ベルマーク運動説明会 5月26日(火)函館
(2015/06/01)印刷する
函館市立東山小学校
高橋めぐみさん、高橋カヨ子さん(右から) |
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三役の世代交代きっかけ、収集増へ「あの手この手」
みなさん、こんにちは。東山小学校です。今日はよろしくお願いします。
=以下、スライドを使って説明
(①・東山小外観)
東山小学校は産業道路に面し、周りにはスーパーや飲食店、スポーツクラブなどの商業施設があります。
大きな道路に面しつつも、学校の回りは住宅街で囲まれており、児童数は452人、世帯数は364世帯、クラス数は16クラスあります。
東山小学校では「進んで考える子」という最重点教育目標をかかげるほか、今年度のスローガンは「みんなでつくろうトリプルAの東山小学校」で、安全・安心で安定したトリプルAの小学校を目指しています。
PTAには6つの委員会があり、PTA会員全員がいずれかの委員会に所属することとなっています。
ベルマーク活動は研修部が担当しており、ベルマーク収集の他に年1回、PTA会員向けの研修会を実施しています。
今回の発表はこの3年間、東山小で新たに取り組んできたベルマークの活動を紹介させて頂きます。
(②・年間活動1)
ここでまず、4年前までの東山小学校のベルマーク活動について説明をしておきたいと思います。
ベルマークの収集方法は、各クラスにベルマーク箱を常時設置し、年3回、集計日の前にお便りを出して集めていました。
集まったベルマークは、各クラスから1名ずつ出した自宅作業の担当の部員が自宅で会社別に分類します。集計日当日の作業は部員全員に呼びかけをおこないますが、学校の作業への参加率は決して良いとはいえませんでした。
部員の活動としては、年度初めの部会、年3回の集計作業と、年度末の反省会。
加えて、クラスの部員の中から3名だけは年に1回の自宅作業。
活動として特に不足はなく、毎年全校生徒にあてて出すお便りは集計作業の案内のみで、三役や部員への負担も極めて少ない方法がとられていました。
しかしこれではベルマーク運動に関心が向くどころか、「活動に参加しなくても大丈夫な研修部」というイメージの方が強く、東山小のベルマーク貯金も何年も買い物をせずに貯まっていくのみで、ベルマーク運動の本来の意味から少し外れた活動になっていました。
そんな中、4年前に東山小は研修部三役の世代交代がありました。
そして新しい三役がこのベルマーク運動説明会に参加したことがきっかけで、気持ちに少し変化が起こりました。
・子ども達やお母さん達にもっとベルマーク運動を知ってもらいたい。
・「参加しなくてもいい研修部」ではなく、「仕事をしていても活動に参加できる研修部」にしたい!
という想いが強まり、1年間の話し合いを経て、3年前から色々な取り組みを始めました。
そこでまずは、ベルマークの存在を広く知ってもらうことに力を入れました。
(③・お便り)
1つ目の方法として、小学校の全世帯に向けて発行するお便りは手描きのものを多くし、イラストを織り交ぜて見やすくし、少しでも見る人の関心を引くようにしました。
今年度からは「東山小のべるのやま」というキャラクターを作り、ベルマーク活動の目印としてお便りやそのほかベルマーク関連の場所で活躍してもらう予定です。
2つ目の方法は、「ベル1(ワン)グランプリ」と題してクラスごとにベルマーク・インクカートリッジ・テトラパックの収集数を競い合うことです。(図)
年3回の集計日ごとに順位を発表し、1位だったクラスには「1位」のたすきをかけたバナージュ君人形が贈られます。この人形は、以前バナージュのキャンペーンで当たったものなんですが、目立つ人形を教室に飾ることで、参観日などに教室に来た保護者の方にも注目してもらう狙いがあります。
そして年間を通してみごと1位をとったクラスには、別に記念品の贈呈をしています。(④・景品)
これも、物を通してベルマークを知ってもらう狙いがあり、子ども達が家に持ち帰った時に保護者が一目で「ベルマークの景品だ」とわかるように、包装にもこだわりました。
因みに、一昨年の記念品はテトラパックのキャンペーンで頂いたトイレットペーパー100ロールを使い、去年はベルマークのついたジャポニカ学習帳を用意しました。
3つ目の方法として、小学校の学校祭に注目しました。
