体験報告



東北



6月7日(金)弘 前


弘前市第三大成小学校
菅 雅晴さん
 
 駅前の区画整備が終わって、近くにある第一大成小と第二大成小が統合し大成小学校と改称しましたが、私たちの「三大」は変わりません。PTAと地域が一緒になって、子どもたちのために活動しています。
そのひとつがベルマーク運動。参加して40年、昨年10月に300万点を達成しました。先輩や卒業生たちが頑張った結果です。
 マーク収集は毎月1回。4年生から6年生までのベルマーク委員が各教室に収集箱を置いてマークを集め、毎朝のVS(ボランティアサービス)時間に、できる範囲で会社別に仕分けて専用の棚に入れます。それをPTAベルマーク委員会が引き継ぎ、年5回整理し、2回集計して発送します。活動を通して、メンバーと顔なじみになることができました。
 今の目標は、再来年の学校創立50周年までに100万点を集めること。今年からは地域住民として協力していきたいと思っています。
=6月7日、弘前駅前市民ホールで


6月13日(木)青 森


青森市立浪打小学校
斎藤きみ子さん
太田真由美さん
 学校は青森市の東部にあります。学区の北部には白砂青松で知られる合浦公園、東部には銀行寮や官舎、公舎が立ち並び、周辺には短大や高校もある閑静な住宅地になっています。
 「心あたたかい子」「進んで学習する子」「からだのじょうぶな子」を教育目標にかがけ、心身ともに健康で、自主的な浪打小学校の子供を育成することに力を入れています。
 PTAには研修部、保体部、校外部、広報部、厚生部の6つの専門部があり、ベルマーク運動は厚生部が中心になり取り組んでいます。ベルマーク運動には1961年5月から参加し、毎年、15万点弱が集まります。作業は収集、仕分け、整理、発送で1カ月に1回程度、午前10時から正午までの2時間の作業です。みなさんが休みを取りやすいように、昨年度からは活動日を月曜日から水曜日に変更してから出席しやすくなりました。
 長い間の地道な活動の結果、これまでにジャングルジム、おひなさまを、昨年は、卓球台を2台購入することができました。今後も無理せずに活動を続けて行きたいと思います。
=6月13日、青森市の県民福祉プラザで


6月14日(金)八 戸


青森県八戸市立鮫小学校
榊 眞紀子さん
木下江里子さん
川端千恵子さん
小庄司光子さん
相内  寿さん
 学校は、八戸市鮫町のうみねこの飛来地・蕪島にあり、太平洋がのぞめる自然豊かな環境にあります。創立は明治8年。かつて児童数は1800人をいましたが、現在は562人です。
 PTAには6つの委員会があり、ベルマーク運動は、児童のJRC委員会の協力を得、ベルマーク委員会が中心になって取り組んでいます。新年度の役員決めの際には、各委員会のなかでは一番最初に決まる希望者の多い委員会です。今年は31人で構成しています。作業日は月2回、都合のいい日、朝10時〜12時までの2時間としましたが、無理せずに仕事を休まなくてもいいことにしています。
 鮫小学校では、6月からの月初めの1週間を「ベルマーク収集週間」として設け、月末に担任の先生からベルマーク袋を渡していただきます。家庭から集まったマークは、各クラスのベル箱に持ち寄り、JRC委員会の児童がその箱を回収して整理作業をする会議室に運び、各クラスごとの引き出しに入れておきます。作業日には、感謝をこめ、必ず「ありがとう」印を押しておきます。
 ベルマーク活動が36年もの間、途切れることなく堅実に続けられられているのは、学校の支えとPTAのみんさんに運動の意義が理解され、浸透していることだろうと思います。さらに公民館やスーパーなどの協力いただいていることもあります。地域と家庭と学校とが常にスクラムを組み、連携していることが大きいと思います。これまでに卓球台やバレーボールなどを購入しましたが、鮫小学校は間もなく130周年を迎えますので、ベルマーク預金をその時に役に立てたいと考えています。
=6月14日、八戸市福祉公民館で


