ベルマーク運動説明会 6月19日(水)札幌
(2019/07/03)印刷する
札幌市立あいの里東小学校 髙橋宗子さん(平成30年度厚生ベルマーク班 班長) |
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はじめまして。札幌市北区あいの里という、静かな住宅地の中に建つ、全校生徒が480名の、札幌市立あいの里東小学校から参りました、髙橋と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
「意識高くない方」に何が起きたか
今日、ここにお集まりになった皆様は、大きく分けて、2つのタイプに分かれるのではないかと思います。
1つ目は、ベルマークの活動が好きで、自らすすんで入会した、意識高いボランティアタイプ。
もう1つは、特にやりたかった訳ではないけれど、PTAのお仕事として、たまたま割り当てられちゃった……というタイプです。
さて私は、そのどちらのタイプだったかといいますと、まさに!
……後者の、たまたま引き受けることになった、“意識高くない方”のタイプでした。
そんな私が、なぜ今ここで、皆様の前に立ってお話しすることになったのか?!ベルマーク活動をするにあたって、これから皆様に、何が起こるのか?!それを、今からお話したいと思います。
立ちはだかるネガティブな問題
私は去年、この説明会に来て、ベルマークの大義を初めて知りました。
ハンディーのある人や被災地の支援をしているということで、自分もその架け橋になれたら嬉しいなぁと思うようになりました。
せっかくベルマークのお仕事を任されたのだから、この説明会で皆様が実践されてきた事を取り入れて、積極的に取り組みたい!と思ったのですが……。
でもそれは、口で言う程、簡単な事ではなく、「今までと違う」とか、「新しい事をすると、来年度以降の人にも負担がかかる」とか、「仕事を持っているので無理」など、色々とネガティブな問題が立ちはだかります。
きっと今日お集まりの皆様にも想像がつくと思います。
でも、やってみたら、何か見えてくるかもしれないし、何よりこの活動のボランティア精神を、子供達に伝えていく事で、ベルマークを集める事が“特別”な事ではなく、“日常的”に楽しみながら、子供達にも出来るボランティアなんだっていう事を知って欲しいし、親しんでもらえる様に、頑張ってみたいと思いました。

まずは自分自身で動く!
なので、従来の仕事内容以外は、委員さんの負担にならない様に、まずは自分自身で動こう!と決め、出来る事から始めてみる事にしました。
まずは、お便りのタイトルを“Hello!ベルマーク”とし、低学年にもわかりやすい様に、子供が読みたくなるお便り作りを心がけました。
簡単に言うと、パッと一目見た瞬間に、「あ、自分が読むやつじゃなくて、お母さんのだ」と思われない様に、「あ、何か楽しそう!読んでみよう!」と思ってもらえたらいいなぁ、というイメージで書いています。
そこで、伝えたいメッセージは、文章で載せるよりも、イラストを多目にして、セリフにしよう!と思いました。
とはいえ、イラストなんて描いたことないし、どうしようかなぁと思われた方、この会場にもいらっしゃると思います。
絵はハードル低くて大丈夫
私もそうなんです。なので、子供達に伝えたい事を、吹き出しなどに書いて、そこに顔をつけるだけというような、ハードルの低いもので大丈夫です。
今は、ボールペン画の描き方の本や、素材集もありますし、明るいタッチで、子供達にアピールする方法は、色々あると思います。
子供達にもどんどん参加してもらいたいので、今年度は、漫画イラストクラブの子供達に、挿絵の協力をお願いしています。
お便りの反響は、想像以上にありました。子供達に見てもらいたくて書いていましたが、保護者の方々からも、沢山声をかけていただきました。そして、子供達のベルマークに対する意識も、少しずつ変化してきました。
コンクールで優秀賞
そこで、当時まだ、新年度からの発行回数が少ないうちでしたが、9月末締め切りの“ベルマーク便りコンクール”に送ってみる事にしました。
参加賞で2000円の図書カードがもらえるという事でしたので、そう思って出したんですけれど、なんと!!
優秀賞を頂いてしまいました!!
パソコンも使えない私でしたが、やる気と情熱さえあれば、何かが少しずつ伝わっていくものですね。
なんのスキルも無い私に出来たのですから、皆様にも出来ますので、是非、子供達に、この活動の素晴らしさを“楽しく“伝えて、”興味”を抱けるように、工夫してお便りを作ってみて頂けると良いかなぁと思います。
賞金の一部を震災義援金に
ちなみに、優秀賞の賞金は?!3万円も頂きました!!
我が校に、秘密基地の様なスペースが有るんですけれど、床のジョイントマットを購入させて頂きました。そして、私のたっての希望だったんですけれど、厚真の震災支援金として、財団を通じて寄付させて頂きました。
こんな私にも、誰かのお役に立てる事があったなんて、とても嬉しかったです!
ベルマーク便りコンクールにつきましては、財団のホームページでも詳しくお知らせが記載されていますので、どうぞご覧になってみて下さい。

