ベルマーク運動説明会 6月8日(月)北千住(東京)


(2015/06/18)印刷する

足立区立東加平(ひがしかへい)小学校

藤澤紀子さん、山崎(やまさき)香織さん、小宮美保さん、山崎千章(やまざき・ちあき)さん (左から)

働くお母さんに優しく、活動をシンプルに

 足立区立東加平小学校は、今年で創立47周年を迎えます。

 ベルマーク運動に参加したのは昭和53年からで、今年で37年になります。PTAの学級学年部の主な仕事として、長年地道に活動を行ってきました。

 もうすぐ累計300万点となる節目を迎えるということで、これまでの活動の変遷と現在の活動について、少しでも皆様のご参考になればと思い、発表させていただきます。

  

体験発表するみなさん

 記録によると、二十数年前から、クラス対抗の形で集計を行い、毎年1位から3位までのクラスにトロフィーを渡して表彰をしていました。おそらく当時、1点でも多く集めるにはどうしたらいいかと知恵を出し合って、クラスで競わせることで意識を高めようとしたのだと思います。一見いいアイディアのように思えましたし、実際、発表の場では子どもたちが大いに盛り上がって楽しいのですが、数年前に私が学級学年の部長になって活動してみると、いろいろな問題点もあることがわかってきました。

  

 他のクラスと混ざってはいけないので、委員さんが各自、自分のクラスの分だけを家に持ち帰って、子どもが寝静まった後に孤独な仕分け、台紙貼り、集計まで行っていました。それを持ち寄って、今度は会社別の集計をして、クラス合計と会社別合計の数字が縦横ピタッと合うまで帰れない…という厳密さで、何時間もかかることもありました。

 また、1家庭に複数の兄弟が在校している場合、どのように分けるのかという問題がありました。例えば、姉と弟がいて、姉のクラスで委員をしている人が、全部姉のクラスに入れてしまったり、逆に、自分の仕事を減らしたいからと、全部弟のクラスに入れたり…と、親の意向によって順位に影響が出ていました。さらに、自営の会社から大量のインクカートリッジを出す家庭があると、その子のクラスが卒業までずっと1位をキープしたりするなど、純粋なクラス対抗の姿とはかなり違ってきてしまっているという印象でした。

  

 クラス対抗をやめて会社別の集計だけなら、委員のお母さんたちの作業の負担もかなり減らせると思い、思い切ってクラス対抗のやり方の廃止を、PTA全体の運営委員会に諮りました。長年やってきたことをやめるというのは、勇気がいるものです。ですから、とりあえず来年度の1年間、それでやってみて、もし大幅に点数が減るようなら、再来年度に復活させましょう、と提案しました。そして翌年、集まったベルマークの点数は!…それほど変化はありませんでした。そして、現在に至っています。

  

 集計作業の負担が減った分、地域にも手を広げて、学区内のスーパーや郵便局、住区センターなどにも収集箱を置かせていただき、内部集計の細かさよりも、点数の上乗せに力を注げるようになりました。地域には、「自分の子どもは卒業したけれども、ついついベルマークを見ると切り抜いてしまう。少しでも、今の子どもたちの役に立つなら」という方がたくさんいらっしゃいます。そういう方々の善意の受け皿になり、子どもたちにより良い教育環境を整えてあげられる、そのような良い循環になっていると思います。ここ数年では、ベルマーク預金で、子どもたちの金管バンドのユニフォームや、一輪車、ストップウォッチなどを購入して喜ばれています。

  

会場の「天空劇場」はゆったりとした空間でした

 年に5~6回行っていた収集も、今は2回に減らし、委員ではない一般のお母さん方にも「ベルマークボランティア」を募って細かい作業を分担し、委員さんの負担を大幅に減らすことができました。ボランティアへの仕事の割り振り方など、まだまだ改善すべき点はありますが、毎年やりやすいように工夫を凝らしていければと思います。

  

 ではここで、現在の活動内容について、昨年度の部長さんに発表していただきます。

 年2回「ベルマーク便り」を発行。同時に収集用封筒を家庭数配布。

 封筒は学校で不要になった集金袋をもらいその上に紙を貼り使用しています。収集したベルマークの内容により家庭環境や個人情報がわかってしまうという声により氏名の記入はしておりません。そのため次年度も同じ封筒を使用しております。

 集まったら担任の先生が委員さんの子どもに渡します。

 次の部会までに、委員さんが自宅で、会社別に仕分けをします。

 部会で持ち寄り、それぞれ仕分けしたものを写真のような紙皿に会社ごとにまとめます。

 お手紙で募集した在宅の「ベルマークボランティア」に配布するための作業を行います。大きい茶封筒に会社ごとに分けたベルマーク、台紙、セロテープ、両面テープを入れて配布。担任の先生のご協力で、子どもを通して受け渡しをします。学校に来なくてもできるボランティアとして、前期・後期各80名程度の応募があり、協力してくださっています。

 図を使った説明書も同封し、台紙に同じ点数のベルマークを10枚1行で貼ってもらいます。

 回収したら、部会ですべての点数を集計し部員同士でチェックをし、ベルマーク財団へ発送します。

 インクカートリッジも同時に集計、梱包、発送作業を行っています。

◎大変だったこと…ボランティアの方からの回収です。

 期限を守らない方がいるので何度も催促しなければなりませんでした。

 配布した茶封筒はベルマーク、台紙、セロテーブ、両面テープが入っており、さらにそれらは80前後あります。とてもかさばるので、ボランティアから回収して部会を開くまでの保管場所に困りました。

◎今後の課題…ボランティアの扱いをどうするかということです。

 在宅で気軽に作業してもらうことができますが、それを手配する側の作業 が大変でした。次の部長さん達と相談しながら、学校に集まってもらい作業するのか、在宅にするのか両方を取り入れるのかもっとやりやすい形を模索していきたいと思います。

  

 今はほとんどの方がお仕事をしながらPTAの活動に参加されています。

 委員を引き受けることが重荷にならないように、みんなで協力し合いながら、楽しく余裕のある活動を目指していきたいと思います。

  

 ご清聴、ありがとうございました。

  

[スライド]*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます

  

①ベルマーク収集用封筒(小)

②会社別に分けるための紙皿

③会社別の封筒(大)

④ベルマークボランティアへのお手紙(1)

⑤ベルマークボランティアへのお手紙(2)

⑥台紙に貼ったもの

⑦会社別に集計完了

  

=東京芸術センター21階天空劇場

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