ベルマーク運動説明会 5月15日(火)和歌山
(2018/05/29)印刷する
和歌山市立高松小学校 左から 津河純子さん、籔田のりこさん |
![]() |
日本一の子どもが集う学校創りを目指して・・
おはようございます。
本日、ベルマーク活動について発表させていただきます、和歌山市立高松小学校PTAの津河と籔田です。よろしくお願いいたします。
まずは、学校紹介をさせていただきます。
本校は和歌山市中心部よりも南方に位置し、近くには、愛宕山、秋葉山と呼ばれる小さな丘のような山々が緑豊かに並んでいます。これらの山々は、織田信長による紀州攻めの際に、鉄砲隊で名を馳せた雑賀衆が必死に防戦した古戦場です。
今は秋葉山公園、県営秋葉山プールとして多くの市民が集う場となっています。
校区内には県立図書館、繊維工場や化学工場また和歌山県知事、和歌山市長のお住まいがあり、登下校時や休日、地域のお祭りで偶然にお目にかかるということも珍しくない、そんな地域性となっています。
高松小学校には「た」たのしい学校「か」かんがえる子「ま」まことの言葉「つ」つながるこころという高松マストがあります。(「学校だより『たかまつ』(4月号)」を投映)
これは高松小学校が大人も子どももみんなで共有したい「育てたい子ども像・創りたい学校像」です。子どもたちが、保護者や地域の方々に支えられながら、豊かで楽しい学習を積み重ね、まことの言葉を紡ぎながら、人、モノ、コトとつながっていくことによって、人として成長していく。そういう教育の仕事に学校、保護者、地域の方々が同じ方向を向いて取り組んでいく、そしてこの学校を日本一の学校にしたいという本校の校長の熱い思いの下で PTAはその支援と協力に携わっています。

続いて、活動内容を発表させていただきます。
高松小学校では、保護者による厚生施設部15名(各クラス1名ずつ)がベルマークの集計の仕事を担っています。
年度の初めに、ベルマークだよりを発行、ベルマークについて知ってもらう内容にしています。
ベルマークを集めたことがないという方はもちろん、幼稚園でも集めていたから……と、なんとなく切り取って提出していたという方も、ベルマーク運動が目指すものについては知らない方が意外に多いのです。
ここにも記載していますが (「ご存知ですか?ベルマーク運動の『めざすもの』」を投映) 自分たちの学校のためにベルマークを集める、そのベルマーク運動は、同時にへき地学校や開発途上国の子ども達の役にも立つ、とても優れた仕組みであり、身近で手軽なボランティアなんですよと 語りかけています。
今まで、子どもに空袋で持たせるのはかわいそうだなとただ何となく切って集めていた人も、委員の仕事だから……と地道に、ただ黙々と仕分けと集計作業に徹していた委員さんも、それを知ることで 収集する意義を深く感じられるようになったのではないかと思います。
ベルマーク運動の目指すものを知ることで、みんなの意識がかわる、そんな気がしています。
さて、回収についてですが、本校では二か月に一度のペースで全校生徒にベルマーク袋(実際の袋を示す) を配布します。(「『ベルマークの日』のお知らせ」を投映)
各クラスには回収箱を設置し、ベルマークの日が近づくにつれ、そこに袋がたまっていきます。
厚生施設部員は部会活動日にそれを回収し、自分の子どものクラス分のみを仕分けすることになっています。
都合や仕事で部会に参加できない委員さんには、担当のクラスで集まった分のベルマーク全部と小分け用の小さいジップロックをたくさんつけて、宿題という形でお子さんを通じて持ち帰ってもらいます(実例を示す)。

そして、ご自宅で都合のいい時に仕分け作業をしてもらい、次回の部会までに またお子さんを通じて提出してもらう、というスタイルです。
こうすることで、フルタイムの仕事をしていているかたにも仕事を休んでもらう必要なく活動してもらっています。それもあってか、この厚生施設部に立候補して入って下さる方が多い傾向にあります。
また、校内だけではなく、近隣の連絡所、郵便局、スーパーにも児童が作ったベルマーク箱を設置してもらっています。これは定期的に部長が回収させてもらっています。
他に、学校に持参してくださったり郵送して下さったりする方もいます。
先に紹介させていただきましたが、高松小学校は、地域の方とのつながりを大切にしています。
その道のプロの方が先達さんとして定期的に出張授業にきてくださっていたり、施設や工場見学させていただいたり、子どもたちの集会に地域の方を招待することもしばしばです。
そんなつながりもあってか、学校には保護者以外の方からたくさんのベルマークが届きます。
そんな風に集まって会社別に仕分けしたベルマークは、年に2回集計し、財団に発送しています。
夏休みと冬休みに、部員全員が数社ずつ持ち帰り、自宅で集計してもらうようにしています。
会社別整理袋とともにPTA持ちのハサミ、のり、テープ、ホッチキスも同封します。
子どもと一緒に作業するのも意外に作業がはかどったりするそうです。
10枚ずつホッチキス止めしたり、紙に張り付けたり、そこは部員さんにまかせています。
休み明け、集まった整理袋を段ボール箱に詰め 部長が送り状に記入し 発送します。
ベルマーク点数は財団の検収を受けて結果が報告されますが、本校の実績としては、H29年度分は和歌山県下第2位でした。
1年分の集計点数、また教育設備品などに還元されたことを、学校誌に掲載するなどして全保護者にお知らせしています。(「『たかまつ』第227号」を投映)
品物などの交換については ここ最近は校長先生に委ねていますが、昨年度は 図書室の本棚を購入しました。これは、本校保護者で結成されている図書ボランティアの方たちからの提案があり本棚の購入を目標にして一年間かけてベルマーク運動をしました。本棚が届いた時には 達成感でいっぱいでした。
購入品(または目的)を決めて収集活動するのは初めてでしたが、部員の方たちもやりがいにつながったのではないかと思います。
最後に、私は前任の部長から、ベルマーク活動に限らず、地域と小さなつながりを積み重ねていくことで地域の方々からの温かいご協力もいただけるものだと教わりました。(「ベルマークだより」を投映)
昨年1年間部長を務めさせていただき、本当にそうだなと感じました。
学校と家庭だけでなく、たくさんの方々のお力添えで、子どもたちの教育環境は守られています。
登下校を見守ってもらえる、放課後に遊んでいてもうるさいと言われない、そんな温かい地域の雰囲気は、何にも代えがたく、本当にありがたいことです。
学校・地域と共にPTAがしっかりと活動することで、ひいては子どもたちのセーフティネットをつくることにつながっていくものと考えます。
今後も、ベルマーク運動がその一助となっていくことを強く願い 活動を引き継いでいきたいと思います。
最後までご清聴ありがとうございました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。
(プリントを投映して説明)
=和歌山県民文化会館 5階大会議室