ベルマーク運動説明会 5月15日(金)池袋


(2015/05/22)印刷する

文京区立昭和小学校

手塚尚美さん、池田典子さん、広田真由美さん、武田文恵さん(右から)

親子で連携、厚生委員ジュニアも誇りと責任

 文京区立昭和小学校は、緑の多い閑静な住宅地にあります。近所には、薄紅色の花が流れ落ちる滝のように咲く見事なしだれ桜がある大名庭園の六義園や、由緒あるお寺や神社が多く点在し、とても風情があります。

 創立87周年ですが、今の校舎は、平成9年に完成したオープン形式の開放型の学校です。多目的ホール、オープンスペース、ランチルーム、人口芝の運動場にもなる屋上プールなど施設が充実しています。広々として明るい校舎では、いつも元気な「昭和の子」が楽しく伸び伸びと学んでいます。また、とても美味しい給食とやさしさに満ちた保健室も、子どもたちの心身を支えてくださり、本当にありがたいです。

 保護者と地域の方々は、子どもたちと学校のために、スクールガード、読み聞かせや外国語授業ボランティアをはじめ、さまざまな学校行事の手伝いなどを積極的に行っております。そして、校舎1階にある高齢者在宅サービスセンターとの交流や異学年交流活動もとても盛んなことから、昭和小学校はいつも思いやりと温かさに溢れています。

  

 それでは、私たちのベルマーク活動をお話しします。

 はじめに、ベルマーク活動を支える組織の紹介です。昭和小のPTA組織は、本部を中心に5つの委員会から成り立っています。そのうちの一つ、厚生委員会がベルマーク活動に取り組んでいます。昨年度は児童数550名を超え、16クラスから各1名選出し、合計16名で構成されていました。この厚生委員会はとても人気があり、新年度の委員決めでは多数の保護者が立候補します。そして力のこもる熱いじゃんけんは恒例となっております。

  

 次にベルマーク回収から集計作業の説明をします。

 昭和小のベルマーク活動は、親子の連携、協力を基本にしています。

 まず、回収方法。毎月10日を『ベルマークの日』とし、全児童に1年間使用する回収袋を配ります。厚生委員の子どもたち「厚生委員ジュニア」が毎月クラスメートに回収袋を配ります。児童は各家庭で集めたベルマークを袋に入れて、後日学校に持って行きます。厚生委員ジュニアはクラスメートの袋を回収し、自宅に持ち帰ります。

 厚生委員ジュニアは皆、誇りと責任を持って、この任務を楽しんでいます。時には、配布や回収を忘れて大事に教室のロッカーに保管していることもありますが、大目にみています。

 予め新年度に配布する『ベルマーク収集のお願い』のお手紙のなかで、厚生委員ジュニアが袋の配布と回収を行うこと、収集日は目安であり期日ではないこと、あくまでもボランティアであるのでベルマークが入っていない空の袋でも全く構わないことをお伝えしています。

  

 次に、仕分けです。

 これは自宅での作業となります。毎月、厚生委員ジュニアが持ち帰った1クラス分のベルマークの仕分けを各厚生委員が担当します。

 仕事は二つです。一つ目は、同じ企業番号、点数ごとに仕分けし、10枚を1列に並べてテープで貼り合わせること。集計作業をしやすくするための準備です。数カ月後の集計作業日までに、各自が自宅で都合の良い時に作業します。

 二つ目は、回収袋に毎月お礼のシールを貼ること。ベルマークの枚数に関係なく、空であっても、シールを貼ります。各厚生委員が趣向を凝らすおかげで、子どもたちにとても好評です。このシールがきっかけで、提出されていなかった袋や先月は空っぽだった袋にノートやお菓子のベルマークが入っていることがよくあります。厚生委員ジュニアが中心となって、子どもたちに自然な形でベルマーク運動が浸透しているのでうれしく思います。

 仕分けもシール貼りも、親子で行っている厚生委員がとても多いです。親子でおしゃべりをしながらの工作感覚の作業で、親子のコミュニケーションも深まり、とても楽しい一時です。

 パズルのようにきれいに切り並べて達成感に浸る委員や、作業効率が良いハサミを使わず、大胆に貼り合わせる委員などさまざまです。いずれにしても、同じ番号、同じ点数などで10枚ひと続きにテープで貼ってさえあれば良いのです。

