ベルマーク運動説明会 6月10日(水)福岡②


(2015/06/19)印刷する

太宰府市立水城(みずき)小学校

高田亜矢さん、栗川三智恵さん(右から)

委員長に初チャレンジ、年間計画や「ベルだより」充実

 太宰府市立水城小学校は、今年度の児童数663名、1、2年生は4クラス、3~6年生までは3クラスの計20クラスの学校です。学校は、観光地としてにぎわう太宰府天満宮から西へ3キロほどのところにあります。太宰府といえば歴史深い地としても有名です。奈良・平安時代を通して外国との交渉窓口の役所として建てられた大宰府政庁の跡が、校区内にも存在しており、非常に歴史的環境にも恵まれています。

 水城小学校は昨年度、創立140周年の節目の年を迎えました。運動会では記念の風船飛ばしをしました。また、全児童・保護者から140周年キャラクターを募集し、「みずきっち」が誕生。11月の式典では、来賓、児童、先生方、保護者、そして地域の方々も一緒になって、水城小140回目の誕生日をお祝いするなど、本当に心に残る年になりました。

取り組んだ「ベルリンピック」も紹介しました

 さて、水城小学校のPTA委員会は役員会をはじめ、学年委員会、広報委員会、成人教育図書委員会、保健体育給食委員会、ふれあい水城まつり実行委員会、地区委員会、役員選考委員会の7つの委員会があり、ベルマーク委員会は、学年委員会の中に含まれています。

 ベルマーク委員長と副委員長は、学年委員会の中からが選ばれ、その後、各学年から1人~2人の委員が選出されて、ベルマーク委員会が構成されます。

 主な活動は、6月下旬と11月中旬、2月上旬の年3回のベルマーク集計、そして様々な情報や集計結果などをお知らせする「ベルマークだより」の発行があります。

 集計作業は、学級委員(ベルマーク委員を含む)のほか、「サポーター」の応援を受けます。「サポーター」とは、「PTA活動支援メンバー」のことで、委員だけでは人手が足りない活動をリストアップし、保護者全員から支援者を募って、「この日の活動なら手伝える」というものがあったら丸印をつけて提出してもらい、支援してもらうものです。

 1回の集計作業の人数は、委員とサポーターを合わせて約35名で、ほぼ毎回、この人数が集まります。では順を追って、昨年の活動を説明したいと思います。

 まず、4月にベルマーク委員会メンバーが決定。5月の参観日にあわせて、委員が集合します。PTA室で開く委員会では、ベルマーク活動の基本的なことや全体の流れ、今後どんな活動をするのか、年間計画をまとめたプリントを配布して、みんなで確認します。これは、初めてベルマーク委員長を務める場合でも、内容を説明する事によって、自分自身の作業の再確認ができます。ベルマーク委員長になられた方は、ぜひ自分で年間計画の作成をお勧めします。

会場から熱心な質問が出ました

 次に行うのは、プリントなどの配布です。まずは、ベルマークが、どの商品についているのか、提出方法などを説明する「ベルマークだより第1号」を準備します。児童に持たせる「ベルマーク回収袋」と財団から送られてくる「ベルマーク一覧表」の、この3点セットを5月の早い段階で配布します。

 次に、「サポーター」へのおたよりの準備です。このおたよりは、年3回の集計作業日のご案内です。手伝っていただく日を確認してもらいます。水城小では、各委員会から保護者への連絡は、おたよりで行います。学校のプリント配布棚に入れておくと、クラスで配られて、児童から保護者におたよりが渡る、という方法です。プリントの裏面には、集計作業のあらましを載せて、当日の作業がスムーズにいくようにしています。

 集計日前に、前日作業を行います。集計作業は、細かく切り取ったベルマークが風で飛んでしまうため、窓を開けることができず、扇風機も回せません。そのため6月下旬の作業時は、とても教室が暑くなります。逆に、2月下旬の作業は、今度は暖房がないと寒くてしかたありません。そこで、集計作業は、冷暖房完備の家庭科室を使います。家庭科室は授業もあるので、前日作業日と当日が、授業に重ならないように主幹の先生に相談しています。

 具体的な前日作業は、各学年に1台の作業台を割り当てて、台の上に仕分け用のヨーグルトなどのカップを並べて、セロテープやはさみなどをセットします。教室前方のホワイトボードには、作業のやり方を記した紙を貼ったり、台の配置図を描いたりしています。

 インクカートリッジとテトラパックの回収は、高学年の昇降口にそれぞれの収集箱を置いています。私たちが2週間に1度くらいずつ立ち寄って、数をチェックしたり、パックの整理をしたりします。そして、前日作業の時に、ダンボール発送の準備をして、当日には、集荷してもらうようにしています。

 集計日当日は、委員は午前9時集合。前日作業が済んでいるため、集計作業にすぐにかかれます。まずは委員が番号の仕分けをします。サポーターさんたちの集合は10時です。番号の仕分けはほぼ終わっているので、次の点数仕分け作業から入れます。その後、枚数を点検し、ベルマーク整理袋に記入していきます。だいたい正午ごろには作業が終了します。

