ベルマーク運動説明会 5月28日(木)下関


(2015/06/05)印刷する

山陽小野田市立小野田小学校

地域協育ネット「はなまるクラブ」の地域コーディネーター竹田佳枝さん、山根正明校長

ベルマークがつなぐ学校・保護者・地域住民

 皆さん、こんにちは!
 私は、山陽小野田市立小野田小学校区の地域協育ネットの「はなまるクラブ」地域コーディネーターをしています竹田佳枝といいます。よろしくお願いします。本日は、小野田小学校のベルマーク運動について、「ベルマークがつなぐ地域と学校」というテーマでお話しします。

  

 小野田小学校は、大正5年に、現在の場所に小野田尋常小学校として開校し、今年で開校100年目を迎える歴史ある学校です。現在は、児童数347人、学級数14学級の中規模校です。校区は、山陽小野田市のほぼ中央部にあり、大部分は明治4年以降の干拓によって発達してきた地域です。校区内には、市民館・歴史民俗資料館・中央図書館といった文化施設、市民体育館、市民プール、野球場、おのだサッカー交流公園などの体育施設があります。その他にも、大型商業施設である小野田サンパークなど市民生活にかかわりの深い施設も集まっている地域でもあります。

  

 地域協育ネットとは、学校を拠点に保護者と地域とが連携して子供の健やかな育ちを支援する仕組みの一つで山口県独自のものです。「はなまるクラブ」は、小野田小学校区の地域協育ネットの名前です。山陽小野田市では、平成24年度から全小中学校で、地域協育ネットの活動に取り組み始めました。

  

資料を見ながら説明を聞く参加者のみなさん

 今では、「はなまるクラブ」で、学校支援として、算数の時間や家庭科、図工、体育などの技能教科等での学習支援、校庭の庭木の剪定(せんてい)、畑の土作り、校舎の補修、カーテン作りなどの環境整備、その他、読み聞かせや登下校の見守り活動など、多岐にわたる活動をしています。これら全ての活動は、学校からの依頼や要望を受けての支援活動です。

  

 ベルマークの整理もその一つでした。「竹田さん!これ何とかなりませんかね~?」と相談を受けました。ベルマークのコーナーのある教室の片隅にあった段ボールいっぱいのベルマークを見たときの衝撃は今でも忘れられません。

  

 ベルマークを集めているボランティア委員会の収集活動が続く中でどういうわけか、仕分け作業や集計作業をしている組織がありませんでした。そこで私は学校の代表として山口市で開催されましたベルマーク運動説明会に参加させていただき、それを参考に初めての集計作業に取り組みました。

  

 初めはボランティアの何人かにお声をかけて学校へ集まってもらい、仕分け作業を始めました。そのうち、仕事を持った人や忙しい人たちばかりで、きめられた日に集まるのも難しい状況がおきました。そこで
①自宅で仕分けをする作業
②仕分けしたものを台紙に貼る作業
③点数を数える作業

 これらの作業を分担して自宅でしていただくことをお願いすることにしました。保護者の人には学校からのメール配信やPTA総会、参観日などで呼びかけました。さらに、地域の方にも声がけをしました。保護者の方の「働いているけれど自宅でできることなら喜んで手伝います」という言葉は、本当に心強かったです。

  

 多くのボランティアさんの力で段ボールいっぱいのベルマークはすっかり整理され、念願の鉄棒補助パット、ソフトバレーボール、タグボールやタグラグビーベルトセットなど、16万円相当の商品を購入することができました。

  

 さて、第一回の総集計作業を終えてから次年度に向けて新たな仕組みづくりをはじめました。ボランティアさんの意見を取り入れて効率の良い改善がなされ、次のような仕組みが生まれました。ベルマークコーナーを教室の隅から、だれもが立ち寄れる場所に移動し、自分がもってきたベルマークを低学年でも自分で容器に入れることができるように工夫しました。

  

