ベルマーク運動説明会 6月25日(木)延岡


(2015/07/03)印刷する

日向市立財光寺南(ざいこうじみなみ)小学校

左から水野佳織さん、稲田直美さん、都甲富美さん

自宅で仕分け・集計、やり方自由でも「集計欄は統一」

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 日向市立財光寺南小学校ベルマーク委員会の委員長をしております稲田と申します。同じく水野です。よろしくお願いいたします。本日はこのような活動報告の機会をいただき大変光栄に思っております。

 初めに学校紹介をさせていただきます。日向市立財光寺南小学校は、昭和54年4月1日に開校し、今年で創立37年目を迎えます。現在、本校では学校目標に【創造性に富み、主体的で思いやりがあり、心身ともにたくましい児童の育成】を掲げ、学校と連携して、PTAの立場から「知・徳・体」の調和のとれた児童の育成に向けて活動を行っています。

 本年度は、17学級460名の児童が学んでいます。子どもたちは、たいへん明るく活動的で、上級生が下級生のめんどうをよくみてくれています。保護者も、学校に対して、協力的で、PTA活動にも積極的に参加しています。一人一役制を取り入れて、保護者は、全員、いずれかの専門部に所属して、PTA活動を行っています。そこで、PTA活動をさらに活発化させるため、3年前に大幅な組織改正が行われベルマーク委員会も活動内容を見直し変更しました。

 現在、学校全体で取り組んでいる「エコ活動」に基づき、「すてればゴミ!集めれば資金!!」を合言葉にベルマーク活動も積極的に取り組んでいます。

 では、ベルマーク作業の具体的な流れを説明して参ります。年度当初の第1回ベルマーク委員会では、作業方法等の説明、整理作業で使用する道具の配布を行います。道具もエコ活動の一貫で、毎年引き継がれており今年で3年目。かなり年季が入っています。もちろん、消耗品ですので補充はしています。今年度の委員会は5月12日に行いました。

 写真は第1回委員会の様子です。今回は、ベルマーク財団の方からお借りしたDVDの視聴も行いました。当日は、ほぼ全員の委員の方が集まりました。

 さて、活動の手順ですが、毎月5日を「ベルマークの日」と定め、各家庭で集めたベルマークを封筒に入れ、各クラスの担任へ提出します。とにかく1枚でもいいので、毎月出すように先生方からも通信や帰りの会などで呼びかけを行ってもらうようクラスのベルマーク委員がお願いしています。

真剣な表情で話を聞くみなさん

 先生方の協力が大きく、積極的に声かけがおこなわれているクラスは回収率も良いようです。先生方は、回収したベルマークの封筒を各クラスの回収袋に入れベルマーク委員担当者(保護者)の児童に渡し、児童はそれを持ち帰り保護者へ渡します。

 また、使用済みカートリッジは、先生方の方で職員室前におかれた箱の中へ入れ、台帳へ「日付、クラス、個数」の記入を行っていただきます。このカートリッジの点数もクラスのベルマーク点数に加算されます。カートリッジの点数は1個5点と大きいので、使用済みカートリッジで合計点を増やしているクラスもあります。

 南小の特徴のひとつとして、ベルマーク委員は自宅で仕分け、集計作業をおこなってもらいます。以前は年に3回ほど学校に集まり集計作業を行ってまいりましたが、それを廃止し、各クラスの分はクラス担当者が責任を持っておこなってもらう方法に変更しました。

 児童が持ち帰ったベルマークを封筒から出し、封筒には自分の押印またはサイン等をしてクラス担任へ返却します。翌月に向けて児童への封筒配布をお願いします。また、ベルマークの7つ道具を使って、集まったマークの仕分けをします。

 財南小のもう一つの特徴は、各自の作業方法は自由、ということです。空封筒、卵パック、お弁当で使用するアルミカップなどを使っての仕分けと、各自さまざまです。自分が作業しやすい「やり方、方法」でおこなってもらっています。

 写真は自宅での作業風景です。のりやテープを使って台紙に貼りつけていきます。この委員さんのご家庭では、子どもたちが協力してくれているようで、親子のふれあいの機会にもなっているようです。

