体験報告



東北



5月16日(火)山形


鶴岡市立大山小学校
富樫志津子さん
伊藤 美紀さん
本間  恵さん
奥山田鶴子さん
長谷川玲子さん
(右から)
 
 学区の西側にある高館山は、県立自然公園、自然休養林の指定を受け、昭和61年には「森林浴の森 100選」にも選ばれました。ふもとには上池と下池があり貴重な動植物の宝庫です。コハクチョウ、カモ、オオルリなどの野鳥観察ができ、カタクリ、一輪草、二輪草や、なかなか見ることのできないしらねあおいなどの花が咲いています。鶴岡市の歴史は古く、江戸時代の賑わいや文化的な雰囲気がいまも息づいています。
  学校は今年度で創立130年を迎えます。児童数は395人。教育目標として「勢いとぬくもりのある学校」を掲げています。
  PTAは、事務局、研修部、保健体躯部、広報部、親子読書部があります。昨年1月に子どもの安全を守る「めっけ隊」を発足しました。隊員数は100人。おもに下校時の子どもたちの見守りを行っています。親子読書部では本を読むことの楽しみを広げるためにクラスごとに5、6冊の本を決めて親子でまわし読みを続けて30年以上の歴史があります。
                    ◆        ◆
  わが校のベルマークの流れを説明します。
  @収集 児童一人ひとりの袋を毎月1日(5月〜2月)に学級ごとに担任の先生から配布していただきます。ベルマーク委員会の児童が10日に各学級に行き袋を回収。
  A仕分け ベルマーク委員会の活動日(毎週月曜)に持ち寄り、委員がマークの番号ごとに箱に入れ、整理棚に仕分けする。
  B点数計算 7、11、2月の年3回、それぞれ2、4、6年の保護者が行う。年度当初に当該学年でおおよその日程を決める。授業参観日に親だけ、学年リクレーションの日に親子で行う場合もある。特別に時間を設ける場合もある。時間は大体2時間。
  C発送と品物購入 ベルマーク委員会担当教諭が、送票とともに送る。ベルマーク委員会の児童と先生たちで品物を決めて購入、学校便り、委員会のお便りで購入した品物を家庭にお知らせします。
                    ◆        ◆
  400万点突破できたのも長い間の積み重ねの賜物。また子どもたちの地道な努力と保護者との無理のない連携が実を結んだのだと思います。点数計算の場が保護者の楽しい情報交換の場にもなっています。ちりもつもればなんとやら・・・ではないが、こつこつと500万点めざして活動してゆきます。
  これからの予定として、@インクカートリッジの回収 委員会のお便りに以前載せたが、知らない保護者も多数いたので、これからはさらに呼びかけてゆきたいA近所の方が好意で持ってきてくれることもあるが、地域へのお願いをもっと広めて行きたい。
=5月16日、山形市の「山形テルサ」で

ベルマーク活動14年 お母さんご苦労さま
「一人ひとりの協力が大きな力に」
 子どもたちの入学で、ベルマーク活動に参加して14年たちました。子どもと一緒にベルマークをたくさん集め、ベルマーク商品を積極的に買い求め、みんなで関心を持って取り組みました。学校での集計は、お母さんたちと情報交換をしながら楽しく行うことができました。一人ひとりの協力が大きな力となり、たくさんの得点になったのだとうれしく思いました。「国内外のお友達に愛の鐘を鳴り響かせよう」と合言葉に、子どもは今春卒業しましたが、これからも地域の一員としてベルマーク運動を継続していきたいと思います。
  (山形県鶴岡市立大山小学校のベルマーク運動に14年の梅本世井子さん。手紙は体験発表者が紹介)


5月17日(水)福島


福島市立渡利小学校
三浦 理恵さん
尾形 玲子さん
阿部 幸代さん
(右から)
 
