ベルマーク運動説明会 5月13日(水)横浜①


(2015/05/22)印刷する

横浜市立六つ川西(むつかわにし)小学校

大倉貴和さん、菅原聡美さん、加藤久美子さん(右から)

「ベルりんピック」を学校の一大イベントに

【六つ川西小学校の紹介】

 六つ川西小学校は、1979(昭和54)年に開校した、横浜市南区で一番新しい小学校です。南区六ツ川2丁目に位置し、学校のすぐ横を平戸桜木道路が通っています。学区は南区と戸塚区にまたがり、ほとんどが住宅地で、地域の方々のご理解、ご協力をいただき、子どもたちものびのびと生活をしています。

 現在、六つ川西小学校には472名の児童が在籍しています。学校の教育目標のスローガンとして『かがやき ひびきあう 六つ西の子』を掲げ、『目当てをもって解決する子ども』、『自分らしく活動する子ども』、『助け合って活動する子ども』、『生命を大切にする子ども』、『みんなのために行動する子ども』、『自国の文化に関心をもつ子ども』を育てるべく、先生方・地域の方々・保護者の方々全員が協力態勢をとって努力しています。

 六つ川西小学校のPTA活動は、学年学級委員会・成人委員会・保健委員会・広報委員会・校外委員会の5委員会で成り立っています。そのうちの各クラスで選出された学年学級委員がベルマーク活動を担っています。

  

【ベルりんピックとしての活動】

 六つ川西小学校では、1981(昭和56)年2月よりベルマーク活動に参加し、今年で34年になります。当初から『楽しく、よりたくさんのベルマークを集めよう』という目標を掲げ、『ベルりんピック』を実施してきました。毎月回収し、10月の1カ月間、『ベルりんピック期間』を設けて、回収枚数を競うという企画をしました。その効果で、10月にベルマークが一気に集まり、逆にその他の月が数枚という形にもなってしまいました。また、委員だけでは10月回収分のマークの仕分けや集計、発送が追い付かず、後期にボランティアを募ってお手伝いをお願いして作業を行いました。

 年々、少子化で児童数が減少していくとともに、共働きの家庭が増え、ボランティアを募ることが難しくなりました。そのため、「できれば、委員だけで仕分けから発送までできないか?」と考え、2012(平成24)年度からは1年に3回、『ベルりんピック期間』を設けることにしました。

 3回に増やすことにより、児童や保護者の皆さまに『ベルりんピック』を一層身近に感じてもらうことに加え、1回の作業負担が減ったことで、よりスムーズに作業を行うことができるようになりました。

 以上の努力の結果、その後、ベルマーク預金から10万円分を東日本大震災の被災校への義援金として寄付させていただくことができました。

 そして、昨年度は年間集票点数が24万4494点となり、横浜市1位という誇らしい結果を得ることができました。

  

【仕分け、集計】

 ベルマークの回収日は、活動する委員の負担を考慮して、6月、10月、1月の授業参観日に合わせ、回収日や注意点を明記して事前に、また結果報告をその翌月に、いずれも「学年学級だより」という形で配布しました。授業参観に出席した委員は、各クラスの回収箱から持ち帰り、参観に出席できなかった委員は、クラス担任の先生からお子さん経由で委員の手に渡るようにしています。

 持ち帰ったベルマークは、まず『ベルりんピック』集計用に枚数だけをカウントして委員長に報告します。その後、自宅で時間のあるときに、仕分けのしやすいようハサミできれいに切ったり、企業ごとに袋分けをしたりしてもらいました。企業ごとのベルマークの袋分けは、みんなで行う仕分けの際にとても効率がよく、そこからさらに点数ごとに分ける作業に時間を費やすことができました。この作業をする際、仕事で欠席せざるをえない方、イベントに出席できない方に、家で時間のあるときに集計の一部をお願いすることによって、委員会の仕事の負担があまり偏らないように配慮しました。

 委員で集まっての作業は、PTA会議室にある整理棚を使用し、各自仕分けしたベルマークを企業ごと、点数ごとなどにさらに細かく分けて、集計、発送を行いました。集計しやすいように10枚ごとにまとめていくと、紙に貼るよりもかさばらず、たくさんのベルマークを整理袋に入れることができました。

 『ベルりんピック』では、各クラスでただ競うだけでなく、年間で上位3位には表彰状を、4位以下には感謝状を贈りました。表彰状に関しては、2月の全校集会の場で校長先生から手渡していただきました。

 また、ベルマークにもっと興味をもってもらうよう、昨年度から回収箱をベルマーク協賛会社のキョクトウ・ アソシエイツ社さんより提供していただいた可愛らしいものに変えました。この箱はとくに女の子に反響があり好評でした。

 回収箱を変えたことにより、それまでの箱をどう活用するかを考えました。また、昨年度から新しい試みとして、インクカートリッジ回収の場所と方法を変えてみました。今までの回収箱をカートリッジ入れとして各クラスに配置し、カートリッジ1個をベルマーク1枚としてカウントし、『ベルりんピック』の集計に加算していきました。成果が上がったかは、まだ1年目なので何とも言えないところですが、新しい試みができたことはよかったと思います。

  

【みんなでできることを、楽しみながら】

 以上のように、『ベルりんピック』は、学年学級委員を窓口としながらも、学校全体の取り組みとして一大イベントにしたことが、本校のベルマーク活動の発展につながったのではないかと思います。

 よく他校のベルマーク担当の方に、「ベルマークの集まる枚数が多いので、集計などが大変なのでは?」と聞かれます。 実際、何万枚ものベルマークが集まるため、企業ごとや点数ごとの仕分けはかなりの作業になり、正直「1年間で終わるのかな?」と不安に思ったことは確かです。しかし、委員同士声を掛け合い、負担を分け合いながら積極的に作業にあたったため、思いのほか時間をかけずに終わることができました。ちなみに昨年度全体作業でのベルマーク集計・仕分け・発送にかけたのは計4日間です。

 そうして集まったベルマークは先生方と相談し、毎年いろいろなものに交換しています。過去にはスライド式竹馬、黒板拭きクリーナー、ホワイドボードなど、昨年度はドッジボール、ソフトバレーボール、掃除機、投影機、メガホンに交換しました。交換した商品は早速、授業や学校生活の必要品として使われています。

  

 ベルマーク活動と聞くと、なんとなく「大変だなぁ……」というイメージがありましたが、実際やってみると楽しく、そこまで負担には感じず、和気あいあいとできて良かったという声がほとんどでした。それは、これまでの委員さんが、作業を効率よくかつ楽しんで活動するためにはどうしたらいいのかということを常に考え、前年度の課題を引き継ぎ、さらに企画や工夫を凝らしていった長年の努力の積み重ねの成果だと思っています。おかげで、ベルマーク活動初心者の私たちも1年間楽しく、充実した活動を行うことができました。

 これからももっともっとさまざまな工夫を凝らして、このベルマーク活動が続けていけるように、学校や地域の方々をはじめ、PTAの皆さまの協力を得ながら頑張っていきたいと思います。他の学校の皆さま方にとっても、無理なく楽しくベルマーク活動ができるために、この体験談が少しでも参考になればと思います。

  

 本日は貴重な場でわが校の体験談をお話しさせていただき、本当にありがとうございました。

  

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(パワーポイントを使って説明)
=神奈川県立青少年センターホール

ベルマーク商品

チェルシー バタースカッチ 10粒

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中