 各家庭で仕分けし、貼り付けられた台紙です。きれいにカットして貼られているもの、適当に貼られているもの、少々個性的なもの、と貼り付け方もさまざまですが、集計欄(結果)だけは台紙の右下に記すように統一しています。そうすることで、その後の夜の集計作業もスムーズにおこなうことができます。

 次のルールも守ってもらえれば、仕分け方、時間帯、切り方、貼り付け方、どれも自由です。後は、各自が家庭で工夫して無理のないように作業を進めていきます。

パワーポイントを使って説明しました

【ルール①!】

 企業番号ごと紙に貼り付けます。もちろん、キューピーなど枚数が多いところは、裏表貼ってもかまいません。

【ルール②!】

 表紙の右下に情報を記入。台紙の右下に「回収日、クラス、企業番号、点数、枚数、小計、合計」を記載します。このルールのみです!!

 このような方法(家庭での集計作業が終わった時点で)で、貼りつけられたベルマークは、児童を介し学校事務室へ提出してもらっています。 毎月25日が締め切りです。

 事務室から私(ベルマーク委員長)の方へ全クラス分が届きます。それを再度、私の方でチェックし、集計やルール(記入方法)が違っていたらメモなどで作業方法の確認と指示をおこなっています。その際、作業のお礼を兼ねたメモをいれるようにしています。そして1学期に1回、企業ごとの「集計作業」及び「袋詰め」をおこないます。

 写真は集計作業の様子です。1学期に1回、夜に集まり集計作業(及び、送付作業)を行います。1人1回のみ参加で、今年度は、部員30名ですので、1回10名が参加します。各クラスで集計した台紙を、企業番号ごとに2人1組になって集計し、合計袋に記入します。この時に先程説明したベルマーク台紙右下の集計欄の統一が重要になります。統一されていることで作業効率があがります。

 また、ほかの人たちの切り方、貼り方等を参考にして、それぞれの各家庭での作業効率をあげる参考にしたり、自宅での作業方法や苦労したことなどを話したり、積極的な意見交換をしながら、楽しく集計作業を進めています。

 また、「ベルマーク通信」を年4回発行し、各家庭に配布しています。1学期に1回、回収率の良い上位5位までのクラスをベルマーク通信に掲載しています。さらに、放送委員会に頼んで、給食時間に順位を発表してもらっています。児童は自分たちのクラスが読み上げられるとうれしいようです。ベルマーク通信も好評で「毎回楽しみにしていますよ」いわれる声も多くきかれるようになり、保護者の方々からも「次回はもっとたくさん集めるね」などの声もあがるようになりました。

 さて、このように自宅で作業しますと手法も様々です。1人でコツコツ作業する「堅実型」、子ども達が寝静まってからの「夜行性型」、TVをみながらの「ながら族」、のんびりの「マイペース型」。締め切り間近にあわてる「一極集中型」や親子で作業する「一心同体型」、ご主人と一緒に作業する「仲良し型」。ご主人に指示する「妻上司型」、さらには子ども、夫婦はもちろん、おじいちゃんおばあちゃんを巻き込む「サザエさん一家型」と多彩です。

 今までで一番の最強は、家族に両方の祖父母を含む8人で作業したご家庭がありました。このご家庭では、1人1人役割分担し、作業を進めたそうです。初年度だったので量が多く大変でしたが、3世代が一つのことを一緒にできることなどなかなか無く、祖父母も「孫たちと話をしながら楽しく作業できたこと」「孫のために力になったことをとても喜んでいました。こんな機会を作っていただき、ありがとうございました」と感謝の気持ちまでいただいきました。

 家庭で作業をすることによってメリット、デメリットがわかってきました。メリットは、自由な時間、手の空いた時間に作業が、自分のペースでおこなえます。夜の集まりが他の部と比べると年1回(初回とあわせて2回)と少ないため、家族への負担が少なく特に小さな子どもがいるご家庭は、家を空けることができないのでいいようです。ベルマーク作業を通じて、親子、夫婦間の会話が弾みコミュニケーションがとれます。親の作業姿をみて、積極的にお手伝いしたり、ベルマークを切り取って持ってきたり子どもの意識が変わります。デメリットは、各クラス2名体制で前期・後期をそれぞれが担当するため、個人の責任が大きくなります。また、年1回の学校作業のため、ほかの保護者と会う機会が少ないことです。

