数と合計点数をベルマーク集計表に記入します。最後に、ベルマークの番号と企業の写真が貼ってある学年用整理袋に、仕分けしたベルマークを入れます。ここまでは各学級の施設委員の毎月の仕事です。  
  次に、各学級の集計が終ったら各学年の責任者が、学年の施設委員に連絡を取り、各学年ごとに集合して学年の点数を集計します。このように各学年でまとめられた集計表は、最終的に前期(9月)と後期(2月)に設定された年2回の全体集計日に担当者全員の手により集計されます。
  次に、各学級で仕分けしたベルマークを、ベルマーク番号を張ったいちごパックに移し、各学年の集計表をもとに、各企業のベルマーク整理袋に点数、枚数、計を記入します。その後、整理袋に入れて封をし、発送用ダンボール箱に入れて完了となります。
  作業は、和気あいあいと楽しく進められ、作業完了とともに多くの委員の方々が充実感を得られているようです。毎月の集計を自宅で行う方法は委員の方にも好評です。この他、施設委員会では、ベルマーク回収の他に、使用済みインクカートリッジの回収にも力を入れています。校内にインクカートリッジの回収箱を設置し、先生方や授業参観などで保護者の方が来校する際にご協力いただいています。また、資源回収においても、地域の皆様のご理解とご協力を求めて活動を行った結果、インクカートリッジの回収量も年々伸びており、点数アップにつながっています。
  ベルマークの回収・集計作業は時間と根気のいる作業ですが、活動の先には教育活動の充実と子ども達の笑顔が見えてきます。施設委員会に代々受け継がれてきた大切な取り組みと考えています。私たちの学校でベルマーク活動を41年間続けることができたのは、施設委員の方々の熱意はもちろん、各家庭や地域の皆様のご理解と温かいご協力があったからです。これからも、子ども達の笑顔のため、学校と地域が一体となってベルマーク運動に取り組んでいきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月23日、福島市文化センターで


5月21日(水)盛岡


盛岡市立北厨川小学校
門脇 洋子さん(2008年度PTA副会長)
長沼知栄美さん(同)
三浦 将栄さん(同)
(左から)
 北厨川小学校は創立60周年を迎える節目の年であり、10月に行われる全国学校体育研究大会の開催校でもあります。学校の隣には農業研究センターがあり、春には菜の花ピクニック、冬にはスキー学習に利用させていただいています。校舎からは岩手山が見え、自然豊かな美しい環境にあります。現在、児童数512名、PTA会員数441名と少子化に伴い減少傾向です。ベルマーク集計も年々、減少しているのが現状ですが、児童ボランティア委員会とPTAが協力して行っています。児童ボランティア委員会がベルマークの収集を行い、PTAでは、ベルマーク担当の学級委員を中心に学年ごとに集計作業を行っています。
  私たちの学校で行っている活動を順を追って説明します。
@ まずは、年度初めに児童に配布するベルマーク袋を作成します。原稿はベルマーク集計 作業日を入れ、PTA事務局が作成します。作業日については、あらかじめ三役で年間の日程を決めています。学年ごとに年6回、6年生からスタートし、引き継ぎのために5年生で終了するようにしています。印刷は児童ボランティア委員会が行います。PTA事務局で作成したベルマーク活動についてのお手紙、ベルマーク協賛会社の一覧表、ベルマーク袋の3点を一緒に児童とPTA会員向けに配布します。ベルマークは毎月1日をベルマークの日とし、1日をめどに提出してもらっています。
A 4月下旬にベルマーク担当の学級委員さんに対して、ベルマーク説明会を実施します。
ベルマーク担当の学級委員は、各学年2名ずつで、全学年で16名です。説明者は、前年度の5学年のベルマーク担当です。内容は、ボランティア募集の仕方、学年通信に日程をのせてもらう、前の学年の作業を手伝い流れを覚える、集計作業の仕方、ベルマーク財団への送付方法などを説明します。
B 児童ボランティア委員会で集めたベルマークを一けた台、10番台、20番台などと、 大まかな仕分け作業を行い、PTAにバトンタッチします。提出されたベルマーク封筒にはシールを貼り、また配布します。
C ここからは、PTAでの作業になります。児童ボランティア委員会で仕分けされたベル マークを各学年の作業日には、さらに協賛会社ごとに仕分けします。点数ごと10枚ずつにまとめ、整理袋に入れて合計を出します。
D 集計が終わったら、先にベルマーク財団へ送り状のみを発送します。送り状は、コピー をとってファイルにつづっておきます。それから3日後くらいにベルマークを送ります。
E べルマークの引き継ぎノートに、作業での感想や参加人数、合計点数などを記入して、 問題の解決に努めています。
F 集めたベルマーク預金は、学校と相談して子どもたちのために役立てています。昨年度 は、体育用品と広報部のデジタルカメラ、夕張市の子どもたちへ支援金を寄付しました。今年度も子どもたちのために必要なものを購入したいと思っています。
  以上で、私たちの発表を終わらせて頂きます。ありがとうございました。
(スライドショーを使って発表)
=5月21日、岩手教育会館で