5月21日(火)盛 岡


盛岡市立仙北小学校
渡邊徳子(なるこ)さん
千葉  亨先生
佐藤 昭子さん
加藤 愛子さん
吉田 良子さん
 盛南地区にあり、古くからの町並みと新しい開発地とが融合し、北上川・岩手山を眺められる環境にあります。今年で創立88年を迎える伝統校です。児童数は815人。県内では規模の大きな学校の一つです。
 運動は、総務部が(各クラス1〜2人を選出、40人前後の父母と担当教師1人)が担当しています。作業は、年度初めの児童に配るベルマーク入れの封筒づくりから始まります。毎月25日を「ベルマークの日」と決め、集まったマークを回収して、部員が自宅に持ち帰りクラス集計をします。「子どもたちのためと、みんなで協力しあってがんばっています」。お陰様で昨年度は12万点近くが集まりました。これまでにグランドピアノ、中庭ベンチ、長テーブル、カメラなどを買いました。
 地域とは毎年10月に、PTAが主催で「すずかけまつり」を開いて交流をしています。総務部では、「ベルマークと古本コーナー」を設け、子どもたちや地域の方々に、古本の提供を呼びかけ、ベルマーク1枚と古本1冊で交換しています。この企画は5年目に入りますが、集まるマークは年々増えています。
 昨年度の1番のニュースは、37年の努力が実り、ベルマークの集票が300万点を達成したことです。達成を記念して「ベルマーク300万点達成記念特集」のベルマークだよりを発行して、学校全体で喜び合いました。今後は、子どもたちにも、運動への関心をもってもらうことです。(プレゼンテーションを使って説明)
=5月21日、盛岡市の岩手教育会館で


5月22日(水)仙 台


仙台市立西中田小学校
小島 一美さん
高橋 正美さん
浅野 京子さん
 本校は南仙台駅から徒歩15分くらいのマンションなどが立ち並ぶ住宅地の中にあり、児童数864人と市内でも規模の大きな学校です。
 「自ら豊かな心とたくましい心を育て、主体的・創造的に生きる力をもつ児童を育成する」を教育目標に掲げ、努力しています。PTA活動も活発で平成12年度には、日本PTA全国協議会から優良PTA団体表彰を受けることができました。
 ベルマーク運動は、「文化委員会」が中心となり担当しています。開校当初から参加して、昨年、集票が300万点を突破し財団から感謝状をいただきました。毎月15日をマーク回収日として、その1週間くらい前に「文化委員会だより」を発行し、回収袋と一緒に担任の先生を通じて子どもたちに配ります。回収箱は目立つようにクラスごとに色分けしています。集まったマークは委員が各クラスを回り回収箱をPTA会議室に運びます。提出してくれた児童の回収袋にはお礼の気持ちとして、かわいいキャラクターなどのスタンプをおして返しています。仕分け作業はメーカーごとに区分けして、公平性を期するためにくじ引きで決め、家に持ち帰ります。月末までに集計し、委員長に点数を報告したのち翌月の回収日にもってくるようにしています。仕分けは、回を重ねるごとに手際よくなり、おしゃべりをし、楽しみながら作業をしました。スーパーやマンションにも回収箱を置かせてもらい、地域のみなさんからの協力もいただいています。これからも前向きに、この運動に取り込んで行きたいと思います。
=5月22日、仙台市民会館で


6月6日(木)秋 田


秋田市日新小学校
鈴木恵美子さん
 創立120年、児童数1018人の県内一のマンモス校です。地域にある酒、味噌、醤油、塩汁などの製造元を教室として、総合的な学習にも積極的に取り組んでいます。
 PTA活動は昔から活発で、卒業後も応援してくれる人が多く、ベルマーク集めもその一例です。ベルマーク部はPTAの専門部。36年前に運動に参加し、昨年600万点を達成しました。できるだけ援助につながるように、毎年、発送した点数分の買い物をします。昨年は14万円で給食用エプロンを購入し、「友愛援助」にも寄付をしました。
 私がこの学校を卒業した年、お母さんたちは集めたベルマークでグランドピアノを購入して学校へ贈りました。卒業式で礼の合図の3音を聞いた時、よく響く重量感のあるその音に、感動を覚えたものです。
 自分たちができるほんの少しのお手伝いが寄り集まって、学校に還元され、世界のどこかで役立っていると思うと、とてもうれしくなります。
=6月6日、秋田市生涯学習センターで