 これから渡利小学校、ベルマーク委員会の活動を発表します。私は17年度委員長の阿部です。 副委員長の尾形です。 同じく三浦です。
  渡利小学校は、北には阿武隈川が流れ、桜で有名な花見山、弁天山に囲まれた自然豊かな住宅地の中にあります。「心身ともに健康で、主体的・創造的に生きる子ども」を教育目標に掲げ、698名の子どもたちが、勉強に、運動に、元気に活動しています。小学校のすぐ側にある阿武隈川の河川敷には、「水辺の楽校」があります。生活科や総合的な学習の時間などの学習で活用したり、地域の方々と一緒に清掃したりするなど、地域の特色を生かした活動も活発に行われています。
  渡利小学校のベルマーク運動は、1966年、昭和41年6月から始まり、今年で丸40年になりました。ご紹介にありましたように、17年度には、累計400万点に達し、財団から感謝状をいただきました。県内620校中13番目になるそうです。1年間あたり10万点以上のベル マークを集めてきたことになります。17年度は、15万点を収集することができました。 次に、ベルマーク委員会の組織についてご説明いたします。PTAベルマーク委員会は、各クラスの学級副委員長がベルマーク委員を兼務し、昨年度は、22人で活動してき ました。他にお手伝いとして、ベルマーク協力委員が各クラス3名おりますので、活動するには充分な人数であるといえると思います。委員会の活動は、学年を超えた情報交換の場ともなり、お話をしながら、楽しい雰囲気の中で仕事をしております。ベルマークの収集方法ですが、毎月1日、15日を「ベルマークの日」としてその日に子どもたちがベルマークを 収集袋に入れて学校に持ってくるようになっています。休 日の場合は翌日が「ベルマークの日」となります。年度初めには、今年度の収集日を書き入れた収集袋が子どもたちに配布されます。
  児童会のベルマーク委員は、朝のうちに各クラスから集めて、PTAのベルマーク箱に入れておきます。ベルマークを持ってきた子どもの収集袋には、委員会の子どもがシールを貼ってあげるので、それを励みにもってくる子どもたちも数多くおります。各クラスには、ベルマーク収集袋をおいてありますので、いつでも入れておくことができます。
  ベルマークをもってきた人数の多いクラスのベスト5を 発表したり、1位のクラスには手作りの賞状を送ったりして、運動を盛り上げています。ここまでが児童会の仕事で、私たちPTA委員会は、集計・発送を行います。ベルマークの集計は、年8回、長期の休みを除いてほぼ 毎月行われますが、2学年ごとに担当しますので、ベルマ ーク委員で年4回、協力委員は年2回活動するだけです。 毎月の集計作業がある割には、委員の負担が少ないので、 みなさん積極的に参加していただいています。集計作業は、9時から11時半の間に行います。
  次に、点数別に分けて集計し、10枚ずつホチキスやテープで留めて整理袋に入れ、発送していました。この方法ですが、2月に財団の方が学校においでになったときに、集計の仕方を質問しましたところ、必ずしも10枚ごとに留める必要はないとのことでした。
  長年同じやり方で行ってきたことでも、疑問に思ったことは、財団の方に直接尋ねて、確かめていくことも大切なのだと思い知らされた次第です。今後は、手元に集計用紙を準備して、メモしながら数えてまとめたものを整理袋に記入するように変えていこうと思っています。この方法は、全部に適用できるとは限りま せんが、10枚ずつまとめる必要がなくなりますと、作業時間が短縮され、委員の負担がいっそう軽くなると思いま す。
  また、ベルマーク財団への発送も、これまでは毎回集計 作業の度に行ってきましたが、2回分まとめてとか、学期ごとにまとめて発送するようにしていきたいと思います。
  以上が、渡利小学校の集計、整理方法です。
  次に、私たちのベルマーク運動の工夫についてお話します。
  まず一つめの工夫は、「ベルマークだより」の効果的な発行です。年度のはじめには、必ず「ベルマークだより」を発行して、なぜベルマークを集めて、それがどのように 生かされるかについて紹介したり、集める方法などを説明したりして、各家庭に理解していただけるようにします。 また、一年の後半になると集まりが悪くなりますので、その時期にも「ベルマークだより」を発行し、児童会からも放送を通じて全校生に呼びかけてもらっています。
  二つめの工夫は、児童会とPTAの連携です。昨年は、PTAの委員が、児童会のベルマーク委員会の活動に参加 し、交流会を行いました。PTAの活動を説明したり、どうやったらより多くのベルマークを集めることができるかについて話し合ったりしました。
  その結果、ベルマークの毎月の発送点数をグラフにして 校内に掲示することが決まりました。また、各クラスごとに持ってきた人の人数も棒グラフで表し、学級に掲示しておくようにしました。PTAの活動を子どもたちに知って もらう上でもよかったと思います。
  三つめの工夫は、地域との協力体制です。地域にあるスーパーマーケットや渡利幼稚園にもベルマーク収集箱を設置し、地域の方々にもご協力いただいています。
  こうして集めたベルマーク預金で、デジタルビデオカメラや掃除機、MD・CDラジカセを購入しております。特にMD・CDラジカセは、全クラスに一台ずつ設置するのを目標にし、平成15年から購入を始めて、今年度には達成できる見込みになりました。
  まだまだ家庭に埋もれているベルマークはたくさんあると思いますので、今後も「ベルマークだより」を通じて呼びかけたり、児童会との連携を図ったりして、「無理なく・無駄なく・根気よく」活動を続けていきたいと思います。これで渡利小学校の発表を終わります。ご静聴ありがとうございました。(パワーポイントを使用)
=5月17日、福島県文化センターで