「ベルマークで遊べるコーナーがあると楽しいのではないか?」
「ベルマークがお金の代わりになるのであれば、子ども達がベルマーク集めに興味を持ってくれるのではないか?」と考え、学校祭に研修部での出店を試みました。(⑤・学校祭)
一昨年はバナージュのキャンペーンで当選したバナナ640本を使い、『バナナが当たるバナナくじ』を、去年はキッチンタイマーを使って「タイマーの表示を見ないでぴったり10秒止め」というコーナーを設け、どちらもたくさんの子ども達に参加してもらいました。
また、写真は残っていないのですが、会場の教室内には、ベルマークについての簡単なクイズを貼り出したり、ベルマークがついている実際の商品見本や、テトラパック社の紙パックを展示したりして、収集できるベルマークをアピールしました。
学校祭で集まったベルマークもクラス毎に集計して、その結果をお便りで発表しています。
去年は用意した景品が少し残っていたので、急きょ『ベル1グランプリ・学校祭編』として、学校祭に多くのベルマークを持ってきてくれた1位から3位までのクラスに残った景品を配りました。
普段枚数の少ないクラスが、お祭りの時には上位に食い込んでいたりするのをみると、やはり関心を持ってもらうことが収集数のUPにつながるのではないかと思います。
東山小学校の学校祭では本来、学年・クラス毎の出店がメインで、委員会による出店はしていませんでした。そのため、クラスの方のお手伝いの人員確保に影響しないような配慮が必要だったり、と色々な面で大変ですが、子ども達の「楽しかった!」「またやりたい!」「お祭りのためにベルマーク貯めているよ!」という声を聞くと、来年もまた頑張ろうという気持ちになります。
これからも研修部として無理のない範囲で、子ども達に楽しんでもらえるよう実施していきたいと思います。
補足ですが、去年、学校祭主催者側のご厚意で、バザーで販売しているドリンクをベルマークの付いている小岩井のジュースや生茶にして頂けました。これもベルマークが少しずつ浸透してきている証ではないかと思っています。
次に、ベルマークの点数を伸ばすための働きかけを紹介します。
1つ目は、まず近隣の施設へベルマーク箱の設置をお願いしに行きました。
返答を頂けなかったところも何店かありましたが、以前はスーパー魚長東山店のみだったのが、東山郵便局、スポーツクラブルネサンスにも置いてもらえるようになりました。
また、スーパー魚長のベルマーク箱は、目立つ場所への設置移動をお願いしたところ、これまで一握り程度しか集まっていなかったベルマークが箱一杯まで集まるようになりました。
2つ目は、一昨年2013年の夏にテトラパック社の紙パック回収をスタートしました。(⑥・テトラ)
まずは玄関の目につく場所へ回収箱を設置し、テトラパック社の発行しているチラシを全世帯へ配布して、紙パックの回収方法を周知しました。
その後はお便りで実際の商品の写真などを使いながら、数回に渡って理解と協力をお願いしてきました。
活動を進めていくうちに、「ベルマークはなかなか集められないんだけど、テトラパックはいっぱい出るわぁ!」などという声も徐々に聞こえてくるようになりました。
開始から1年経つと、割と早いペースで玄関の紙パック回収箱がいっぱいになるようになり、学校に行った時に気が付いた三役担当がせっせと1階の玄関から4階の教室まで運んでいます。
去年、東山小で集めたテトラパック社のベルマーク点数は約5000点と、たくさんの回収を行うことができ、今年も順調に集まっています。
また、学校祭の時にもテトラパックを持ってくると遊べるようにしていたのですが、中には大きな紙袋にいっぱいのテトラパックを抱えて持ってきた子もいて、とても微笑ましい反面 重たそうで少し申し訳なく思ったことが印象に残っています。
これからも継続して呼びかけを行い、紙パック回収の周知徹底に励んでいきたいと思います。
そして3つ目、これは今年度からスタートするんですが、子ども達を巻き込んでベルマーク収集を習慣化することの試みです。(⑦・べるのやま1号)
月に1回、「ベルの日」という日を設定し、年3回だった回収日を、ほぼ毎月の7回に増やしました。
そしてベルマーク用の封筒を用意し、各自1人1人が「ベルの日」に担任の先生に提出してもらいます。封筒を提出すると、後日シールが貼られて返却されます。
