ベルマーク運動説明会 6月23日(火)鹿児島


(2015/07/03)印刷する

霧島市立日当山(ひなたやま)小学校

左から鶴水陽子さん、馬場七重さん、蛯原直子さん

試行錯誤しながら「できる範囲」でマイナーチェンジ

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 本日は、日当山小学校PTAのベルマーク活動について報告させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

 日当山小学校は、霧島市の北東部に位置し、平成27年5月1日現在、特別支援学級3クラスを含む全24クラス、児童数732人、PTAの家庭547戸の、霧島市では2番目に大きな学校です。鹿児島空港に近く、校区内には、JR肥薩線や国道・県道が通っていて、交通の便のよい所です。学校のすぐ近くに、天降川が流れ、春から夏にかけてアユ釣りの人でにぎわいます。

 日当山といえば、「温泉」です。近くに、様々な温泉があり、日当山小学校でも、3年生が、総合的な学習の時間「ふるさと発見」で、この温泉をテーマに「浴育」の学習を展開しています。学校には霧島温泉大使のキャラクター「アヒル隊長」が、応援に来てくれました。

 また、平成29年度には、旧隼人町の松永小学校、姫城小学校、日当山小学校の3校が統合してから50周年を迎えます。そこで、本年度からPTAを中心に準備委員会を立ち上げ、創立50周年記念事業に向けて準備を進めているところです。

 ここで、日当山小学校PTAについてご説明します。日当山小には、執行部のほか学級委員長、生活指導部、施設事業部、保健体育部、広報委員会、研修委員会、役員選定委員会、ベルマーク委員会があります。ベルマーク委員は、各クラスより1名選出、昨年度は21クラス21名の委員と、顧問の先生とで活動いたしました。

 ベルマーク委員会は大変人気があり、毎年立候補者が多いため、クラス役員のほとんどがくじ引きやジャンケンで決まります。

 次に、ベルマーク委員会の年間活動についてご説明します。平成2年4月から始めたベルマーク活動ですが、平成27年4月末時点の総累計点数は、262万7446点(円)になりました。昨年度は、霧島市内第1位、県でも5位でした。

「かごしまベルマーク運動推進の会」の平嶺光子さんらメンバーがエールを送ってくれました

 ベルマーク委員会では、学期1回、年3回の「ベルマーク週間」をもうけており、集計・発送作業を年3回行っています。また、各ベルマーク週間前と後に発行する「ベルマーク便り」を各学期に2回ずつ、計年6回発行しています。

 では、1学期を例に、活動内容を詳しくご説明します。4、5月の委員会でベルマーク活動の趣旨、作業の説明を済ませ、三役選出、年3回のベルマーク週間と集計日を確定。新委員長は早速、全P家庭向けに「ベルマーク便りNo.1」を発行します。1学期のベルマーク週間の告知と活動への理解・協力呼びかけ、具体的な提出方法を説明した内容です。

 ベルマーク便りNo.1の発行に併せ、ベルマーク商品一覧表と「ベルマーク収集袋」を全児童に配布します。この袋は学期ごとに行われるベルマーク週間に配布・回収し、6年間繰り返して使います。児童は、集めたベルマークを「収集袋」に入れて、ベルマーク週間内にクラス担任へ提出。集まったベルマークは、袋ごと担任から子ども便で、クラスのベルマーク委員に届けられます。委員は、これらを自宅で集計します。インクカートリッジは、メーカー別にビニール袋に入れ、クラスと個数を書いて担任へ提出してもらいます。こちらは集計日当日まで職員室で保管されます。

 集まったベルマークを、自宅で各クラスのメーカー別茶封筒に分けて、枚数と点数を記入、それをクラスの集計表に記入し、各クラスのベル枚数と合計点数を出します。

 昨年の1学期は、5月26日(月)~5月30日(金)のベルマーク週間から約1週間を空けた6月9日(月)午後、全21委員による集計を実施しました。まず、自クラス分のインクカートリッジを当日集計。

