ベルマーク運動説明会 6月5日(火)京都
(2018/07/02)印刷する
京都市立深草小学校 2017年度ベルマーク委員長の岩佐陽子さん |
![]() |
1.学校の紹介
深草小学校は明治5年に設立され、今年で147年目になります。
場所は京都市内ですが、伏見区ということもあって校区はとても広く、校区の端から登校するのに30分ほどかかります。そのため、児童数も多く、今年は703人です。
小学校は商店街に面している所にあるため、地域との結び付きも強いのではないかと思います。
登下校の道で車の多い横断歩道には、毎朝ボランティアの方に安全のために旗を持って立って頂いています。
商店街では年に1度、「100円商店街」という催しものが開催されます。商店街全体を1つの100円ショップに見立てて、各店舗が選りすぐりの100円商品を販売します。この日は、商店街は人がとても多く、深草小学校でも催しものを出しています。

2.ベルマーク活動
ベルマーク委員の構成は、委員長が1名、副委員長が2名、ベルマーク委員20名の23名です。実はPTAというものを全くしたことがない中、委員長をすることになりました。
ベルマーク委員の印象は、「点数を数えるのは嫌いではないが、どうやって数えているのかな」「商品ってどんなものがあるのか」「自宅でできるので、働いている人に向いていそう」というように、漠然としたものでした。ただ、働いている人も多いので、「無理せず、楽しよう」を目指して活動しました。
2017年度の活動内容は、全ベルマーク委員会を1回、ベルマーク集計を2回、その後に商品を購入という流れで、ベルマーク委員が集まるのは全部で3回でした。以前は、ベルマーク集計を3回実施していましたが、数年前から2回に減らしており、今年も2回にしました。
全ベルマーク委員会は1時間程度で、ベルマーク活動の説明と家庭でベルマークを集計する方法、ベルマーク集計日と当日はどのような事を行うのかをお知らせしました。
働いている方にも参加してもらいやすいよう、シフトを出すタイミングを考えて、開催のお知らせは2か月前にお便りとメール配信で行っています。
次に、ベルマーク集計までの流れですが、深草小学校では以下のような流れで集計を行っています。
①ベルマーク封筒の配布
②ベルマーク封筒の回収
③ベルマーク委員が家庭で担当クラスのベルマークを集計
④ベルマーク集計
④のベルマーク集計は、③で集計した各クラスの結果を一つにまとめたり、地域から集まったベルマークやインクカートリッジ、テトラパックをそれぞれ集計し、最後にベルマーク財団に発送する準備をしたりします。

では、一つずつどのような事を行っているのか説明します。
「ベルマーク封筒の配布」「ベルマーク封筒の回収」では、各児童にベルマーク封筒を配り、家庭で集めて頂いたベルマークを入れて、2週間後の期日までに学校に持ってきてもらいます。
クラス分のベルマーク封筒が集まると、担当するベルマーク委員が集計します。
今までは、封筒の中に各企業のベルマークがバラバラに入れられていました。そのため、集計にとても時間がかかるということもあって、数年前に企業ごとにベルマークをホチキスで止めしてもらうようにお願いしたため、随分と集計が楽になったと聞きました。
しかし、小さなベルマークはホッチキスを剥がして集計することがあるそうで、手が痛いという意見もあり、今年は副委員さんと何かよい方法がないか相談して、小袋などにまとめて下さいとお願いしてみました。
ホチキス止めが定着しており、小袋に入れる方が手間がかかるため、どの程度小袋にまとめて頂けるか不安でしたが、多くの方が対応してくださいました。おかげで、数を数えるのがとても楽になりました。
「ベルマーク委員が家庭で担当クラスのベルマークを集計」は、委員さんが、担当するクラス分のベルマーク封筒を持ち帰り、家庭で集計します。
まず、家にあるカップや卵パックなどを並べて、企業名が書いた札を入れます。そこに各企業のベルマークを仕分けして、1点が5枚、2点が10枚といったように、点数別の枚数を集計表に記入します。
今までは、点数毎に合計を計算していましたが、ベルマーク集計日で使うExcelを変更したため、合計の値は求めなくても良いようにしました。
集計が終わると、透明の袋に企業の札と企業のベルマークを入れます。袋の中のベルマークはバラバラの状態でOKです。
私も働いているため、家で集計できるのは有難く、カップを並べていると「何、なに~」と子供たちが寄ってきて、結局みんなでワイワイと集計しました。
この企業ごとの透明の袋と集計結果をベルマーク集計日に持ち寄る形になります。
最後に、「ベルマーク集計」ですが、全ベルマーク委員が集まって、各家庭で集計した結果表を1つにまとめる作業をします。どのような手順かと言うと、
・企業ごとに名前が書いてあるケースを用意し、持参した透明の袋を入れます。
・持参した集計表をExcelに入力します。
・Excelを入力すると、企業ごとに点数・点数毎の枚数・点数事の合計が計算されるので、企業のベルマーク整理袋に転記します。企業ごとに枚数の合計と合計の点数も計算されるため、値を転記します。
これで、各クラスの集計は終わりになります。
深草小学校には3か所にベルマーク回収箱を置いています。ここには、地域の方からベルマーク・テトラパック・インクカートリッジが集まってきます。これらをベルマーク集計日に集計します。
今年初めてベルマーク活動をしてみて、楽をしようと改善して効果があったこともありますが、逆に反省することもありました。それは、地域の方から集まったベルマークを数えるのに随分と時間がかかった事です。1回目のベルマーク集計日では、ベルマークの周りをハサミで切って整えるのに時間がかかってしまいました。
これは何とか短縮できないのかと調べていると、ベルマークの切り方には決まりがないことが分かりました。地域の方から届けられたベルマークはある程度の大きさになっているため、2回目のベルマーク集計では数を数えるのみにしたところ、予定の時間よりも早く終わりました。

3.今年の新たな取り組みと結果
今年度、深草小学校に赴任された先生から教えて頂き、学校の給食で飲む牛乳パックがテトラパックの対象になることを知りました。前の学校では取り組みをされていたそうで、やり方を教えて頂き、今年から深草小学校でも始めてみました。
方法は簡単で、年に1度、テトラパック受付センターに申請します。後は、給食で飲んだ牛乳パックの数を学校側で数えて頂き、表にまとめてテトラパック受付センターへFAXするだけです。
テトラパックは、学校に納入する業者が回収してリサイクルに回してくれます。各パックは教室毎に児童が洗ってから出します。
このような1年間の活動を行った結果、2017年度の集計結果より、地域の方から寄せられるベルマークやテトラパック、インクカートリッジの点数は、学校で集めた点数の1/3~1/2を占めていること、給食の牛乳パックの点数も大きく貢献していることが分かりました。
今年は一輪車を14台購入して、つい先日学校に届けられました。
まだまだ、改善することはあると思いますが、これが深草小学校のベルマーク活動の内容となります。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。
(パワーポイントを使って説明)
=京都教育文化センター 2階ホール