(左から)「かんがえる学習帳」などを紹介するキョクトウ・アソシエイツのみなさん、インクカートリッジの回収を説明するキヤノンマーケティングジャパンのみなさん、クレハのみなさんのあいさつには大型クレラップ箱も登場しました

 集まったポイントは、10年ごとの周年記念事業の記念品購入のために積み立てたり、必要に応じてテントを購入したりしています。テントは運動会の際に児童席の日よけとして役立っています。最近は熱中症が心配なので、とても重宝です。

 昨年は、新たな取り組みを2つ行いました。ひとつは「ベルリンピック」の開催です。

ベルリンピックとは

①年度最後の集計日までにクラスで積極的にマークを集める

②枚数が多いクラスには金・銀・銅のメダルシールを配る

③担任の先生も一緒になって集める

というものです。

 開催案内ポスターを作って各クラスに配り、昇降口の掲示板には大型ポスターを貼ってPRしました。ベルマークだよりでも大きく紹介。集計日の1週間前くらいには、1位を行くクラスの枚数の中間発表もして、盛り上げました。

 ②のメダルシールですが、パソコンでデザインして、100円ショップのシール光沢紙に印刷しました。新たにメダルシール掲載のポスターも作成。校内放送を使って子どもたちが自発的に参加の呼びかけをしてくれました。ベルリンピックは大成功。これまでは年間約5万点くらいだったベルマークが、この年は約8万点が集まりました。

 2つ目は「ベルマークの日」を設けてみました。これまでは、ベルマークを持ってくる日を特に決めてなく、子どもたちはいつでも自由に持って来て、各クラスにあるベルマーク入れにマークを入れる、というだけでした。なので、もう少し意識的に集めてみてはどうか、ということになり、ベルマークを持ってくる「ベルマークの日」を設けてみました。

①毎月第3火曜日はベルマークの日。定期的にクラスで集める

②その日の当番の児童はマークを職員室前まで運ぶ

③ベルマークの日の前日に、お知らせの校内放送を子どもたち呼びかけてもらう

の内容です。これについては、なかなか難しく、定着するには、まだまだ時間がかかりそうです。しかし今年度より、ベルマークを担当している子どもたちの環境委員会が、活動を少しずつやってくれることになりました。今までとちがったアプローチで、収集の呼びかけが出てくるのが楽しみです。

 以上の経験から、ベルマーク収集枚数を増やすには、①先生からベルマーク集めを呼びかけてもらえると収集枚数がアップ②ベルマークがどの商品についているかなどの情報をしっかりと伝える、という2点が大きなポイントだと感じました。

 そこで、ベルマーク情報をより伝わりやすくするための「ベルマークだより」作成法を少しだけお伝えしたいと思います。

 まず大切なことは、「新聞が斜め読みで主なニュースがわかるように、ベルマークだよりも、一番伝えたおニュースは何なのか、わかるように工夫する」ということです。じっくり読まないと中身がわからないようなおたよりでは、読んでもらえないと思って間違いないと思います。手にとって見ていただける工夫が必要です。

 第1ステップは、主な項目・内容ごとにタイトルをつけ、タイトルは太字にすることです。おたよりを全て同じ大きさの文字で書いたりしていませんか?これでは何を伝えたいおたよりなのか、何が大事なのかが、すぐにはわかりません。伝えたい内容優先順位を決めてタイトルを太字にすると、メリハリがつき、わかりやすいおたよりになってきます。

 第2ステップは、タイトルや文中の大事なところの書体も変えてみるのも良い方法です。全て同じ書体だと、太字にしてもまだ埋没してわかりづらいものです。大事なところやタイトルなどは書体を変え、更に文字も大きくすると、よりメリハリが出てきます。

 ベルマークは、みんなで楽しく集めて欲しいものです。書体は大胆にポップで楽しいものにし、読んでいて楽しくなる紙面にすることが大切です。さらに写真やイラストも大胆に使うと、より魅力的になります。文章でマークの切り方を長々と説明するより、写真で「こんな風にしてね!」と示す方がすっきりして、見やすくなります。

 また、財団のホームページから取り込めるベルマークキャラクターなどをどんどん載せると、かわいく仕上がり、手にとって読んでくれるおたよりになり、情報が正しくきちんと伝わっていきます。

 「パソコンはできないから無理!」という人もやはり、項目ごとにまとめて、タイトルは太字やポップな文字で、写真やイラストを盛り込んで仕上げれば、充分にインパクトのある、読みやすいものになると思います。

 それでは最後に、この1年間ベルマーク委員として活動されるみなさまに、私が感じた一番大切なことをお伝えしたいと思います。

 それは、笑顔で、そして何より自分自身が楽しく取り組む事です。あなたの楽しい!という気持ちは、きっとまわりに伝わり、広がっていきます。ベルマークは、始めたら親子のコミュニケーションツールにもなります。本当にとても楽しい活動です。

 まずは笑顔で、ベルマーク収集を楽しんでみて下さい!

  

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

(パワーポイントを使って発表)

=パピヨン24 2階ガスホール

ベルマーク商品

KGスキンタッチコットン(男児)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中