 このように、親子でベルマーク活動をするようになると、子どもたちのいろいろな成長も感じることができます。ベルマークのお手伝いをすることは、社会貢献のひとつであると話したら積極的に手伝うようになった子、買い物の際にベルマーク商品を探すようになった子や、商品や企業の取り組みに興味を持ったり、内外の援助活動に関心を示すようになったりするなど、社会への視野が広がることはとてもうれしいことです。

 仕分けに関して補足します。私たちは決まった方法を統一していません。各自がやりやすく負担なく作業することを第一にしています。

 各自さまざまですが、比較的多数派の方法をご紹介します。まず、クリアファイルにテープの粘着面を上にして何本もはります。この粘着面に点数別にベルマークをどんどん貼り付け、1列10枚にまとめていきます。あるいは、小さな容器や袋をたくさん用意し、点数毎に仕分けてから、10枚を並べてテープで一気に貼り合わせる方法もあります。

  

 さて、仕分け作業の次は、集計作業です。

 私たちは年4回、学校で冷暖房完備の和室をお借りして午前中の2時間ぐらいで行います。厚生委員16名全員が集まることはなく、仕事や介護などいろいろな事情で欠席する委員、また幼児を連れて出席する委員もいます。「それぞれができることを無理なくマイペースで行う」がモットーです。

 集計作業には、いちごパックケースを活用しています。最初に、ケースに企業番号札を入れてテーブルにずらりと並べます。10枚1列用と端数用のケースを用意すると、作業効率が良くなります。次に、このケースに各自が自宅で仕分けたベルマークを入れていきます。その後、みなで手分けをして、端数のケースに入っているベルマークを貼り合わせて10枚1列にします。

 この準備を終えたら、集計作業です。各自が個々の企業を担当し、一斉に計算機を叩く音を鳴り響かせながら計算をして、整理袋に記入します。毎回2万~3万点分のベルマークを、リサイクルの大きな茶封筒に入れて発送しています。私たちは集計作業を行うとともに、縦横のつながりで子育てや学校についての相談、情報交換もしており、いつも楽しく和やかです。作業を通して親睦をはかり、一体感や連帯感をはぐくむ場にもなっていると思います。

 以上のことより、私たちの厚生委員会が人気ある理由がおわかりいただけたと思います。

  

 それでは、インクカートリッジとテトラパック紙容器の回収についてお話します。

 玄関ホールの隅に回収箱を設置し、子どもの登校時や、保護者が授業参観などで来校した際に、いつでも提出できるようにしています。『テトラパック紙容器・インクカートリッジ回収のお願い』というプリントを配布し、回収箱の設置場所やテトラパックのマークを案内し、回収率アップを図っています。

 実は、この取り組みはまだ日が浅く、試行錯誤の状態です。テトラパックの紙容器からマークだけを切り取って袋いっぱいに詰めてあったり、別企業マークの紙容器や純正品ではないインクカートリッジも集まったりします。根気よく、プリントと声掛けで積極的にPRすることで、最近は勘違いも減少し、回収量は徐々に増えております。

 回収、仕分けはベルマーク集計作業日やPTA活動、学校行事などで来校した時の合間に行っています。

 学校と家庭内だけでは収集に限界もあります。勤務先や親せき、卒業生の方々の善意でインクカートリッジ、紙容器が集まっていることは大変ありがたいです。

 近所の文京区立本駒込保育園・幼稚園とは古くから交流があり、園内に回収箱を設置し、ご協力いただいております。また学校の正門郵便受けにも地域の方々からのベルマーク提供がよくあり、地元小学校への温かいご支援を心強く感じています。

  

 このようにベルマーク運動を地道に無理なく取り組んだ結果、47年間続け、総累計450万点を超えることができました。毎年度末には、たくさんの方々の善意とご協力のおかげで集まったベルマークの点数で、子どもたちの学校生活、学習環境がより良くなる品を先生方が吟味し選んでくださいます。現在は、50年以上の歴史ある高学年全生徒からなる鼓笛隊の楽器購入の目標のために貯金もしております。

 個々の力は微力ですが、参加年数を積み重ね、点数を積み重ねていくことで大きな力となるベルマーク運動は、みなが協力することの意味や大切さも実感できる素晴らしい活動だと改めて強く思いました。

 学校では保護者同士や子ども同士、家庭では親子で楽しい時間を共有しながら、誰もが無理せず負担をかけず気軽にできるボランティア活動です。周りの皆さんに支えられ、皆さんと協力しながらベルマーク活動を行えることに感謝し、子どもたちの笑顔のために、そして学校と社会に、これからも貢献していきたいと思います。

 ご清聴ありがとうございました。

  

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

  

(パワーポイントを使って説明)
=みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)

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