ベルマーク運動説明会 6月7日(水)福岡②
(2017/07/04)印刷する
粕屋町立大川小学校 左から 梶原和代さん、市山由美子さん、上村剛史さん、田村朋弘さん、新亜紀子さん、武嶋聡子さん、森美奈子さん |
![]() |
いつでも入れられるように、校内いたるところに回収ボックス
みなさん、こんにちは。
粕屋町立大川小学校PTA会長の田村朋弘と申します。本日は皆様にとって、大変貴重なお時間を頂き、ありがとうございます。これより、私達の学校のベルマーク活動体験を発表いたします。
本日の発表内容として、まず私から大川小学校及びPTAの紹介を、続いて実際の活動や成果、課題について、ベルマーク係が所属しております、学年委員会、平成28年度委員長の市山からご説明します。
粕屋町立大川小学校は、福岡市の東隣に位置する糟屋郡粕屋町にございます。県内には家具で有名な大川市があり、そちらにも大川小学校がありますが、こちらはマイナーな方の大川小学校でございます。
とは言え、福岡市近郊でありながら、美しい自然に囲まれ、子供たちは豊かな四季を感じられる環境で学んでおります。
本校は、明治6年創立、今年で144年目と、歴史のある学校であり、福岡県が明治34年に表彰制度を規定し、優秀な小学校に授与したとされる「旌表旗(せいひょうき)」が、今も残っております。学校はもちろん、地域の懸命な努力が重ねられた結果であり、そういった土壌、風土が、今でも確かに受け継がれています。
この「旌表旗」は、校歌にも歌われており、たくさんの方々が、誇りに思っております。
このように、地域全体で子どもたちを育てようという意識は、昔から非常に高いものがあり、PTAとしても優良PTA文部科学大臣賞を受賞しております。

また、近年は福岡市のベットタウンとして人口が増加しており、児童数も増加傾向にあります。
学校教育目標としては、「豊かな心と確かな学力を持った、たくましいこどもの育成」となっております。このような、歴史ある大川小学校には「大川小学校父母教師会」と言う実に歴史のありそうな名称の組織があります。略して大川小PTA…。
その組織図です。まず選考委員会によって選出され総会で、承認された役員と、校区の7地区、本校では分会と呼んでいますが、その分会より選出された分会長、そして教職員側の役員とで、実行理事会が組織されます。分会とは、地域委員会の様なところで各分会長が地域とPTA活動の橋渡しをしております。
また、専門委員会には先生方も所属しますので、保護者、学校、地域が一体となったPTA組織であるといえます。次に、組織図左下の各専門委員会を簡単にご紹介いたします。
本校PTAの専門委員会は、上から学年委員会、成人教育委員会、施設環境委員会、保健給食委員会、広報委員会の五つの専門委員会があります。各専門委員会の活動内容はご覧の通りでございます。
本日の発表内容の柱でありますベルマーク活動については、一番上、学年委員会の中にあります、ベルマーク係が主体となって行っております。
そのベルマーク係とは・・・
という事で、これより先は実際に活動をしているベルマーク係が所属しております、昨年度、学年委員会委員長の市山へ交代したいと思います。
学期ごとに数回ある参観・懇談会後、切り取りと仕分け
みなさん、こんにちは。
ここから、ベルマーク活動の詳細な説明や成果、今後の課題などをお話しさせていただきます。平成28年度学年委員長の市山です。宜しくお願いします。
はじめに主体的に活動していますベルマーク係についてご紹介します。
大川小学校でのベルマーク活動は、平成2年に参加登録をいたしまして、7月で27年目になります。当初は学年委員会の各学級委員さんの活動としてスタートしましたが、人口増加に伴う児童数の増加や、ベルマーク以外にも色々とある学級委員さんの負担の軽減、分担によるベルマーク活動の内容充実と、それに伴ったポイントアップを狙う事などを目的として、平
成23年度より学級委員から独立させ、ベルマーク係として新設しました。
各クラスから、学級委員とは別に2人の方にベルマーク係となっていただき、その中から、指揮、準備、連絡を行う係長、副係長を選出しています。
現在のような形態になって数年ですが、活動も学級委員とベルマーク係がそれぞれ集中できるので、内容は充実してきていると実感できます。