 しかし、ベルマーク役員さんの声をきいていますと、個人の責任は大きいけど、達成感が味わえる。家族みんなでPTAの仕事ができてうれしい。いつも無関心だった子どもや夫が手伝ってくれた。 ベルマークで買った商品を見るとうれしいし、自慢したくなります。などなど、いろんな声、メッセージをいただいております。 まだまだ改善点があると思いますが、委員会時に作業後の改善点、意見などをだしていただき少しずつ改善しているところです。

 写真は、集計後の書類と一緒に入っており、役員さんから私宛にいただいたメッセージカードです。感謝の気持ちなどたくさんつづられております。この他にもたくさんいただきました。このメッセージをみると、委員長を引き受けて良かった。苦労した甲斐があったと思い、疲れが吹き飛び、いつも元気をいただいております。

 また、あるクラスでは、役員の仕事軽減を図るため、もってきたベルマークを児童が昼休み時間を利用し、きれいにカットしてからベルマーク委員に渡してくれるようになったそうです。これもまた親の姿をみた子どもたちが自主的に活動できるようになったのではないでしょうか。このクラスの役員はとても助かったとおしゃっていました。

 この写真は、先生が自分の友だちに声掛けして、ベルマークを集めてもらったり、卒業生の保護者が使用済みインクカートリッジを会社からいただいて学校へもってきてくれたりしたものです。また、寮生活をしている財南小OGで、ベルマーク回収の話を聞き、夜食にでた「雪見大福」のふたを集めて、約200名分をきれいに洗って洗濯物干しできれいにかわかしたうえで、マークを切り取って持ってきてくれました。

 地域でも自主活動で年に1、2回学校に直接持参して下さる方々もいらっしゃいます。このように本当に少しずつですが、地域の輪、エコ活動の輪が広がってきています。本来ならもう少し地域に密着した活動ができればいいのですが、今の体制では、クラス集計で手いっぱいです。これらの活動の中でも地域との交流、学校活動の充実がもっと図れれば良いと考えております。

 この写真は今年、ある先生あてに届いた年賀状の一部をお借りしてきました。「あけましておめでとうございます・・・・・・・・・・ クラスのみんなでどんどんベルマークを集めましょう」「学校のためにベルマークをあつめてくださってありがとうございます」など、ベルマークについてのメッセージをそれぞれが書いてくれていたそうです。

その中に1枚・・・年賀状にベルマークをはり「ぼくからのプレゼントです」と書いて送ってきた児童もいたそうです。先生も届いたときはびっくりしたそうですが、とてもとてもうれしくなったそうです。

 さて、これまでの購入品は多数ありますが、最近では、平成25年度に運動会で低学年が使用する大玉を3個購入しました。今までは毎年他校からお借りして、競技していた大玉ころがし。昨年は自分たちの力で集めたベルマークで購入した「大玉」だけで行い、子どもたちのやる気もいつも以上に出て、誇らしげに頑張っていました。 学校全体のベルマーク収集に対する意識改革の1つになったと思います。 平成26年度は未購入ですが、預金を増やし学校、児童のためになるものを購入していきたいと考えております。

 そして昨年は累計200万点達成ということで、ベルマーク教育助成財団から表彰を受け、またそれが「ベルマーク新聞」にも掲載されました。これも1人1人の意識改革になり学校を思いやる気持ちが大きくなったと思います。表彰を機にもっともっと学校のため、児童のために頑張っていきたいと思います。

 最後になりますが、現在役員30名です。過去2年間「出席率100%」です。3年前、私が再スタートした時は「以前はこんなやりかたではなかった」「もっと楽だった」という言葉が多く聞かれました。でも、みなさん1年経つと「やりがいがあり、達成感が感じられる」「楽しく参加できた」 「また参加したい」と言ってくださるようになりました。そして今年3年目で初めて「前は」という声がなくなりました。

 これまでやっていて良かったと思えた瞬間でした。みなさん責任を持ってがんばっておられます。今年で私たち2人も小学校は卒業です。次の方々につなげられるようみんなの笑顔のため、今年1年がんばっていこうと思います。

  

(パワーポイントを使って発表)

=ガーデンベルズ延岡 1階パールの間

ベルマーク商品

インクカートリッジ

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中