ベルマーク運動説明会 6月7日(木)神戸②


(2018/06/28)印刷する



大阪府摂津市立別府小学校

釜木尚美さん

 


 

 私は、大阪府摂津市立別府小学校でベルマーク活動をしております釜木尚美と申します。昨年度のベルマーク便りコンクールで優秀賞をいただき、そのご縁で、この神戸の地で体験発表させていただける運びとなりました。

 こちらが、私の書いたベルマーク便りです。これを見ながら、私の活動について、ご紹介したいと思います。(写真1)

 

 私は、別府小学校の図書館で、学校司書として勤務していました。その時、学校ではインクカートリッジや牛乳石鹸のベルマークがたくさん集まることに気づき、ベルマークで本を買うことを思いついたのです。それが2010年です。PTAでは集めていませんでした。3ヶ月ほどで集まった3300点で「ギネス世界記録」を買うと、みんな大喜び。「これ、ぼくらの集めたベルマークで買ってんやんな!」と毎日、人だかりができていました。

 

 2011年に東日本大震災が起こりました。「これって被災地にも送られるの?」「私たちにも手伝わせて」と、こどもたちは積極的に持ち寄り、仕分けをしてくれるようになりました。

 2012年度を持って、私は任期満了で別府小を去ることになりました。しかし、こどもたちの喜ぶ顔、被災地を思いやる心を思うと、ベルマークを辞める訳にはいかない、と思いました。

 

 2013年からは、年に一度だけ、夏休みに持ち帰って計算することにしました。私がいなくなっても、こどもたちはちゃんと会社ごとに仕分けを続けてくれていました。お便りを出すのも年1回。このまま先細りして自然消滅することを半ば期待していましたが、なんとなんと、今年は過去最高の23,100点も集まりました。

 

 「図書館のかまき先生」を知っていた子たちもこの春で全員卒業しましたので、私は「ベルマークサポーターのベルゾンなおみ」と名乗ることにしました。ネットで「ベルゾンなおみ」を検索すると、私のブログとツイッターがでてきます。こちらでもベルマークの広報活動をしていますので、よろしければご覧ください。

 

 ネットでは、ベルマークに否定的な意見もでてきます。主なところは「何のために集めているかわからない」「時間がかかって非効率だ」。

 

 実は私も、初めはそう思っていました。我が子の学校でベルマーク委員になったとき、年に何回も集まって、10枚ごとにテープで貼って……。こんなことをするなら、お金を集めたほうが早いんじゃないの?

 

 じゃあ、質問です。ベルマークを集めるのと、お金を集めるのとでは、何が違うんですか?

 

 もちろん、どちらも学校に備品を買うことができます。でも、ベルマークの場合は、その額の一割は、困っている学校の援助になるのです。困っている学校と一口にいっても、その援助は多岐に渡ります。被災地の学校、支援学校、へきち校、海外の貧しい国……。ベルマーク10枚切ったら、そのうちの1枚は自動的にその学校に飛んでいくんです。すごくないですか?

 

 ベルマークのホームページを見ると、いろんな学校から「ありがとう」の声が届いています。私の切った1枚が、この子達の1秒分の笑顔になったのだと思うと、私まで嬉しくなります。(写真2)

 

 では、もう一つ質問です。ベルマークを10枚ずつ貼らないといけないって、どこかに書いてありますか? どこにも書いてないです。ハサミも、ホチキスも、テープもなくていいんです。

 

 私が使っているのは、カレンダーの裏紙と鉛筆です。

 

 カレンダーの裏紙に、このように20分割の線を引きます。(写真3)

 その上に、同じ点数のベルマークを10個ずつ、置いていきます。上半分を使うか、下半分を使うかはお好みで。違う点数のものを仮置きしておくこともできます。違う会社のものがでてきたら、まとめておいてください。100になったら、袋にばさっと入れ、欄の右側に鉛筆でメモします。これを繰り返します。

 

 一つの会社が終わっても、まだ電卓は使いません。後から出てくるかもしれませんから。

ファミリーマートを時間を測って数えてみると、768枚780点分を数えるのにたった25分しかかかりませんでした。

 

 「同じ点のものを10枚ずつ数えてね」というと、小学1年生でも手伝えます。

できればこどもも参加し、そのベルマークがどういうふうに使われるかを知っていただけたらと思います。

 

 会社ごとにわけるのも、こどもたちが得意な作業です。私は学校で書類ケースを使っています。牛乳パックを壁にフックで取り付けている学校もありました。会社ごとにわけてあれば、封筒にいれて持ち帰り、家で作業ができます。平日学校に来られない方でも大丈夫です。学校に出て来られる方が集計やベルマーク便りを担当すればよいと思います。(写真4、5)

 

 それから、ベルマーク便り、ぜひ書いてくださいね。「○○についてます」「○○点集まりました」「○○を買いました」。それと、できれば「10枚中1枚おたすけベルマーク」ということも。

 

 PTA新聞の片隅にコーナーを作ってもらって便乗するのでもいいと思います。そして、それをベルマーク便りコンクールに出すのです。締め切りは9月末。今日帰ったら、早速準備してください。去年の10月以降のものも一緒に出せます。

 

 ベルマーク便りコンクールは、とてもおいしいコンクールで、参加するだけで2千円の図書カードをもらえます。1枚でもいいので、送ってください。重要なので2度言います。9月末が締切です。余白が埋まらなければ、私がネットで「ベルマークむかしばなし」や「ベルマーク今日は何の日」などのネタをいくつか紹介していますので、それを使ってください。こどもたちからイラストを募集するのもいいでしょう。ベルマーク活動の主役はこどもですから。(写真6、7)

 

 「ベルマーク 切れば聞こえる『ありがとう』」。ベルマークは、学校のこどもから、日本中のこどもから、世界中のこどもからの「ありがとう」が聞ける、素晴らしい活動です。皆さんがこの1年、ベルマーク委員をやってよかった、と思っていただけますように、願っています。(写真8)

 

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

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