5月18日(木)仙台

宮城県大崎市立古川第一小学校
ジェームズ・オズミンスキーさん
 
 古川第一小学校は、明治6年5月7日に設立されました。平成18年度から「大崎市立古川第一小学校」になったばかりですが、創立133年を迎える歴史と伝統のある学校です。卒業生は3万名を超えます。吉野作造先生をはじめ、多くの名士を輩出している学校です。
  校木は「銀杏」です。校舎前に大きくそびえる銀杏を「大いちょう」の愛称で呼ばれています。
  本校の教育目標は、「豊かに生きる力を求めて、思いやりのある子、考える子、たくましい子」を育むことです。目指す児童像は、@豊な心をもち、互いに協力し合う子供A良く考えて、進んで学習する子供B頑張りのきく、心身ともに丈夫な子供です。そしてこの児童像は、@まけるなAうそを言うな、Bよわいものをいじめるな、という「大いちょうの心」に凝縮されます。
  本校のPTA活動は学年及び専門部ごとに積極的に展開されています。専門部として広報部、研修部、厚生体育部があり、ベルマーク活動は、厚生体育部を中心に取り組んでいます。そのほかに子供たちの委員会活動の一貫として、ベルマーク委員会があり、そこで子供たちもベルマーク袋のデザインの制作や仕分けの手伝いを行っていますので、取り組みとして父兄と子供が一丸となって頑張っています。
  古川第一小学校のベルマーク活動の歴史が長く、昭和36年に遡ります。その間古川第一小学校からベルマーク教育助成財団に送られたベルマークの数は520万点を超えております。そういう意味では、古川第一小学校のベルマークとの付き合いが長く、伝統的にベルマークは本校のPTA活動の大きな柱となっています。
  とは言え、古川第一小学校は現在少子化に悩んでおり、生徒の数は年々減っています。かつて2,500人以上の生徒をもつ巨大小学校の時代もありましたが、今年度は665人の生徒であり、これに伴いベルマークの集まる点数も減ってきています。今後はベルマークの実績をあげる方法を考えなければなりませんが、より学区内の地域の住民からの協力をいただく工夫が必要になってくるではないかと思います。
  私たちの学校で行っている具体的な活動を説明させていただきます。
  年度初めに厚生体育部の部長と役員が学校側のベルマーク委員会の担当の先生と打ち合わせをして、年間のベルマーク収集の回数及び日程を調整します。昨年度は年間を通して4回のBM収集を行いました。具体的な時期として1回目は5月下旬、2回目は8月下旬、3回目は10月下旬、4回目は1月下旬でした。年度始めの重要な作業として、BM袋の作成・印刷・配付があります。そのほかにBMの一覧表も各家庭に配布します。これと合わせて「厚生体育便り」を年度始めに配りますが、これにはBM活動の予定とBMの簡単な切り方や集め方に関する説明及びその他の厚生体育部の情報を各家庭に送っています。
  集まったBM袋は各クラスの担任の先生によりPTA室に運ばれ、そこでまず子供たちのBM委員会において番号ごとの仕分け作業が行われます。その後厚生体育部員による仕分け作業と集計作業が大体10日間から2週間の間隔を開けて2回行われます。ここで点数の数え方を行いますが、数えにくいものや数量の多いものもあるので、不公平にならないように気を配っています。構成部員と別途募集されるサポーターの父兄は学年ごとに分かれ、特定範囲の番号を担当しますが、毎回担当番号を順番に交代しています。量が多くて時間内に整理できない時は、みなさんが分担して家に持ち帰り、集計作業日までに点数計算をしておきます。仕分け作業に参加できない部員も昨年度かなり目立ちましたが、その場合にはBMを分けて、子供を通して仕分けと集計作業をお願いすることで皆さんの負担をなるべく平等にしようとしています。
  集計の際には、残った仕分けと点数計算を済まして、BM送り状を記入します。この時は一番神経を使う作業ですが、計算ミスや記入漏れがないように2,3人で最終計算をチェックし合っています。
  私たちの学校が多くのベルマークを収集できるのは、次のようなことが考えられます。
・ BM活動が45年間も途切れることなく堅実に続けられており、運動の意義が理解され、浸透していること。「継続は力なり」、「塵も積れば山になる」ということを実感しています。
・ 学校にお願いして、集めたベルマークや作業に使う道具を保管する場所、ゆっくりと作業できる広い部屋を貸していただき、気兼ねなく和やかに活動をしていること。
・ 子供たちの委員会活動とリンクしているため、大人も子供も力を合わせて努力する喜びを持ちながら、家庭、地域、学校との連携が実感できる活動になっているため、充実感を実感できる活動になっていることなどです。
  こうした家庭、子供、学校が力を合わせて活動をしている成果として、一昨年太鼓と太鼓台を一式購入して、子供たちの総合学習の一環として力を入れている「銀杏太鼓」の練習と発表に使われています。
  今後の目標としては、年間10万点ぐらいは無理せずに集めたいと思っています。それには、「ベルマーク便り」やサポーターなどの呼びかけで、家庭と地域の方々により一層の理解と協力をしていただけるように、根気よく地道に運動を続けていきたいと思います。
=5月18日、仙台市文化会館で

体験発表者はイギリス人
 「継続は力なり」「塵も積もれば山となる」――講演のなかに日本語のことわざを流暢に織り交ぜながら話すジェームズ・オズミンスキーさん(39)。今年のベルマーク運動説明会仙台会場の体験発表者は、イギリス・イングランドのラグビーの発祥の地・ラグビー町生まれのお父さんでした。笑顔を絶やさずまじめに話す姿に、お母さんたちは熱心に聞き入り、日本語の上手さに驚いていました。難しいことわざを話しても違和感はありませんでした。
  オズミンスキーさんは、イングランドのシェフィールド大学で日本語を学んだ後、日本に渡り宮城県田尻町立中学校の英語講師になりました。そこで日本人女性と結婚、現在、中学校に通うお嬢さん(1年)と、今年小学校に入学した息子さんがおります。滞日18年になります。いまは大崎市に移り、翻訳家のかたわら子どもが通う大崎市立古川第一小学校の父母教師会(PTA)の会員となり、昨年はベルマークを担当する厚生体育部長を勤め上げ、彼の仕事の熱心さに教頭先生や父兄に推されて今年はPTA副会長になりました。
  「このベルマーク活動はいい運動ですね。自分で体験して、初めてそのすばらしさを実感できました。古川第一小学校では、ベルマークがPTA活動の柱になっているので、父母と子どもたちが一丸となって取り組んでいます」と、説明会を終えてジェームズ・オズミンスキーさんは話しました。


5月19日(金)盛岡


盛岡市立仙北小学校
柏山 寿子さん
関口千津子さん
(右から)
 