 クラス集計表に加筆し、クラスの総枚数(個数)と総点数を修正したら、全クラス分をまとめて三役が個数計算をします。執行部より1名お手伝いが入る事もあります。ここ数年でインクカートリッジ個数がかなり増え、年賀状シーズンを終えた3学期などはうれしい悲鳴を上げています。

キヤノンマーケティングジャパンからは使用済みインクカートリッジの回収について説明がありました

 そのあと、各クラスのベルマークをメーカー別に合算、メーカー別の枚数、点数を集計し、発送準備をします。メーカー番号3~10は1年委員、12~20は2年…の様に、学年別に分かれて作業します。

 限られた人数、限られた時間での作業なので、ほとんどしゃべり声も出ず、ひたすら作業に集中します。1学期およそ3万5千点、2学期4万2千点、3学期4万5千点分のベルマークとカートリッジを、2時間くらいで一気に集計しました。

 このような状況ですので、集計日当日の欠席が他の委員にも迷惑が及ぶ事から、集計日当日の事前策として①集計日1週間くらい前に、全委員へ書面による通知②集計日前日、メールによる再通知を、委員長がいたします。なお、やむを得ない事情による欠席の場合も想定されます。その際は原則、クラス集計まで済ませた上で、集計日当日は代理の方を立てるようお願いしています。

 作業の話に戻ります。皆で集計し終えたベルマークは、委員長が送り状に枚数・点数を記入し、郵便局から発送します。インクカートリッジは、集まり具合をみて、メーカー別に集荷依頼の連絡を入れます。

 また、委員長は、後日「ベルマーク便り№2」を発行、クラス別や学校全体の集計結果報告と協力へのお礼、今後の協力を呼びかけた内容となります。当校のベルマーク活動には、近隣のスーパーからもご協力をいただいており、三役が事前に集計した結果もこのベルマーク便りでご報告しています。

 以上の流れを学期1回ずつ、計3回行うのが当校のここ数年の流れです。なお3学期最後のベルマーク便りNo.6では、昨年度1年間でたまったベルマーク預金と、3月時点のベルマーク預金残高、およびクラス別の年間点数ランキング(上位5クラス)を発表しました。ベルマーク預金による物品の購入は、去年はしていませんが、これまでには、テントやボール、DVDプレーヤーやデジタルカメラ、さらには、このような物品購入だけではなく、東日本大震災被災校への支援事業として緊急友愛援助寄付も行いました。

 次に、工夫した点と反省点、今後の課題についてご説明します。

【工夫した点】

 「無理なく、無駄なく、根気よく」というスローガンのもと、当校のベルマーク活動は広く認知され定着していますが、それは委員の存在や回収方法・作業が知られているのであって、本来の意義や、当校ではそれがどう活かされているのか、まではあまり知られていません。そこで、本校における収集の目的・目標を明確にし、収集意欲を高めていただくため、昨年度のPTA総会では、実際にベルマーク交換で得たカメラや備品の現物を紹介しました。「インパクトが有り、これからは捨てずに貯める気になったよ」との声をたくさんいただきました。また、ベルマーク便りにおいて代々「○○点」と書かれていた合計点数にあえて「○○円」と併記、「円」を強調することで、リアルなお金感を匂わせてみました。

 なお、当校では、ありがたいことに作業の合理化・効率化の工夫が随分なされています。「ベルマーク便り」のような文書作成時にも、委員長負担が少ない様、便利なテンプレートの入ったUSBメモリーを代々引き継ぐのですが、それも良し悪しで、毎度同じ文章だとあまり読んではくれません。