 100円均一ショップでそろえたカラフルな調味料入れにメーカーの名前と番号を貼って楽しいコーナーにする。回収は常時おこなっていく。子どもたちのベルマーク運動への参加意識を高めることにつながったのではないかと思っています。ピンクや青、緑、黄の容器がずらりと並んでいて、とてもカラフルな明るいスペースになりました。また、作業がはかどるように次のような工夫もしました。

  

●ひとます2㎝の方眼紙の台紙と1㎝の方眼紙の台紙を手作りしてベルマークの大きさにあった台紙に貼っていく。作業をした人が点数の計算までできるように台紙の右上に点数の合計を記入する。
●キユーピーマヨネーズなどは朔で貼ってはがれないように更に上からセロテープで貼る作業をしていましたが両面テープを使って貼ることにしました。これもボランティアさんのアドバイスです。
●地域の方や保護者のボランティアさんは事務室でベルマーク専用のネームカードを付けて自由に学校のベルマークコーナーへ立ち寄り、自宅へ持ち帰って台紙に貼る作業のみをするだけでよい。貼ったものは定位置に置いて帰る。

  

パワーポイントで説明する竹田さんと山根校長

 こうして新しい仕組みができあがると、ベルマークの整理などは私たちに任せて、子どもたちはベルマークを集めることに絞って委員会活動を活発に行うようになりました。

  

 毎月1回、朝の時間に各教室を回り、今までベルマークで購入した商品を見せながら、「みんなで集めればこんなものが学校に届きます」と紹介し、インクカートリッジやテトラパックのことなどを説明して回ります。

  

 そして、毎週木曜日のお昼の放送で「明日はベルマーク収集日です」と呼びかけます。毎週金曜日には、朝と中休みに子どもたちはそれぞれに持ち寄ったベルマークを、ベルマークコーナーの容器に、自分たちで仕分けをしながら入れていきます。ベルマークの番号がわからない時は、別に用意された空き缶の容器に入れることになっています。ベルマーク番号ごとの仕分けは、ここでほとんどが済みます。

  

 この時、ボランティア委員会の児童が、ベルマークをもってきた人数をクラスごとに調べ、お昼の放送で発表しています。参加することに意義のある活動になりました。また、月1回の委員会活動の時間には、呼びかけのポスターを描いたり、地域におくベルマーク回収箱を作ったりしています。

  

 回収場所は、学校だけでなく、近くのスーパーにも広げ、手作りの回収箱を置かせていただくことにしました。お買いものに行ってお礼を言って回収して帰りますがコンスタントに善意のベルマークが集まっています。

  

 今月からは地域の自治会館にも小さな回収箱を置かせていただき、インクカートリッジやベルマークの収集にご協力いただけることになりました。今後は地域の会社や施設、病院などへもご協力を呼びかけていきたいと思っています。

  

 回収場所を拡大するだけでなく、はなまるクラブの活動の様子を地域の回覧で広くお知らせする中で、ベルマーク活動に関する情報も載せ、より多くの方の協力をお願いしています。

  

 ベルマーク財団の方が本校に取材に来られた時にテトラパックのことをお聞きして「こんな効率の良いものはない!」と思い、早速、今月から回収を始めることになりました。

  

 段ボールいっぱいのベルマークが、学校を拠点に保護者や地域住民と連携しながら子どもたちの健やかな育ちを支援する「地域協育ネット」を動かす大きな原動力になったことを、本当にありがたく思っています。

  

 さらに、私たちはなまるクラブの取り組みが、ベルマークを積極的に集めようとする子どもたちの意欲につながったこと、つまり、子どもたちの健やかな育ちを支援することにつながったことを、本当にうれしいと感じています。

  

 今後は、ベルマーク運動をとおして「助け合いや、思いやりの心」が育ってくれること、はなまるクラブの活動をとおして「子どもたちの明るい未来」がひらけることを心から願っています。

  

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

  

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