 仙北小学校は、盛岡市の中心部から南へ2`、古くからの商店街と、住宅地であった仙北地区の中央に位置し、大正3年城南小学校仙北分校「仙北尋常小学校」として独立、創立しました。児童数が市内で2番目に多く、一昨年創立90周年を迎えた歴史のある小学校です。現在児童数は768名です。
  学校の教育方針としてティーム・ティーチング(複数の教師で指導する方法)や少人数制指導(学習する人数を少なくし複数の教師で指導する方法)を全国に先駆けて取り入れてきました。また、教育目標には「豊かな心をもち自らを切り拓く子ども」を掲げています。
  PTA専門部には、総務、広報、教養、厚生、すずかけまつり運営委員などがあり、それぞれ活発な活動をしています。その中で、ベルマーク活動は、昭和39年より総務部が中心となって取り組んでおり、各クラスから1名ずつ選ばれた総務部員23名が行っております。
  年度初めにベルマーク一覧表と収集袋、そしてベルマーク収集についての基本的な説明書を配布し、各家庭にベルマーク収集についての意義とご理解、ご協力をお願いしています。毎月ベルマーク収集日の5日前に担任の先生から児童にベルマーク袋を配っていただきます。家庭で集められたベルマークは子どもたちが、各クラスのベルマーク回収ボックスに持ち寄ります。袋には、総務部員が毎月スタンプを押して返しています。集まったベルマークは、各クラスの総務部員が家庭で整理、保管しておきます。全体での集計作業は9月と2月の年2回行っています。
  全体の集計日は、半期分の大量の集計となりますので、部員全員が出席できるようにしました。当日は、午前9時半から12時まで、学校の視聴覚室をお借りして、それぞれが整理してきたベルマークを番号順にイチゴパックに分け、その後、学年ごとに担当番号を集計し、点数計算をします。そして、残りの時間で和やかな雰囲気の中、当日の反省点や今後の集計作業への課題などを気兼ねなく話し合っています。
  昨年からは、集計作業の更なる効率化を図るため、ベルマークの切り方、貼り方、集計の仕方をすべて統一し、部員に徹底してもらったところ、作業時間はもとより、作業にかかる手間を大幅に省くことができました。たとえばガムなどの小さなマークやマヨネーズなどのビニールのマークは、両面テープを使うときれいに比較的簡単に貼ることができます。また、まとまった点数は予め同じ大きさの紙に10枚ずつ貼り、束ねておくと最後の点数計算の時に数えやすくなることも実際にやってみてわかったことでした。集計枚数の多いベルマークは大き目の使用済み封筒に入れ発送しています。
  その他、仙北小学校ではベルマークを集めるために、次のようなことも行っています。年に一度、PTAが主催する子どもたちのためのお祭りがあります。毎年、オープニングはブラスバンドの演奏にカラーガードが花を添え華やかに始まります。小学校の児童父兄だけではなく、地域の方々も気軽に参加できるように毎年、工夫を凝らした企画を行っています。
  その中で、総務部は古本をベルマークと交換するコーナーを設けています。この古本は点数に関係なくベルマーク1枚と本1冊を交換しています。昨年もたくさんの人たちが遊びに来てくれました。
  ベルマークについての説明をコーナーの一部に設け紹介しました。また、ベルマーククイズもあり、子どもたちが楽しみながらベルマークを学べるように工夫し、父兄のみなさんからは好評でした。
  毎年、少しでも子どもたちの教育設備品などの充実に役立てられたらと、ベルマーク収集に力をいれているところではありますが、実際のところ少子化などの影響で、年々ベルマーク収集量が減少してきているのが現状です。
  昨年、新しい試みとして、小学校に隣接する仙北中学校と、仙北地区にあるスーパーマーケットの2カ所にベルマーク収集の趣旨をご理解いただき、手作りのベルマーク回収ボックスを置かせていただきました。これには、私たち総務部員の予想をはるかに上回る反応がありました。
  小学生のいないご家庭の主婦の方からスーパーマーケットの情報誌に寄せられた投稿文を紹介させていただきます。「くせになっているベルマーク」。長年のくせで、ベルマークを見つけるとつい切り取って集めてしまいます。いつも「これをどうしよう?」と思っていたら、ベルフ仙北で近くの小学校が置いたベルマークボックスを見つけ、さっそく入れてきました。結構たくさんの中に入っていたので、私と同じように、小さい子どもはいないけれどついつい集めてしまう人が多いのかな、と思いましたという、とても楽しい内容でした。地域のみなさんの温かいお言葉やご協力に感謝しています。
  このような活動をして集めたベルマークで、平成17年度は、市内球技大会で着用する女子バスケットボール用のユニホームを25着購入することができました。
  また、昨年初めて、日本ユネスコ協会連盟に少額ではありましたが、寄付することもできました。今後も「無理なく、無駄なく、根気よく」を合言葉に小さな努力ではありますが、仙北小学校の子どもたちはもちろんの事、国内外の友愛援助にもますます目を向け、これからも途切れることなく活動を続けていきたいと思います。
=5月19日、盛岡市の岩手教育会館で


6月6日(火)八戸


八戸市立吹上小学校
嵯峨 恵美子さん(平成18年度ベルマーク委員会委員長)
赤坂 敦子 さん(同 副委員長)
泉山 祐子 さん(同 副委員長)
音喜多 友子さん(同 副委員長)
=以上、後列右から
下崎 淳子 さん(同 副委員長)
杉本 智子 さん(同 副委員長)
中島 さえ子さん(同 副委員長)
中山 みほ子さん(同 副委員長)
=前列右から
 