6月18日(火)山 形


上山市上山小学校
秋葉 真理さん
 上山(かみのやま)小学校は上山温泉郷の中にあり、歌人齋藤茂吉の出身校です。
 上山小PTAの組織の中に各学年3名ずつの役員と3名の先生から成るPTA事業部という専門部があり、他の奉仕作業や教育研修会などとともにベルマーク活動を企画・運営しています。マークの収集では、職員室に収集箱を常設し、先生方にも協力していただいています。
 回収したマークの整理には時間がかかります。忙しい皆さんの負担を減らすように工夫をしています。午前、午後、夜間に作業時間を設け、都合のよい時に参加してもらうのも、そのひとつです。より効率の良い作業を模索しています。
 大切なことは、毎年新しく入ってくる会員の方々に、ベルマークの本来の意義、身近なボランティア活動であることなどを理解していただくことだと思います。私自身、4年前にベルマークの説明会に出席して初めて運動の本当の意味を知った気がしました。ベルマーク手帳に書かれていることも重要なので、コピーして会員に配ったりしています。
=6月18日、山形市の山形県勤労者福祉センターで


6月18日(火)鶴 岡


山形県鶴岡市朝暘第三小
林田しおりさん
 私たちの学校はベルマーク運動に参加して、今年で38年目になります。昨年は300万点を達成しました。歴代のPTAの皆さんや先生方、児童の努力の結果、と喜んでいます。
 活動の中心は、児童会のベルマーク委員会とPTA研修部のベルマーク係です。毎年、年度初めにベルマークの年間作業計画を立ててPTAや児童たちに、協力のお願いなどを盛り込んだ「ベルマークだより」を配布します。
 作業は、児童の委員が会社別に仕分けしてくれたマークを引き継ぎ、集計作業に入るのですが、150人ものお母さんたちがボランティアとして参加して下さるので、大いに助かりました。
 子供が幼稚園に通っているころから、お母さんたちの間でボランティア活動が盛んな土地柄を反映しています。また、学校側も、さまざまな形で私たちの作業がやりやすいように考えて下さったいますので、感謝しています。これからも、みんなで力を合わせて取り組んでいただきたいと思っています。
=6月18日、鶴岡市の朝暘第三小で
                  ◆            ◆
※山形県内では、例年開催してきました山形会場に加え、今年は庄内地区(鶴岡市)と新庄地区でも「ミニ説明会」とうたって開きました。会場は、朝暘第三小と新庄小のご厚意で、それぞれの学校の部屋をお貸しいただきました。朝暘第三小では、和室の会議室で座布団に座っての説明会。新庄小では窓に暗幕のある理科室を提供してくださいました。大きなホールとまた違った和気あいあいの雰囲気でした。両校の皆様に厚く御礼申し上げます。


6月19日(水)新 庄


山形県新庄市新庄小
濱田 浩子さん
 私たちの学校はベルマーク運動に参加して41年目になります。昨年は県内で初めて500万点を達成しました。活動の中心はPTAのベルマーク部で、60人ものお母さんたちが部員として参加してくださっています。
 各クラスのベルマーク係の児童が回収して大まかに仕分けしてくれたマークを1学期に1回ずつ集まって整理します。前の年から引き続いて引き受けてくれる方が多いので、作業の手順も分かっています。また、分からないところは教えあいながら、和気あいあいの雰囲気の中で午前中の作業をこなしています。
 年度末に部員の方々に1年間の感想などを書いていただいていますが、「仲間のお母さんたちと情報交換が出来て楽しかったです」「ベルマークもたくさん集まりましたが、お友達もたくさん出来ました」といった声が寄せられています。
 少子化によって児童の人数が減少する中で、出来るだけ多くの皆さんの理解と協力を得るため、@「運動の仕組みやマークの切り方」などを分かりやすく説明したイラスト入りのプリントを配布A市内のカメラ屋さんやスーパーの惣菜部などに協力をお願いB卒業生の家庭に協力の呼びかけ、など工夫をこらしています。
=6月19日、山形県新庄市の新庄小で