それでは、実際の活動を説明していきます。
すべての始まりは、この回収作業です。
子どもたちが家庭から持ってきたベルマークを、いつでも入れられるように回収ボックスを各教室や職員室前、くつ箱前に設置しています。
学校のいたるところに回収ボックスがあることから、子どもたちも自然とベルマークを認知して、いつしか集めるのが趣味になり、競うように入れて楽しんで集めています。また、各地区の区長さんにもお願いして、公民館へも回収ボックスを設置し、地区の回覧板などで呼びかけ、地域住民の皆さんにも、協力していただいています。
そうやって回収してきたベルマークは、学期ごとに数回ある参観日、懇談会の後にベルマーク係が集合し、きれいに切取り、会社別、点数別に仕分けていきます。
ベルマークはとても小さいものもあり、細かな作業の連続ですが、中でも夏場の作業は、とても苦戦します。
扇風機、クーラーの風でもヒラリと舞ってしまうこと…。窓なんて絶対に開けられない! 扇風機も天井に向けて、風を起こさないようにして、暑さとの闘いです。それでも黙々と作業をしていくお母さんたち…。
PTA総会でも協力を呼びかけ、甲斐あって職場で高得点ゲット
きれいに仕分けられたベルマークは、9月と2月の年2回、すべてのベルマーク係が集まり、トレーに分けられたベルマークを数えやすいようにセロハンテープでつなげていきます。
つなげて、数えて、つなげて、数えて…本当に気の遠くなる作業です。
そして、つなげて集計したベルマークを会社別の袋に入れ、点数を記入して、大川小学校の住所を貼って…発送!。
こちらは、点数の高いインクカートリッジの作業風景です。
カートリッジは風に飛ばされることはありませんが、部品を外して、規定通りの形にするため、カートリッジに残ったインクとの闘いです。みなさんインクがつきながらの作業となるので手袋着用で頑張っています。きれいな状態に整えて、発送用の回収ボックスに入れて・・・発送!
はっきり言って、どの作業も地味で手間がかかり、辛い作業も多いです。
でも、1年間、子ども達の為に陰で頑張るお母さんたち…。
しかし、そうしたお母さんたちの頑張る力が実を結び、平成28年度は、各教室へ設置しているラジカセの不足分を補い、1年生用に黄色い置き傘を購入。子ども達の為に確実に活かされています。
そして昨年11月には、累計100万点を突破し、ベルマーク教育助成財団より、感謝状の盾が贈られました。
平成28年度の年間集計においても、大川小学校は23万4,763点で福岡県内で3位となり、これは全国約2万7000校ある参加校の中でも、57位ということで、改めてベルマーク係のお母さんたちの力の凄さを感じました。
保護者の皆さんへの直接の呼びかけとしては、多くの保護者が一斉に集まる場として、PTA総会があり、その時にベルマーク運動について説明し、活動への協力を呼びかけています。
また、ベルマークだよりを継続的に発行して、その活動の状況や成果などを伝え、ベルマーク運動への関心を持ってもらうようにしています。
その甲斐もあり、保護者の方が務め先の会社で高い点数のものをゲットできたので…と、大きな袋に大量に入れて持ってきてくださいました。
このように、少しずつですが着実に関心を持つ人たちが増えていき、それが浸透していく活動を続けていきたいと思っております。

私達も実際の活動を通じ、ベルマーク運動について少しずつ詳しくなる事ができました。そして詳しくなるほどに、奥の深さを知る事ができました。
その中で、今後の課題というより、まだ漠然と「今後出来れば良いな」と思う程度ですが、いくつかの構想を、えがいています。
まずベルマークの回収から買物まで、これらすべてが元となって、地震など様々な問題に直面している学校への支援に結びついている仕組みをわかりやすく子ども達に教える事で、この活動の一つ一つが自分達だけではなく、すべての子ども達に還元されるという意識を持ってもらいたいと思っております。
次に、更なる意識の向上として、回収の時に子ども達が持ち寄ったベルマークを、自分達で番号別に入れる所まで任せるなど、子ども達のベルマークへの関わりをもっと増やしていく事によって、結果的に、より多くのベルマークを集める事ができるのではないか…と思っております。
最後に、今までは活動の中で得たベルマークを“モノ”というハード面での充実を図る事に利用してきましたが、それだけではなく「経験」というソフト面での利用もできます。
「ベルマーク版 教育応援隊」という、今までの概念とは少し違った、子ども達が「経験」を通して成長していく取組みにも参加できれば、と思っております。
これらの構想を、あらゆるソースを活用して、実現していく事を目標とし、これからも活動していきたいと思っております。
これで、粕屋町立大川小学校、ベルマーク活動報告を終わります。
ご清聴、ありがとうございました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。
(パワーポイントを使って説明)
=パピヨン24 2階ガスホール