 私たちの吹上小学校は長者山のふもとにあります。中心街に程近く、創立133年を迎える伝統のある学校です。春にかけては「えんぶり」と桜、夏は森のおとぎ会。そして日本一の山車祭を誇る三社大祭でにぎわう新羅神社に見守られながら、全校生徒732名が元気に学んでいます。毎年、一学期の終業式はこの長者山の境内で行われています。

 PTAは「全員参加」を掲げて、仕事を持っている人も何らかの委員会に所属し、子どもたちのために活躍しています。お父さん方の参加も増えて「おやじの会」を組織し、バザーの企画や防犯パトロールに頑張っています。

 「ベルマーク委員会」は1961年に発足し、人気の委員会なので希望者が多く、今年度は86名のお母さん方が集まってくれました。全児童に配る「ベルマーク袋」の回収は、毎月の集金日と同じ日にすることで、子どもたちに「集金日はベルマークの日!!」と覚えてもらうようにしました。袋には、吹上小学校オリジナルのキャラクター「ベルル」と「マーク」をデザインして、みんなに浸透しています。回収した袋には1枚1枚お楽しみスタンプを、また年度最後の1月の回収袋にはコインで削るスクラッチシールを貼って、子どもたちに楽しんでもらっています。

 ベルマークは家庭からだけではなく、公民館や郵便局、スーパーなど地域の方々の協力もいただきながら集められ、定期的にベルマーク委員が回収しています。このようにして集まった大切なベルマークの仕分け・集計作業は第3木曜日と決めています。仕分けには、卵ケースを愛用しています。くぼみがたくさんあるので、手元にケースひとつあれば作業がどんどんはかどるだけでなく、厚紙でできているので静電気が起きにくく、ビニール製のベルマークを仕分けるには絶対に欠かせないスグレモノです。

 昨年度は10万5千点ほど集まり、これまでの累計は約354万6千点になります。これまでに購入したものは電子ピアノ、テレビ、逆上がり補助機など様々です。今年で45年目になるベルマーク委員会の長い歴史を改めて感じ、これまで携わってこられた多くのお母さん方へ感謝するとともに、これからの活動にもグッと力が入る思いです。

 1年間の活動を通じて私たちがいつも心がけていることは、集計目標を掲げるのではなく、子どもたちに1枚でもかまわないから回収日にベルマークを忘れずに持ってきてもらおう! 楽しく集めてみんなのために役立てよう!という気持ちです。小さいマークを一生懸命ハサミで切って大事に持ってきてくれるかわいい子どもたちや、いつも大変に快く協力して下さる先生方と一緒に、これからも歩んでいきたいと思っております。
=6月6日、八戸市の市公民館ホールで


6月7日(水)青森


青森市立浜田小学校
三上 由美子さん(PTAベルマーク委員会委員長)
及川 幸恵さん(  同  副委員長)
福嶋 昌子さん(  同  副委員長)
(右から)
 
  私たちの浜田小学校は今年、創立34年目を迎えました。青森市のほぼ中央に位置し、現在、児童707名、学級数23で、市内で最も規模の大きい小学校のひとつです。創立以来、学校と地域、PTAが手を携えて、浜田小学校の礎と伝統を築きあげてきました。毎年7月に行われるPTAの伝統行事「浜田夏祭り」は、地域住民の皆さんも巻き込んで毎年盛大に行われております。これは、学校、地域の方々、PTAの連携と協力の素晴らしさの表れと自負しています。

 浜田小学校では「全員参加のPTA」をスローガンに、一人一役の、より充実した活動を目指しています。ベルマーク委員会は、今年度は93名の委員の皆さんでスタートを切りました。昨年度は奮起して「10万点」を目標に活動した結果、102,808点集まり、今までの蓄えと合わせて、卓球台1台、デジタルビデオカメラ1台、デジタルカメラ2台を購入できました。子供たちの部活動、総合学習や校外学習の記録、資料作りにと、学校生活の中で積極的に活用されております。

 ベルマーク委員会の活動は1年に5,6回、学校で行っています。まず、企業の番号ごとに仕分けします。これには、食品会社でカップ麺の梱包に使うケースを活用しています。活動日の工夫として、マークの仕分け量が多い日は、作業は発送まで行わず、仕分けのみにとどめています。作業の効率と送料の節約を考え、また参加人数やマークの集まり具合によって、作業内容はその都度、臨機応変に対応するようにしました。その結果、昨年は1年で3回の発送ですみ、送料を節約できました。また作業も余裕を持って臨めたので、和気あいあいと進めることができたと思っています。

 点数をアップさせるために、昨年度から新たに3つの活動をしました。
第一に、近隣のスーパーにベルマークの収集箱を置かせていただきました。小学生のおられないご家庭も含め地域の方々に積極的に参加してほしい旨をお店の方にお話し、快諾していただいたのです。
第二に、6月と2月にベルマーク新聞を発行しました。内容はベルマーク運動の趣旨、マークの切り方、購入品のお知らせ、点数の収支報告などです。
第三に、エプソンとキャノンのトナー、インクカートリッジの収集に力を入れました。協力してくださる会社が数社あり、カートリッジがたまり次第、学校まで届けてくださっています。