5月20日(火)仙台


仙台市立長命ヶ丘小学校
鈴木 太嘉さん(2008年度父母教師会会長)
佐藤 友香さん(同環境育成委員会副委員長)
中村めぐみさん(同環境育成委員会委員)
(左から)
 仙台市立長命ヶ丘小学校は、昭和54年開校、創立30年の比較的新しい学校です。長命ヶ丘は仙台市北部泉区の緑豊かな自然に囲まれた団地です。開校当時はまだまだ、住宅も少なく緑豊かというよりは、山を削って小学校がこつぜんと出現したといった感じだったそうですが、いまではちょうど校庭の周りに植えられた桜の木々が壮年期をむかえ、春には美しい花を咲かせ、夏にはみごとな葉の茂りによって心地よい木陰を提供してくれます。
  長命ヶ丘の児童たちは326名、各学年2クラス合計12クラスで「やさしく かしこく たくましく」をモットーに日々元気によく学びよく遊んでおります。特に上級生による下級生のお世話にはきめ細かいものがあり、伝統的に年下への面倒見がよいといった特徴があります。
  ベルマークの収集については父母教師会の環境育成委員会が担当しております。まず、児童を通じて各家庭にベルマークのついた商品のチラシを配ります。大抵の家庭では台所の冷蔵庫などに貼り付けておられるようです。日々のお買い物の際になるべくベルマークのついた商品を購入するようお願いし、また、意外な商品にベルマークを見つけることがあり、我が家でも子どもとともにベルマーク集めは楽しい作業です。
  次に環境育成委員会では、ベルマーク収集のお願いのプリントを配布します。こちらには、@ベルマークをなぜ集めるのかAどうやって集めるのか、(切り取り方など)Bどんな商品についているのかCどんなよいこと(役に立つこと)ができてDどんなものと交換できるのか―をお知らせしております。毎年のことながら、改めて文書で呼びかけることはつい忘れがちな大切な事柄を思い起こすのにはとても有効です。ここ数年は年2回 6月と12月に収集のお願いをしております。
  いよいよ、各クラスにベルマーク収集ボックスを置いて期限を定めて集計作業をします。ベルマーク教育助成財団への送り状は協賛会社ごとになっておりますので、協賛会社番号ごとに手分けしてクラスから集められたベルマークを仕分けします。協賛会社は現在60社ですので、仕分けボックスも60個必要ですね。その日はPTA会議室を貸し切り状態にして、小さなベルマークが風で飛んだりしないよう、窓も締め切って(ちなみに長命ヶ丘小学校は団地内で一番高台にありますので風あたりが強いのです)作業します。環境育成委員会は6名ですので1回の収集点数があまりに多くて1日で仕分けることができないこともありました。
  今では、点数もだいぶ貯まって、平成20年1月16日にいただいた財団からの残高通知には26万8,563円となっております。実は長命ヶ丘小学校は今年30歳です。来年度30周年記念行事を開催するにあたって、小学校にとって記念になるものを何かひとつ購入することができればとおもっております。
  私、長命ヶ丘小学校父母教師会の会長をしておりますが、恥ずかしながら長い間、なぜ本校では環境育成委員会=ベルマーク収集なのかがわからずにおりました。それがあるとき、委員会で発行するプリントをよくよく見ましたら、「ベルマークは身近にできるボランティア」という文言があったのです。そして驚いたことに子どもが言うのです。「おかあさん、どうせ買うならベルマークが付いてる方にしようよ」「いろいろ役に立つらしいからさ」そういって、買い物から帰るといそいそとベルマークを切り取りました。聞くところによると、子ども達はベルマークを持ってきたとか来ないとかやはり競ったりするようです。 ベルマークを集めて子どもたちのために品物を得ることができる。そして、ベルマークを集める行為そのものはとても簡単で子どもにとっては社会に貢献できるたのしさを感じられる。人の役に立つことが楽しいと感じられる子どもを育成してきたということでもあるのですよね。環境育成委員会の活動としてベルマーク収集はまさにうってつけでした。本当は商品と取り替えるために集めてきたベルマークですが本校では商品を得ることよりもむしろ子ども達の集める気持ちが財産となったのかもしれません。これからも、長く続いてほしい活動です。
(スライドショーを使って発表)
=5月20日、東京エレクトロンホール宮城(旧宮城県民会館)で


