ベルマーク運動説明会 6月6日(水)福岡②


(2018/06/19)印刷する



二日市カトリック幼稚園

左から 太郎良(たろうら)美幸さん、渡邊陽子さん
    


 おはようございます。ベルマーク活動について発表いたします、学校法人福岡聖マリア学園・二日市カトリック幼稚園の29年度保護者会役員ベルマーク担当の太郎良と渡邊です。

 きょうは、幼稚園、ベルマーク活動、その成果、今後の課題の四つについてお話しします。

多くの史跡、文化遺産に囲まれ

 最初にわたしたちの幼稚園の紹介をいたします。

 幼稚園のある太宰府市は福岡市から南東約16キロ、全国的に有名な太宰府天満宮をはじめとする多くの史跡や、歴史的文化遺産、九州国立博物館などに毎年700万人余りもの観光客が訪れる緑豊かな街です。

 市の西南部は福岡都市圏のベッドタウンとして開発が進んでいます。

 二日市カトリック幼稚園は西鉄の福岡天神駅から電車で15分ほどの二日市駅のほど近く、菅原道真公ゆかりの榎寺に面しています。

 幼稚園は創立66年、園児は153人です。

 保護者会は、会長を筆頭に年に2度の総会を開き、6人の執行役員のほか、ベルマーク、夏祭り、駐車場担当の役員総勢15人です。

 カトリックの愛の精神に基づいてモンテッソーリ教育を取り入れ、自然なきょうだい関係とされる3、4、5歳児混合の縦割り教育を行っています。

 5月にマリア祭、6月には広い園庭に作られたイモ畑での苗植え、7月に夏祭り、10月に運動会、11月にはイモ掘り、12月はクリスマス発表会、1月にもちつき、3月にはひな祭りやお別れ会……と、1年を通じて幼稚園と二人三脚で活動しています。

八つの新しい試み

 私たちベルマーク担当は、幼稚園の教育環境整備の面において、役割を探しているところです。

 ベルマーク活動の内容をお話しいたします。

 全体の流れに加え、昨年度から始めた八つの新しい試みについて紹介いたします。

 まず回収・集計についてです。私たちは幼稚園ですので、担当の先生や子どもたちの委員会などはなく、保護者だけで活動しています。15人の役員のうち私たち2人がベルマーク担当です。集計時にはクラスのベルマーク担当10人ほどと有志の保護者が加わりますが、日ごろの活動は2人で行っています。

保護者会総会でスライドショー

 初めての子どもが入園する保護者は、自分の子ども時代にベルマーク委員を経験した一部の人を除いては、集め方、回収の方法、さらには活動の意義などについて深く知らない人が多いようです。

 そう言う私自身も、子どものころは母や祖母が集めて袋に入れてくれたベルマークを学校に持っていくだけで、マークが何についているのか、またその一部が誰かの支援になっていることは後になってから知りました。

 ですので、年度の初めにベルマーク一覧表、テトラパックのチラシとともに、回収方法や活働の仕組みについて、園児を通じて各家庭に配布しました。

 保護者会の総会でも、活動内容をわかりやすく伝えるため、新しい試みの一つ目として、スライドショーを作成して上映しました。その様子の一部をご覧ください。

提案受け、家庭でまずマーク仕分け

 1回目の集計の時、小学校でベルマーク役員を経験したことのある保護者から、まず家庭でマークを会社ごとに仕分けてから提出しては、という提案の手紙がマーク回収袋に添えられていました。

 この嬉しい提案を早速ベルマーク便りで保護者に報告し、新しい試みのニつ目として、2回目の集計時から仕分け提出をとりいれました。

 幼稚園での集計では、下の子どもや赤ちゃんを連れた保護者も多いため、マットを敷いたキッズスペースを準備し、おもちゃを置いています。

 広いテーブルにベルマーク番号ごとに箱を準備し、会社ごとに整理袋に入れて、送付票とベルマークを別々に財団に送ります。

ベルマークコーナーを増設

 回収は子どもの送り迎えの時に、幼稚園の玄関に置いた回収箱に随時入れてもらうようにしています。

 年に2回の集計の1週間前に、先生方の協力を得て園児を通じて回収袋を受け取ります。

 以前は回収コーナーが目に付きづらかったので、新しい試みの三つ目として、昨年から壁面にもベルマークコーナーの表示をしました。

「テトラパックもベルマーク」

 テトラパックの紙容器については、保護者にある程度の認知度はありましたが、それがベルマーク点数になることを知らない人が多かったので、新しい試みの四つ目として、回収箱にテトラパック=ベルマークのロゴを入れることにしました。

 テトラパック紙容器は2週間に1回、20分ほどかけて整理しています。最初は発送用の指定の箱に10キロ詰めることが難しくて苦労しましたが、箱の開口部を横に向けて置き、紙容器を詰めていくことでうまく入るようになりました。