 以上、いろいろ工夫しながら活動していますが、このように委員会活動が長く盛んに行われてきたことの要因には、ベルマークの保管場所やゆっくり作業できる広い教室の提供など学校の協力と、日ごろベルマークを集め、また委員会に参加してくださる父母の皆さんの協力体制が整っていることがあると思います。これからも、年間10万点以上の収集を目標に、子供たちがよりよい学校生活を送れるよう、地域の方々のご協力も一層仰ぎながら、無理はせず、1点1点を大切に、楽しく運動を続けていきたいと思います。
=6月7日、青森市の県教育会館で


6月8日(木)弘前


北小学校
石橋 香さん(平成18年度ベルマーク委員長)
熊谷 智子さん(  同   ベルマーク副委員長)
幸山 かよさん(  同   ベルマーク副委員長)
藤田 あけみさん(  同   ベルマーク顧問)
(右から)
 
 わが北小学校は今年度で15周年を迎えたばかりのまだ新しい学校です。先月28日には記念の年にふさわしい大運動会が、子どもたちの元気いっぱい、笑顔いっぱいの中、催されました。北小学は目指す子ども像として「心ゆたかにたくましく生きる子」を掲げています。知・徳・体の調和のとれた人間性豊かな614名の子どもたち一人ひとりが、自分らしさを発揮している学校です。

  ベルマーク委員会は活動時間が平日の午前中なので、夜はPTA活動に参加できないというお母さんに大変人気の委員会です。各クラス1名から構成され、そのほかにボランティアの方も募集します。活動日は基本的には月に2回、第2・第4週目に設定されています。昨年度は、この月に2回の活動が各委員に負担にならないように少し変更しました。

  まず、活動時間の終了を12時から11時30分に変えました。委員の中に主婦が多いことを考慮し、家事に負担がかからず、昼食時には家につけるようにしました。また、活動日に参加できない場合は、「無理なときには休んでもいい」ことにしました。ベルマークの切り抜き分が余り、かつ委員のほうから申し出があった場合にはジッパー式の袋にベルマークを入れ、子どもを通して家に持って帰ってもらい、次の活動日までに切り抜きをしてもらうことにしました。このことで、参加できない時も少し気持ちが楽になるのではと考えています。

 活動のなかでも回を追うごとに工夫が加えられました。切り抜き・仕分けの活動日に、自分の作業が終わって手の空いた委員は、数の多いメーカーのベルマークを10枚ずつまとめていきます。この工夫が始まってから、活動中どこからともなく「キューピーの3点を2枚ないですか?」「1枚ならあるよ」「わたしにもある」など委員の声が飛び交い、楽しく行えるようになったことです。

 またうれしいことに、集計が楽になるようにと、「ロッテさん」とか「キューピーさん」と呼ばれるほどいつも同じメーカーを家に持ち帰り、集計してくれる委員が回を追うごとに増えていきました。家でベルマークの集計をし、合計を書いてきてくれます。これもいろいろ試した末、最終的な集計をしやすいように点数の記入方法を工夫しました。これらの工夫は、いずれも日々の活動時に楽しみながら自由に出し合った結果から生まれたものです。今年度、新たにどんな工夫が生まれるのか楽しみです。

  昨年度の活動スタートの時に、1年間の活動のテーマを決めました。初めての人もベテランの人も、ベルマークのことや子どものこと、学校のことなど話しながら楽しく行えるように、テーマは「楽しみながら作業しよう」としました。1年の活動を終えた反省会では、「家庭で子どもとのコミュニケーションが増えたので活動に参加してみて良かった」「学年を超えていろいろな話を聞くことができたので楽しくできた」などの感想が出ました。委員みんなで工夫しあいながら活動でき、「楽しみながら作業しよう」という活動のテーマは達成できたように思えます。
=6月8日、弘前市の弘前駅前市民ホールで


6月9日(金)秋田


秋田市立旭北小学校
石井 悦子さん(平成17年度PTA文化部長)
 
 私たちの旭北小学校は秋田市の真ん中に位置し、近くには県庁や市役所などがあります。今年で創立119年です。「世界に目をむけ、共に学び共に生きる子どもの育成」を教育目標に掲げて取り組んでいます。

 PTAのベルマーク活動は文化部が中心で、メンバーは各クラスから1名ずつ、計12名です。ベルマークの集計作業は年に3回で、6月と9月、2月に行っています。作業時間を昨年から短くして「9時半からの午前中だけ」としましたが、お手伝いをしてくださるお母さんたちが多いのと、ランチルームという広い部屋をお借りしていたせいか、作業は早く終えることができました。

 年度初めに、各クラスの文化部員が当番表を作ってPTAのお母さん方に配り、お手伝いをお願いします。回収袋は福祉委員会の子どもたちが全校児童に配り、回収します。集まったベルマークの仕分け作業には60名前後のお母さんたちが参加してくださいます。部屋の壁に手順を書いた紙を貼り、皆さんに説明します。各テーブルにはハサミ、セロテープ、ゴミ袋を用意します。

 お母さんたちには、それぞれ好きな席に座ってもらっています。そのほうが、話をしながら楽しく作業できるようです。上級生のお母さんがいるテーブルでは、よく分からない方に教えながら作業を進めてくださるので手早くできています。こんな具合で、仕分け作業は毎回11時ごろには終了します。その後の集計作業は文化部員が行い、12時半ごろまでには最後の片付けも終えることができます。大勢のお母さんたちが来てくださるので、毎回とてもありがたかったです。