5月14日(水)いわき


福島県いわき市立高坂小学校
杉野 千賀子さん(2007年度PTA第1学年委員長、施設委員長)
山田 真粧美さん(同副委員長、施設委員)
鈴木  晴美さん(同役員、施設委員)
吉田  経泰さん(高坂小学校教務主任)
(右から)
 高坂小学校は、創立104年の歴史があり、校歌はあの「かえるの詩人」で有名な草野心平氏の作詞によるものです。また、シンボル「かやの木」は樹齢500年以上の立派な木で、雨の日も風の日もじっと耐え、私たちを力強く見守ってくれています。その姿は「かやの木魂」として受け継がれています。その「かやの木魂」にちなんで「自らから学ぶ かしこい子、心の豊かな やさしい子、心も体も たくましい子」を教育目標に掲げ、子どもたちの育成に力を入れています。
  所在地は、いわきの中心地「平」の隣に位置する「内郷地区」にあり、交通の便も良いところです。また、名前にあるように高台に位置し、内郷地区の町並みや遠くの山々を見渡せる自然環境にも恵まれた大変住みやすいところにあります。
  PTAには、施設、教養、厚生、広報、総務、児童の各委員会があります。各学年委員が決まった専門委員を務めます。委員が同学年の保護者同士ということでチームワークは抜群です。
  ベルマーク運動は、我々施設委員会が取り組んでおり、構成メンバーは、第1学年の学年役員8名が中心となっておりますが、その他にベルマーク委員を過去に経験され仕事を熟知されている方が率先してお手伝いをしてくれています。各家庭のベルマーク運動へのご協力により、平成19年には累計11万9,825点を集めることができました。
  本校では子どもたち一人ひとりにベルマーク袋があり、毎月第1火曜日に児童会のベルマーク委員が担当学級におもむき、協力を求めています。配布は各担任の先生にお願いしています。集まったベルマークは、年間6回の作業日に、会議室で仕分け作業を行います。まず、切る係と会社別に仕分けする係に分かれます。仕分けは、会社のベルマーク番号ごとに、仕分けするビンや箱、牛乳パックに番号を書いておきスムーズにできるように工夫しています。ある程度集まった時点で計算をし、まとめておきます。早く終わった人は、まだ終わらない人の手伝いをするなど、支え合う協力体制が自然に生まれました。このことも我々の励みになっています。
  発送は、年1回(12月)です。計算ミスや記入漏れがないようみんなでチェックしあっています。(1人が読み上げ、5、6人が計算機で計算して確かめます。)量が多くて時間内に整理できないときは、みんなが分担して家に持ち帰り、次の作業日までに点数計算をしておきます。
  児童会のベルマーク委員会との連携で、呼びかけそのものは委員会の子どもたちにお願いし、子どもならではのアイディアで募集しています。例えば1点が1円になる、というような低学年の子どもたちにも分かりやすい呼びかけの工夫をしてもらっています。
  工夫の2つ目は、これも児童会との連携の1つですが、委員会の子どもたちを通して、自分たちが集めたベルマークがどのように活用されているか、を全校児童に示すことです。例えば、毎日使っている給食の配膳台や学習発表会などで使用するスポットライトなどをベルマーク貯金で購入していることなどを話しています。そのことが、収集の意欲付けにつながっていくものと考え実践してもらっています。
  今後の目標ですが、年間10万点ぐらいとし、人との関わりを楽しみながら進めていくことにしています。これからも、学校と家庭・地域との連携を密にして子どもたちの教育環境を整える一助(いちじょ)となるようがんばっていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月14日、いわき市生涯学習プラザで

子どもたちの呼びかけを動画で紹介
 「ベルマーク1点が1円になります。これまでにベルマーク預金で給食の配膳台などを買いました」。5月14日、福島県いわき市の生涯学習プラザであった説明会で体験発表をした市立高坂小学校の活動は、PTA施設委員会と児童会ベルマーク委員会との連携が特徴です。スライドショーを使った体験発表の中では、児童による朝の学内放送での協力呼びかけが、動画と音声で紹介され、参加者の目をひきました。
  PTA担当で教務主任の吉田経泰先生のアイデアですが、単なる呼びかけではなく、低学年にもベルマークの仕組みと、効果を分かりやすく説明したものになっています。この他、学校のシンボルの樹齢500年のかやの木を紹介するなどきめ細かい内容。発表した杉野千賀子施設委員長たちも、PTA役員会でもリハーサルを重ねただけに落ち着いており、駆けつけた丹孝平校長は「PTAのまとまりの良さを示すことが出来ました。素晴らしい」と話していました。


5月13日(火)郡山

福島県須賀川市立第一小学校
中西  真弓さん(2007年度PTAベルマーク委員会委員長)
遠藤  美枝さん(同副委員長)
印南 きみえさん(同委員)
(右から)
 