 また、テトラパックではないものや、汚れたもの、ストローの袋がついたままのものの混入が絶えず、整理に時間を取られるのが悩みでした。でも、ベルマーク便りで繰り返し呼び掛けることですっかり改善できました。

 テトラパック回収センターからの点数証明はがきが返送されてきたら、保管し、年に2回の集計の時にほかのベルマークと一緒にベルマーク財団に送っています。

カートリッジ回収にひと工夫

 新しい試みの五つ目です。使用済みインクカートリッジは管理と集計のしやすさを考えて、回収時からメーカー別に入れてもらうように改善しました。これによって、協賛会社以外の企業の製品や、純正でないカートリッジの混入がほぼなくなりました。

 集計の時期が近づいたら、各メーカー指定の発送用段ボールがあるか確認をし、なければ取り寄せをします。

 集計ではインクで手が汚れないように、使い捨てのビニール手袋をつけて作業しています。

 メーカーごとに集荷の方法、発送先が異なるので確認が必要です。

 テトラパック紙容器と同様、点数証明が後日届くので、ほかのベルマークと合わせてベルマーク財団に送ります。

ウェブベルマークで九州1位

 つぎに、ウェブベルマーク運動についてお話しします。

 年度の初め、役員の中から、ウェブベルマークに力を入れてはどうかと提案がありました。登録は簡単なのですが、実際にやってみると、入力に迷うところを数カ所みつけました。

 そこで、新しい試みの六つ目として、ウェブベルマーク運動のカラーチラシを配布する際、登録のための詳しい手順書を作って添えました。

 新しい試みの七つ目として、ベルマーク便りでも定期的に状況の報告をすることにしました。そうすると、獲得する支援数が増えただけでなく、昨年2期連続で、ベルマーク預金への繰り入れ点数ランキングの九州地区1位をいただきました。

ベルマーク便りを創刊、反響を体感

 ベルマーク便りについてです。

 新しい試みの八つ目として、昨年度からベルマーク便りの発行を始めました。きっかけは、財団が毎年実施するベルマーク便りコンクールの参加賞である図書券2,000円欲しさでした。

 目標にしていたカラー跳び箱の購入が2年持ち越しになっており、運動会までに何としても点数を稼ぎ、跳び箱を購入したかったのです。

 ベルマーク便りの反響の早さと大きさを号を追うごとに体感し、お知らせしたいことも次々に湧いてきて、発行ペースも上がりました。

 その結果、コンクールの特別賞に輝き、賞金1万円をいただきました。

 賞金は幼稚園でかねて要望のあった鉄琴の購入資金の一部として、幼稚園に寄付しました。また、受賞を機にベルマーク財団の取材を受け、今回の発表のきっかけにもなりました。

念願の跳び箱、鉄筋

 発行したベルマーク便りは全9号になりました。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、入り口付近にファイルにして置いてありますので、お帰りの際にでもご覧ください。

 ベルマーク預金で昨年購入した跳び箱と、ベルマーク便りコンクールの賞金を活用した鉄琴です。跳び箱は運動会でお披露目し、鉄琴も卒園児の最後の参観日で園児が演奏しました。

 活動の成果についてお話します。

 数字で見える成果としては、昨年1年間で、ウェブベルマークの支援数、繰り入れ点数の大幅な上昇と、2期連続の九州地区1位、ベルマーク便りコンクール特別賞受賞、二つの物品の購入・補助ができ、このような発表の機会までいただきました。

 へき地や被災地などへの寄付の累計も2,764点になりました。

 それから、ベルマーク便りで活動した結果、点数の1割が困っている子どもたちへ寄付されることや、テトラパック紙容器がベルマーク点数になることなども、広く知らせることができました。

効率化を図りつつ、活動の意義強調

 最後に、今後の課題についてお話しします。

 近年、いわゆるワンオペで育児や介護をこなし、また仕事を抱える保護者が役員をかけ持つことが増え、活動方法も変革の時期を迎えています。

 効率化を図って個人の負担を軽減しつつ、意義のある活動を続けるためにはどうしたらいいかを考えた1年でした。

 近隣の企業や自治体との連携についても、マーク回収箱設置のお願いなどをしていこうと考えています。

 ベルマーク運動の「すべてのこどもに等しく豊かな環境の中で教育を受けさせたい」という願い、支援を必要とする国内外の子どもたちへの支援活働についても、幼稚園や協力してくださる皆さんにもっとお知らせしたいと考えています。

協力を広く呼びかけ

 ベルマークを切り取り、保管して提出するのも、回収して集計するのも大変な手間がかかります。しかし、この作業がわが子だけでなく、どこか遠くのお子さんや、自分と同じ保護者の何かの助けになることを知って、作業の手間が手間であると思わなくなりました。

 そのためには、ベルマーク便りやベルマークコーナー、掲示板などを活用しながら、保護者や協力してくださる皆さんに情報をより広く提供していくことを続けていこうと考えています。

 これで私たちの発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

=パピヨン24 2階ガスホール

ベルマーク商品

かんじれんしゅう S-402

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