ベルマーク・ウィークを初企画
ベルマークは、各クラスに1箱ずつ回収箱を置いてあるので、いつでも自由に持って来ることができる方式です。“毎月、封筒で回収”という様な事は、やっていません。学校以外には、郵便局2箇所と、地区センター、コンビニの、全部で4ヶ所に回収箱を置かせて頂いてます。
昨年度、初めての試みとして、“ベルマーク・ウィーク”というイベントをやってみました。
夏、冬休み後の1週間をベルマーク・ウィークとして、お家にある不要になった封筒などに、ベルマークを入れて持ってきてもらうのですが、誰が出してくれたのかがわかるように、お便りの角に印刷した“しおり引換券”というものに記名して一緒に提出してもらい、後日、子供達に、手作りのしおりと感謝状をプレゼントしました。
しおり引換券には、自由に色付けしてもらい、提出してもらった物から掲示板にどんどん貼っていきました。参加者が増えていくのを、子供達が視覚から感じられるので、イベントの活気も盛り上がりますし、提出した子供達も、名前があるので、どこか誇らしげで嬉しそうでした。
子供達とふれあえる幸せ
又、しおりをプレゼントする事で、提出する楽しみを実感してもらえて、それを見ていた未提出の子供達にも、「ベルマークって楽しい!」っていう空気が、伝染していくという相乗効果もあります。
なによりも、私自身が、提出してくれた子供達と“ハイタッチ”したり、給食時間に教室にお邪魔して、しおりを届けたりして、子供達とのふれあいが出来て、とても幸せでした。
その時感じた事は、ベルマークを持ってきてもらう為には、保護者に訴えかけるのが一番だと思っていましたが、実は、最も大切なのは、「出したい!!」と思う子供達の“意思”、”意識”なのだと痛感いたしました。
「気付き」を子供達に
「ベルマーク集めって楽しい?!」って思ってくれた子供達が、どんなものにベルマークが付いているのかなぁー?って関心を持ち始めて、自らパソコンで調べてくれたり、ベルマークを貯めておく容れ物を作ってくれたり。中には、「ベルマーク用なので、このふくろはかえしてください」と子供の文字で書かれた袋にベルマークを入れて出してくれる子もいます。
この活動は、たくさん集める事も確かに大事ですが、まずはこの活動を子供達に知ってもらって、子供達に興味を持ってもらえたら、そこから、自分達が集めたベルマークで、国内外の困っているお友達を、手助けしてあげられるんだ!という事に気付いてもらえたら嬉しいなぁ!という事こそ、今の時代に即したベルマークの存在意義であると思うし、私が一番やり甲斐を見出して目指しているところです。


前年度の3倍近くの点数が集まる
集計会は、年に2回、9月と2月に行なっています。一人一役の“ベルマーク集計会”の担当になった方が、30人程集まり、朝から2時間程度で、仕分けから、計算して整理封筒に記入する所まで、一気に作業します。大体、午後から参観日のある日を選んで、働いている保護者の方にも、お休みを取りやすい様に配慮して、集計会の日時を決める様にしています。
集計会後、私達ベルマーク委員が残って、点数表に記入して、ゆうパックの包装をしたり、集計会のお礼や点数の報告を載せたお便りを作って、発行する作業をしています。
前年度のベルマークの収益が、約18000点だったのですが、昨年度は、この様な活動をする事で、約53000点程 集める事が出来ました。
次は、あなたの番です!
是非、皆様も、今年度残すところ約9ヶ月位ですが、私も丁度この説明会が全てのスタートでしたので、今から子供達と、楽しく!無理なく!活動をして、みんなの優しい気持ちで成り立っている、このベルマークという活動を、続けていってほしいなぁと思います。
一年前、全く無関心だった私が、この説明会をきっかけにスタートして、一年後の今、ベルマークの魅力にすっかり「どハマり中」です。そんな私が、皆さんへお伝えしたかった、ベルマークの楽しみ方でした。
来年は、こちらに座っている皆様方の中から、どなたかが確実にここに立って お話する事になります。次は、あなたの番です!子供達と一緒に、楽しみながら、やり甲斐を持ってチャレンジしてみて下さい!
ご静聴、ありがとうございました。

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(パワーポイントを使って説明)
=札幌サンプラザ コンサートホール