飯島小学校は、秋田市の北部・飯島地区にあり、今年度で134周年をむかえました。秋田市内で2番目の校地面積をもっており、松の木2千本に囲まれた緑豊かな丘の上にあります。児童数560名、6学年、特別支援学級を入れて20学級の中規模校ですが、児童数が年々減少しているのが現状です。
「輝く子どもの育成」を目標に、「いいじま」の頭文字にあわせ、
「 |
い |
のちのめぐみを」 |
「 |
い |
っぱい感じ合い しなやかに」 |
「 |
じ |
っくりと」 |
「 |
ま |
なぶ喜びにひたる子どもたち」 |
と、「輝く表情」が見られることを願って教育活動に取り組んでいます。学校と家庭だけではなく学校と地域の方々とのきずなを深めるための活動にも力をいれております。
PTAには、会報誌「いいじま」の発行活動を行う文化研修部、「だるまの目いれ式」をはじめとする子どもたちの安全を守るための活動を行う生活安全部、PTAの球技大会など体育活動を行う保健体育部と総務部があり、ベルマーク活動は各学級2名からなる総務部が中心となって担当しております。総務部はベルマーク活動のほかに学年PTAの運営や給食試食会の開催も行っております。
ベルマーク活動は、まず5月に行う総務部会で部員にベルマーク活動の流れを簡単に説明します。その後、全校児童に配布する「ベルマーくん袋」をチェック。この袋に家庭で集めたベルマークを入れて学校に持ってきてもらいますが、6年間同じ袋を継続して使います。クラスごとに分けて紙袋にいれますが、クラス替えや紛失等による再発行のために一人ひとりの袋を確認します。「ベルマーくん」というキャラクターは2000年につくられたもので、名前は児童から公募したそうです。ベルマークに親しみをもってもらいたいという思いで、ベルマークだよりなどいろいろな場面に登場させています。
基本的に毎月1日を「ベルマークの日」としております。休日や学校行事等を調整し、2日か3日になることもあります。今年度の整理作業は、6月、7月、9月、10月、11月、12月、2月、3月の8回です。「ベルマークの日」に整理作業を行いますので、その約1週間前にベルマーくん袋と「ベルマーク整理作業のお知らせ」の案内を全校児童に配布します。また第1回目の整理作業の前にはベルマーク一覧表も配布します。「ベルマーク整理作業のお知らせ」には、整理作業の日時のほかにベルマーク財団からの最新情報などや、ベルマークの切り方などものせています。
5月と翌年3月には「ベルマークだより」を発行します。5月には初めてベルマーク活動に参加する1年生を中心に、全校で再確認するという目的でベルマークの集め方・切り方・出し方などの内容を、3月には1年間の活動の報告として集票点数などをのせております。
子どもたちは「ベルマーくん袋」を渡された次の日から整理作業の日まで教室にある紙袋に家庭で集めたベルマークを入れた「ベルマーくん袋」をそれぞれ入れます。そして、ベルマークの日の朝に係りの子どもに整理作業を行う「生活科室」にもってきてもらいます。
地域の方が登校途中の子どもにベルマークを渡してくださったり、町内の廃品回収の時にベルマークも回収して下さったりと地域ぐるみでベルマーク活動に参加協力していただいているのは、とてもうれしいことです。
「ベルマークの日」のベルマーク整理は午前9:30〜12:00まで、この時間帯の都合のよい時にということになっております。整理作業は「仕分け作業」と「集計・発送作業」で6月、9月、10月、12月、2月に「仕分け作業」を、7月、11月、3月に「集計・発送作業」を行います。
「仕分け作業」では、まず、各学級から集められた一人一人の「ベルマーくん袋」から大きな箱にベルマークを移し入れるところからはじめます。大きな箱から「いちごパック」などを使い小分けにし、番号ごとにわけます。その時、ベルマークに余白をつけて切りますが、小さなマークは大きめに切るということに気をつけています。かなり前に脱退した会社のマークがあったりもしますが、「この会社はもう脱退したよ。」と声を掛け合いながら注意してわけております。「この商品にもベルマークがついている」と整理作業中に新たに発見する方も多く、いろいろな情報交換などしながらあまり根をつめず、お茶を飲みながら楽しく作業を進めております。個人個人ある程度分けたところで、各番号ごとに分けられたベルマーク棚の引き出しケースに入れます。
「集計・発送作業」では番号ごとの点数計算を行います。番号ごとに分けられた引き出しケースをテーブルの上に並べ、ひとりが1ケース(ひとつの番号)を計算します。この時、ほかの番号のマークが混ざっていないか確認しながら進めます。薄いマークは10枚ごとにホチキスでとめて計算しやすいようにしております。メモをとりながら数え、袋に鉛筆で記入した後、数えたベルマークを入れて袋を止めます。最後に計算間違いがないか別の人がもう一度計算しなおします。
飯島小学校PTAは1962年にベルマーク活動に参加し、これまでに393万5988点のベルマークを集めました。2000年に300万点を達成、今年度中には400万点を達成することができるのではないかと思っております。
この40数年の間にはいろいろ試行錯誤を繰り返してベルマーク活動を行ってきたことと思います。子どもたちの委員会活動に取り入れたり、夜に整理作業を行ったりということもありましたが、ここ2〜3年は現在の方法で定着しております。整理作業に参加する人数も10名程度ということもありますが、負担にならないようにと、家に持ち帰って作業をするということはほとんどありません。
これまでベルマーク預金でいろいろな設備品などを購入してきましたが、2003年の校舎改築完成以降は「からくり時計」「鉄棒」「パソコン、プリンター、デジカメ」「掃除機」を購入しました。今年度も子どもたちの活動やPTA活動のために先生方や役員の方々と相談して購入品を決めたいと考えております。
ベルマークがもっと多く集まる方法はないか、もっとやりやすい整理の仕方はないか、いかにして情報を確実に提供するかなどを考えると、ベルマーク活動はとても奥が深いと感じておりますが、今のところ特別に目標点数などは立てず、また特別なこともしておりませんが、ただ無理をせずということをモットーに部員が和気あいあいと活動しております。
昨年度の集票点数県内1位という快挙はやはり大きな喜びであり、たくさんの方々に声をかけていただきました。これを励みに、でもあまり力まず、末永く続けられるベルマーク活動となるよう引き継いでいきたいと思っております。
(スライドショーを使って発表)
=6月19日、秋田県生涯学習センター分館3階大研修室で