 そこで、テンプレートを活用しつつも、一部手書きのお礼メッセージやメーカー別ランキング、クラスランキングなどを書き入れる事で、目にとめてもらえるよう工夫しました。

【反省点・今後の課題】

 先輩たちのこれまでの普及活動や工夫、現役委員の努力、そして何より児童、PTA会員並びに教職員、地元の皆様のご理解と協力を得て、昨年度も12万点を超えるベルマークが集まり感謝しています。しかしながら、1年やって振り返ってみますと、PR拡充や浸透、回収率向上にまだまだ十分な余地が見受けられます。例えば自分の子ども時分には、(県外他地域でしたが)保護者のみならず児童の中にもベルマーク委員がいて毎月収集を呼びかけたり、クラス対抗や表彰などをしたり、子どもたちの収集意欲を高めるための様々な仕掛けがあった様に思います。

 もちろんPTAのベルマーク新聞も熱心な内容ですし、親たちも熱心。第2次ベビーブーム世代で児童数も2千人近いマンモス校だった事もあり、ベルマークでテレビが来たとか、ピアノをいただいたとか、日々身近にベルマークの恩恵を感じていたからこそ、両親や祖父母にも呼びかけて、クラスの回収箱に提出していました。

 ただ、こればかりは時代の流れや、それぞれの学校・PTAの事情もあります。どちらが良い悪いでもないし、今の日当山小は日当山小のやり方があり、色んな工夫や試行錯誤を経て今の形に至った事情があると思われますので、「無理なく、無駄なく、根気よく」のモットーから大きく変える事はしませんでした。やり過ぎると来年度役員に仕事を増やしてしまう、でも、やはりただのルーティーンワークでは、みんなの意識が薄れ、回収率が下がり、もったいない…。

 そんなジレンマの中、できる範囲でのささやかなマイナーチェンジは、自分も努力しましたが、今後は更なるPR拡充によって、保護者のみならず児童一人ひとりや、広く地域のみな様にもベルマーク活動の意義を伝えて、ご協力を仰ぎ、未来ある子どもたちに役立ち、長く喜ばれるようなプレゼントが出来たらな、と思います。

 最後に、ベルマーク財団並びにご協力各社、ベルマーク活動に携わる皆様に感謝と敬意を表して、発表を終わりたいと思います。ご静聴ありがとうございました。

  

(パワーポイントを使って発表)

=鹿児島県産業会館 2階ホール

  


  

ボク、お母さんのお腹にいたころから数えると3回目だよ

 「授乳室はありますか?」のひと声から、ホールに隣接した控室は急きょお母さんと赤ちゃんの母子室になりました。2組の応接セットも、いつもとは違うお客様に喜んでいるみたいでした。

 約200人が参加した会場には、乳幼児を連れた20人近いお母さん方が訪れて和やかな雰囲気です。ホール内をくるくると走り回るちょっとおしゃまな2歳の女の子、きれいなリボンで髪を結んだ4歳と2歳のかわいい姉妹も負けてはいません。目がくりくりっとした、少し恥ずかしがり屋の1歳の男の子とも目が合いました。

 1時間半余りあった説明会が終わるころには、ほとんどの赤ちゃんは、お母さんの腕に抱かれて眠っていました。お家とは違う雰囲気にきっと疲れたのでしょう。

 子どもたちを連れて参加していただいたお母さん方、その子どもたちを温かな目で見守ってくれた周囲のお母さん方、ありがとうございました。会場準備のため、前日夕方に鹿児島市入りした際に桜島上空に弧を描く虹を見たときと同じような、とてもすがすがしく、たくさんの元気をもらいました。

 全国95会場の最後となる大分会場でも元気な子どもたちに出会いました。1歳7カ月の男の子は、「お腹の中にいた時から数えると、3年連続の参加です」とお母さん。走りまわっていた幼児たちはお母さんの側で、帰り際に手を振ってくれました。感謝の気持ちを抱えて東京に向かいました。

(ベルマーク財団 石田美由紀)

  

子ども連れのお母さんもあちこちに

ベルマーク商品

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