 エプソンとキヤノンのインクカートリッジの回収は、児童たちの「福祉委員会」が中心となり進めました。毎月の「ベルマークだより」で呼びかけ、またPTA懇談会の時にもお願いしました。そのかいもあり、2005年度はインクカートリッジを821個=4105点を得ることができました。この取り組みは、朝日新聞秋田版で紹介していただきました。今年はさらに上回る回収になるといいなあ、他の学校でもどんどん取り組んでいただければなあ、と思っています。私も、ベルマークの活動にこれからも積極的に参加していきたいと思っています。
=6月9日、秋田市の県生涯学習センター分館で

ガソリンスタンドがカートリッジ寄贈
 
秋田市で6月9日に開かれた説明会で、体験発表した市立旭北小学校のPTAに、地元のガソリンスタンドで回収された使用済みインクカートリッジが寄贈されました。このガソリンスタンドが「地域社会や地域の学校に貢献したい」とベルマーク運動に着目して始めた活動の、最初の実りです。

 寄贈したのは、秋田市内に4つのガソリンスタンドを展開する「木村スタンド」。同社の事業本部長・成貴直さんが、使用済みカートリッジの回収がベルマーク運動の支援になることを知り、今年2月から各店舗にエプソンとキヤノンのカートリッジ回収ボックスを設置しました。このほど、1店の回収箱がいっぱいになったため、最寄の小学校に連絡したところ、偶然にも、カートリッジ回収に熱心で体験発表でもその方法を紹介する予定だった旭北小学校でした。

 説明会会場でカートリッジを贈呈する際に、成事業本部長は「近くの学校の役に立てればと思ったからです。地道にやっていくことが大事だと思うので、今後も協力していきたい」と挨拶し、会場のお母さんたちから拍手が寄せられました。これを受けて旭北小学校のPTA新役員も「協力はとてもありがたいです。子どもたちのために役立てたいと思います」とお礼の言葉を述べました。


6月27日(火)郡山


郡山市立郡山第一中学校
皆川 貴祐 君
村上 貴教 君
(右から)
 
 僕たちの学校は、「1中といえばベルマーク」というほどベルマークが盛んです。我が校は、昭和36年にベルマーク収集を開始し、運動に取り組む参加校の先駆けを担っただけでなく、昭和51年には収集点数が全国1位になり、それから着々と収集点数を積み重ね、昭和63年には1000万点を超え、平成4年には1,200万点、平成8年に1,300万点、平成11年に1,400万点、平成13年に1,500万点、平成14年には1,600万点を突破し、現在は、1,700万点達成に向けて、日々活動しています。
 郡山一中のベルマーク専門委員会は、各クラスに2名以上の部員がおり、その中の1名がベルマーク部長となっています。34名の部員と専門委員長の計35名で、専門委員会が組織されています。
 専門委員会は月1回行われ、活動の反省や今後の方針などについて話し合っています。
 クラスで提出してもらったベルマークを、各クラスのベルマーク部員が番号ごとに分類します。その後、分類したベルマークの点数を集計します。集計が終わったら、学級の合計点数を「学級集計表」に記入し、番号ごとにベルマークを封筒に入れます。
 番号ごとに分類・集計したベルマークを、ベルマーク室に提出します。
 ここまでが、学級のベルマーク部員が毎月行う活動になります。
 ベルマーク室には、「ベルボックス」という番号ごとに分類された引き出しがあります。
 ベルボックスに各クラスから集めたベルマークを番号ごとに入れる作業を、各学年1組から順にローテーションで行っています。その際にクラスの合計点数を計算し、毎月発行される「ベルニュース」にて発表します。「ベルニュース」では、各クラスの収集結果や反省、委員会からの連絡などを記載し、全校生に配布しています。
 こうして収集したベルマークは、最終的には専門委員会や全体集計で集計し、ベルマーク財団に送ります。
 全体集計とは、年に1回、9月に行われ、全校生でベルマークを集計する時間を設け、クラスごとに番号ごとに集計してもらう、というものです。
 次にベルマーク専門委員会の主な活動について説明します。4月に前期の組織つくり、5月にベルマーク収集を呼びかけるためのポスター作成、6月には全校生を対象にした購入物調査、7月に1学期の反省や2学期の活動方針の決定などを行います。そして9月には先ほど説明した全体集計を行います。専門委員会は、前期・後期の2期制なので、10月から新しく後期の活動となり、前期の同じ流れで活動を進めていきます。
 また、専門委員会だけではなく、地域ごとに組織する方部生徒会でもベルマーク収集を行っています。
 一中の東側に位置する、「一中出会いの広場」の噴水はベルマーク活動の象徴としてつくられ、水が出たり、鐘の音が鳴ったりと地域の方にいい印象を与えてくれます。
 そのほかに、ベルマークポストというものがあります。これは、ベルマーク運動40周年記念にベルマーク教育助成財団に寄贈していただいたものです。このポストを通して、地域の方に協力していただいております。
 地域の方だけでなく、埼玉県や神奈川県など他県の方からもたくさんのベルマークをいただいております。
 次に今までの一中の購入物について説明していきます。昔から順にお伝えすると、本・本箱、柔道畳、高画質カラーテレビ、カワイグランドピアノ、マルチ雛壇、市に贈呈した点字タイプライター、パソコン、プリンター、キーボードなどで、昨年は新潟中越地震の援助金としても使われました。
 ベルマーク活動をしていく中でとても大変なことは、1点1点を大切にし、見落とさないようにするため、膨大な時間がかかり、全員が根気よく取り組まなければならないということです。またここ何ヶ月かは、ベルマークを持ってくる人と持ってこない人がいて、一人一人の意識の差が生じてきていることが問題となってきております。そこで、ベルマーク委員がきちんと全校生をリードすれば、全校生で協力し合うことができるのではないかなと思ったので、これからも呼びかけなどを徹底して、活動を活発にし、輪を広げていきたいと思います。
 このようにベルマークを集めるということはとても大変なものですが、この活動を通していろいろな面でプラスになっていると私達は思います。これからも毎月一人70点を目標とし、年間70万点、そして累計の収集点数1700万点達成を目指してがんばっていき、地域に貢献していきたいと思います。
 これからもベルマーク運動をもっともっと盛んにしていくためにはみなさんのご協力が必要です。たくさんのご協力よろしくお願いします。
=6月27日、郡山市のビッグパレットふくしまで