クラスのみんなで封筒を出すことで、クラスみんなが集めているという一体感を。そして出した分だけ自分の封筒にシールが増えていくことで、達成感も同時に子供たちに感じてもらうことが狙いです。
そうして収集活動に目的や喜びを感じてもらうことで、ベルマークを集めたい!と思ってもらい、さらに毎月ベルマークの呼びかけをすることで、子供たちの生活の中でベルマークが習慣化していってくれると良いと願っています。
(⑧・棒グラフ)
東山小学校のここ10年間のベルマークの点数をみてみると、2011年までの7年間の平均は約3万2千点でした。
取り組みをはじめた2012年以降の点数が平均約4万3千点となっており、今まで取り組んできた活動が徐々に実を結んでいるのではないかと思っています。
貯まったままだったベルマーク貯金は学校と相談して使うようにしました。
去年は、スポーツ用のデジタルタイマーと、実写投影機「みえるもん」という教材を20万円で購入しています。
最後に、お母さんたちの作業内容の見直しについてお話しさせて頂きます。
(⑨・年間活動1) これまでは、人によって作業回数も作業量も大きなバラつきがありました。 先ほどのこの図では、一人あたり3~4回の作業予定になっていますが、中には仕事などの事情で学校には来られない人もいます。(⑩・年間活動2) そういう人は、自宅作業が年1回だけしかないので、活動は以上です。 かたや学校での作業は年3回の集計作業に加えて、新しくベル1グランプリの集計やテトラパックの集計が増えたため、補助作業がプラス3回、計6回の作業が必要になりました。
各クラスの研修部員の人数により仕事が重複することもあります。(⑪・年間活動3) このクラスの場合、自宅作業の人数が2人しかいないので、この人が作業をかけもちして年7回になっています。しかしこちらのクラスは自宅作業しかできない人ばかりで、作業0回の人もいます。
一応学校での作業は6回全てに必ず出なければならない…という事ではないのですが、皆勤賞で頑張って来てくれるお母さんたちももちろんいます。
このアンバランスを解消するため、去年より年度初めにアンケートをとり、学校作業に来られるか、もしくは自宅での作業しかできないのかの希望を全員にかいてもらい、クラスの枠をこえてみんなが参加できるようにしました。
(⑫・仕事移行) 学校での作業量もへらすように作業の割り振りも考え、まず、去年ここで発表された高丘小学校さんを参考にさせて頂き、ベルマーク枚数が多い企業は学校で集計せずに、自宅作業担当者に手分けをして集計してもらうようにしました。 ベル1グランプリの集計も自宅作業に振り替えました。 これにより、集計日いがいの補助作業がなくなり、作業は年3回にもどりました。
自宅作業も、希望者が多いにもかかわらず、自宅作業担当者の「作業回数」自体が少なかったために、全員に割り振られる作業の回数の均等性が取れていませんでした。 そこで今まで年3回だった会社別の仕分けを、ベルの日を設定して年7回にすることで、自宅作業担当者の「作業回数」を増やしました。回数がふえることで、1回分の「作業量」を減らすことにもつながり、1人当たりの負担が軽減されると考えています。
この割り振りで、今年からは学校、自宅、どの担当者も全員ほぼ同じ回数にすることができる予定です。
もう1つ、今年度から先生達にも新しくご協力頂くにあたり、「べるのやまケース」と命名したファイルケースを作成しました。 このファイルは、ベルマーク封筒を回収するためのアイテムで、学校で先生達の間を行き来したり、さらには自宅作業のお母さん達の所にも行きます。 そこで、どこにいっても、誰が見ても、ベルマークのファイルだと一目でわかるようなデザインにしました。
「べるのやまケース」の表面には、取り扱う先生に向けての説明書きも載せてあります。また、この「べるのやまケース」を上手に使うことで、ベルマークの回収回数が3回から8回にふえても、三役の負担を増やす事なく、活動できる仕組みになっています。
東山小学校のベルマーク活動は、以上の説明のように、ここ何年かで大きく変わりました。 しかし、それでも全校生徒やその保護者みんなへベルマーク運動の周知をするところまでは、まだまだ遠い道のりです。 ベルマーク運動の意義や意味をみんなへと広めていくために、私たちの挑戦は明日へと続きます!!(笑)
(⑬・めざせ!)
=函館市民会館3階小ホール