 私たちの学校は、今年で137周年を迎える歴史のある学校です。須賀川市の中心より南に位置し、国道4号線がすぐそばを通っています。
  学校は、現在23学級、児童数613名と須賀川市内の大規模校でもあります。また、PTAは、PTA本会と音体(音楽体育)後援会の活動にわかれ、活発に活動しています。
  ベルマーク運動は、教育設備の助成を目的とした運動で、ベルの形は「国内外のお友達に愛の金を鳴り響かせよう」という意味があるそうです。このような趣旨のもと、子どもたちのため、私たちPTAベルマーク委員会は活動しています。委員は、全員で46名になります。各学級から2名ずつ、そしてその中から選ばれた委員長・副委員長が中心となって、がんばっています。3年前に各学級1名だった委員の数を2名にふやしました。そのことによって、活動がより活発になりました。普段は、平日の午前中2時間くらい、年7回活動しています。毎回の活動に全委員が参加できるわけではありませんが、それぞれの委員ができる範囲で活動に携わってくれています。昨年は、仕事を持っているため、どうしても平日の活動に参加できないという委員が、自宅にベルマークを持ち帰り、集計作業をしてくれました。一人一人の委員の協力のおかげもあり、昨年度発送点数は、14万3,590点にのぼりました。これは、福島県内632校中、5番目に多い点数だそうです。みんなの努力の結果、このような成果が上げられたことに、とても感動しています。
  ベルマークの収集方法ですが、私たちは、年7回の呼びかけをします。その都度、「ベルマーク委員会便り」を出し、その中に学年別の収集順位をのせて、意識を高めるようにしています。また、学校から出される、各学年の学年便りに、収集日と回収日をのせてもらい、全家庭にベルマークの収集日を知らせてもらっています。更に、高学年児童には、今年度は一人何点集めるか・・・という目標を決めさせて集めるようにしています。目標が明確だと、子どもたちの意識も高まってきます。そうして、各学級で集められたベルマークは、高学年児童で組織されたボランティア委員会によって回収され、私たちPTAベルマーク委員会の振り分け作業に間に合うように整えられます。
  ベルマーク委員会では、年7回の活動の中で、点数の振り分け作業と集計作業を交互に行っています。各自がマイカップをもちより、お茶を飲みながら、和やかな雰囲気の中で作業しています。子どもたちのためのベルマーク運動で大変な部分も多いですが、私たちもこの活動を通して友達が増えたり、情報交換ができたり、気分転換できたりといい面もたくさんあります。
  今後の課題として、私たちだけの活動では限界があるので、ボランティア委員会の児童とも協力していくことを考えています。今までは回収作業だけを手伝ってもらっていましたが、月1回の児童会委員会の時間にベルマークの整理作業も一緒にできるように、働きかけていきたいと思っています。
  収集活動に頭を悩ませていたとき、地域に住む人や、一小の卒業生の家庭でもベルマークを集めてくださっているという話を聞きました。そこで、そのような皆さんのベルマークを集めるために、いろいろな場所にもベルマーク収集箱を設置することを思いつきました。話をしてみると、公民館やスーパー、コンビニ、個人商店などで快く設置を引き受けてくださいました。地域の皆さんの協力もあり、今までは気づかずにゴミにしていたベルマークも、意識が高まり、たくさん集まるようになりました。最近はインクカートリッジやトナーも多く集まるようになりました。ベルマークの輪が広がってきたことは、大変うれしいことです。
  1963年6月26日から、ベルマーク活動に参加して、累計約490万点集まりました。過去に、グランドピアノ、大型スクリーンテレビ、書架、太陽電池式アウトドアクロックなどを購入して、子どもたちの学校生活に役立てています。また、一昨年度から拡大コピー機を購入予定の目標にして、頑張っているところです。
  購入金額に応じた品物の10パーセントがいろいろなところに寄付され、役立っていることを子どもたちに理解してもらうための活動も必要だと思っています。ただ集めているということだけでも大きなボランティアになるということと、すばらしい意義のある活動であることを呼びかけたいと考えています。
=5月13日、ビッグパレットふくしまで

地元テレビ局も取材
 説明会がスタートした13日、福島県郡山市のビッグパレットの会場には地元マスコミ3社が取材に駆けつけ関心の高さをうかがわせました。新聞の福島民友新聞社、福島民報、それにテレビ局の福島放送です、いわき、福島と続く福島県内3カ所である説明会の初日と言うことも理由のようです。
  福島放送は、テレビ朝日系列のテレビ局で、説明会でも上映するビデオ「子どもたちの笑顔と共に」に登場する郡山第一中学校の映像取材では、ベルマーク財団に協力して頂いています。同放送は須賀川市立第一小学校の体験発表まで取材(写真)。この様子は、同日夕方の地元ニュース番組「スーパーJチャンネル」で放送されました。