6月28日(水)いわき

南相馬市立原町第一小学校
古内 后代さん
山村比佐江さん
西内 清祐さん
松島知栄子さん
(右から)
 
 私たちの原町第一小学校は、南相馬市にあります。南相馬市は、今年、小高町、鹿島町、原町市が、市町村合併した市で、相馬野馬追い祭で有名でもあります。
  学校は、明治6年に創立され、今年で133年を迎える歴史のある学校です。校庭には大きな5本のけやきの木があり、それぞれに「元気」「根気」「本気」「勇気」「希望」という名前がついています。
  児童数は584名で、「けやきのようにたくましい原一小の子供」が教育目標です。
児童の愛称も「けやきっ子」といい、けやきの木が本校のシンボルになっています。
  本校のベルマーク委員会は、児童会とPTAの二つの組織から成り立っています。
  児童が活動するベルマーク委員会は、4年生〜6年生の各クラスから2〜3名ほど選ばれた計30名で構成されています。
  児童のベルマーク委員は、収集袋を使って、各家庭から出されたベルマークをクラスごとに集め、ベルマーク室で番号ごとに整理するのが主な仕事です。また、ベルマークの収集袋にお礼のシールも貼ります。袋は月末に担任から配られ、月初めに学校に提出されます。
  PTAのベルマーク委員会は、各クラス1名の委員と、委員長の計21名で構成しています。毎月1回、第3水曜日の午前9時30分から作業を始めます。児童会の仕事を引き継ぎ、学年ごと牛乳パックで作った専用の箱を使ってベルマークを振り分けていきます。
  次に、協賛会社の番号が書いてある箱にベルマークを入れていき、それぞれの点数を計算します。このとき、1・2年生は02〜29番、3・4年生が30〜56番、5・6年生が57〜95番というように、学年ごとに担当番号を決め、数える回数を平均にし、一斉に作業が終わるようにしています。また、担当番号を学期ごとにローテーションして、みんなが、どの番号の部署も経験できるようにしています。
  早く終わった学年は、ほかの学年を手伝い午前中に作業を終えるようにしています。作業時間は2時間ぐらいです。
  作業終了後はティータイムがあります。お菓子とコーヒーを楽しみながら情報交換をします。子供のための活動ですが、これが楽しみでベルマーク委員を希望する方もいます。お互いの親睦を深めることを目的に、リラックスして和気あいあいとやっています。
  このほかの活動としまして、年3回ベルマーク便りの発行をしています。内容は、新情報や集計報告などです。また、学区内の事業所や商店にご協力をいただいて、ベルマーク収集箱を28ヶ所に設置し、ベルマークの回収に努めています。2年前に、ベルマークの仲間入りしたエプソンや昨年参加したキヤノンのカートリッジ回収箱も一緒に数個所設置してあります。
担当者は、年3回、回収にまわり、7月・12月・翌年3月の学期末に発送しています。
  秋に行う「ベルマークまつり」という催しを紹介したいと思います。
  PTAでは、秋にバザーや模擬店などを開く「PTAまつり」という催しをします。
ベルマーク委員会では、このとき独自に「ベルマークまつり」と称し、子供たちと楽しくゲームをしながら多くのベルマークを集める企画です。
  保護者や児童は、お金の代わりにベルマークを持ちよってゲームを行います。10点または10枚で1回です。
  ベルマーク委員会では、わなげやたま入れ、パターゴルフなど、ゲームを中心に行います。
ゲームの準備は委員の方々の手作りです。保護者のご協力により、文房具、ぬいぐるみといった景品もたくさん用意してあり、毎年、子供たちに大人気です。
  本校のベルマーク運動は昭和37年から参加し今年44年を迎え、平成14年度には700万点を達成しました。2005年度の集票点数でも原一小は県内4位ということで、毎年ベスト10に入っています。
  集めたベルマーク預金で、平成16・17年度には「黒板クリーナー」「ポータブル耕運機」「一輪車」なども購入いたしました。しかし、少子化のため児童数が減少し、ベルマーク収集も困難になってきております。今後も、学校だけでなく地域の方々のご協力をさらにいただきながら、「無理なく、無駄なく、根気よく」を合言葉に活動を推進していきたいと考えています。
=6月28日、いわき市生涯学習プラザで