6月20日(木)郡 山


福島県郡山市郡山第一中
半沢 一寛先生
菅家 元志君
佐藤 勝俊君
藤井 一徳君
鈴木 辰昇君
 ぼくたちの学校では、各クラスから2人以上のベルマーク委員を選び、毎月1回の専門委員会で、さまざまな対応策などを話し合っています。
 まず、月末の4日間をマークの収集日とし、マークを入れる個人用の封筒と集計表を生徒全員に配布します。集まったマークをクラスごとに仕分け・集計して提出してもらい、毎年9月に全校集計します。
 全校のベルマーク活動をまとめているベルマーク専門委員会では、収集期間中、校舎の階段や昇降口付近で生徒に呼びかけたり、各クラスの委員にポスターをつくってもらうなど、さまざまな広報活動を繰り広げています。
 しかし、郡山一中が全国でもトップクラスの活動校になることが出来たのは、生徒自身の力だけでなく地域の皆さんの協力があったからです。
 校内の出会いの広場にベルマーク財団から贈られた「ベルマークポスト」があり、卒業生や地域の皆さんがマークを持ち寄ってくれます。私たちは、集めたマークでグランドピアノやパソコンなどさまざまな物を購入しましたが、昨年度は地域の皆さんへの感謝の気持ちを込めてベルマークで買った点字タイプライター5台を郡山市に贈呈しました。目の不自由な方たちのために役立てていただきたい、との願いからです。
 私たちは、この運動に参加することによって、「やりがいのある奉仕活動」との思いが芽生え、「協力することのすばらしさ」や「継続の大切さ」「根気強さ」「感謝の気持ちを育てること」など、さまざまなことを学びました。
 これからも年間収集目標100万点と、大きな心の成長を目指してがんばって行きたいと思っています。
(パソコンを使って説明)
=6月20日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで


6月19日(水)福 島


福島市立杉妻(すぎのめ)小学校
猪俣 和子さん
 杉妻小学校は、創立129周年を迎える歴史が古い学校で、この2月には、福島市内では最大規模の体育館が完成しました。中心街南部にある割には、通学路に川や田んぼが残る自然環境の豊かな地域にあります。
 ベルマーク活動は、昭和60年6月から始まり、まだ日が浅い方ですが、年々集まるマークも増え、運動への関心が高まってきています。集票点数もここ数年県内のベスト20に顔を出すほどになりました。運動はベルマーク委員会が担当しています。
 毎月10日をベルマークの日と決めており、月初めに袋を渡し、10日には子どもたちが各家庭から持ち寄り、教室の前の廊下にあるベルマーク箱に袋ごと入れます。これをPTA
のベルマーク委員が回収し、年に8回、集計作業をします。この時は、委員だけではなく各家庭の保護者にも手伝っていただきます。児童1人につき1回の当番制になっています。保護者から「こういった商品にベルマークがついているんだ」という発見や、ベルマークの切り方などで「数えやすい切り方がわかった」と、いう声が聞かれます。
 この作業を通して、授業参観と違ったふだんの子どもたちの様子を知ることもでき、学校と子どもたちの信頼関係を確認でき、安心できるといっています。
=6月19日、福島市の福島県文化センターで


6月21日(金)いわき


福島県いわき市平第一小
菅原 尚子さん
磯上 和子さん
窪田 容子さん
佐藤登美子さん
 私たちの平第一小では、PTAの環境厚生委員会が中心になってベルマーク活動に取り組んでいます。昨年度までは委員は各クラス1人ずつの計17人でしたが、仕事をもっているお母さん方も多いため、1人ひとりの負担を軽減しようと、今年から各クラス2、3人ずつ、計43人に増えました。
 作業は、毎月10日の収集日にマークを学校に持ってきてもらい、委員のお母さんたちが自分のクラスの分を家で仕分けします。
 学校での集計作業は年間3回ですが、昨年度からパソコンを導入しました。クラスごとの集計データを入力すると全体の合計点数が出てくるので、計算ミスも防ぐことが出来、時間も短縮されて喜んでいます。
 今後は300万点達成を目標にし、年間10万点ぐらいずつ集めていけたら、と考えています。
 卒業生の家庭の方が集めたマークをわざわざ学校まで届けてくださったり、地域の皆さんの学校に寄せてくださる関心の高さを感じています。今年度からは、学区内のスーパーや郵便局などにベルマークの回収箱を置かせていただく予定で準備を進めています。
=6月21日、福島県いわき市労働福祉会館で