ベルマーク運動説明会 5月12日(火)福岡①


(2015/05/22)印刷する

福岡市立板付(いたづけ)小学校

川口淳子さん、内山愛さん(右から)

1クラスずつ自宅集計、全体作業が効率化

 校歌の歌詞の一部~文化は古く栄えたる 歴史は遠き板付に~の通り、私たちの板付小学校は、那珂・那珂南・宮竹・板付北・三筑5つの小学校の起源となる1874(明治7)年に開校。昨年、創立140年になりました。近隣には、稲作発祥の地「板付遺跡」があることもあり、食育に力を入れ、校内には珍しい田んぼがあります。毎年5年生が、種まきから田植え、稲刈りまで行い、お米が出来るまでを学習しています。

  

 板付小学校は、福岡市の南東、大野城市に隣接する博多区麦野にあります。近くには、福岡国際空港・都市高速の板付インターがあり、交通の便は良いところです。現在の児童数は、796名・学級数は24学級で中規模の学校です。特徴としては、児童による「縦割りグループ」による清掃活動を行っています。

  

 板付小学校の教育目標は「社会の変化に主体的に対応できる自ら学ぶ意欲と仲間とともにたくましく生きぬく実践力を身につけた、知・徳・体・意の調和のとれた児童の育成を目指す」です。校名になぞって簡単に説明すると、

 ・いつでも気持ちよく挨拶のできる子

 ・たのしく助け合って学習できる子

 ・つづけて最後までがんばる子

 ・けんこうで安全に生活できる子です。

 この目標実現のために、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を分担し、互いのつながりと信頼を高めるよう活動に取り組んでいます。

  

 学校教育目標を実現させる為に、「縦割りグループ」による清掃活動を行っています。

 「縦割りグループ」とは、1年生から6年生までの異年齢の縦割りグループを作って、掃除を行います。高学年が低学年の指導をする、面倒をみる。違う学年の子ども達と一緒に活動することで、高学年のリーダー性を育てます。協力して、一つの事を乗り越える力を養い達成感と自信を持たせます。「縦割りグループ」では、集会や給食を食べたりなどの交流も行っています。

  

 板付校区・保護者のボランティア活動を紹介します。お父さんたちの集まり「ビガース板付」。写真は、PTAバザーでの活躍です。焼きそば、フランクフルトを焼き販売しています。夏休みには「学校へ泊まろう」も開催しています。また、保護者やOBの読み聞かせボランティア「えほんの会」の活動を、ベルマーク会では応援しています。「ベルマーク便りコンクール」参加賞の図書カードで、絵本を購入するなど、子どもたちに役立つものに還元できるように心がけています。

 25年度・26年度は、2年連続で同コンクールにおいて、優秀賞に選ばれた賞金で、図書室に大型絵本を購入しました。読み聞かせは、子どもの成長に良い影響を与えます。

  

 板付小学校PTA委員会として、役員会をはじめ、学年、広報、成人教育、保健厚生、地域委員会があります。平成23年度より、大改革による「全員委員制」を導入いたしました。みんなで少しずつ協力し、PTA活動を通して横のつながり、保護者同士のコミュニケーションを深めることを目的にしています。1、2年生が長子の保護者は、まだPTAをよく理解していないので、協力委員の2年間で、いろんな委員会が主催するPTA活動に参加し理解して頂きます。協力委員には、ベルマークの集計業務などもお手伝いしていただきます。

  

 次に、板付小学校PTAベルマーク会の歩みをお話しします。平成13年までは、保健厚生委員がベルマークの集計を行ってきましたが、平成14年より「ベルマークボランティア」を募集し、保健厚生委員と一緒に集計を行うようになりました。そして、平成23年度の「全員委員制」にともない、ベルマーク会は、保健厚生委員会の傘下ではありますが、独立して活動することが出来るように、ベルマーク会での、会長・副会長を選出するようにしました。ベルマーク係は、全クラスより1名選出し、ベルマーク会を構成します。

  

 ベルマーク会を独立させたことによって、活動が活発化しました。板付小学校PTAは、ベルマーク運動に1961(昭和36)年から参加し、2011(平成23)年11月に累計400万点を超えました。2011年度、福岡県内の小学校で年間集票点、15万4710点で1位を取ることが出来ました。

  

 ベルマーク会独立後の実績を発表します。

 平成22年度以前は、年間7万点以下でした。

 平成23年度、15万4710点

 平成24年度、9万4395点

 平成25年度、9万4439点

 平成26年度、10万439点

 平成27年度は、10万点を目標にしています。

  

 これまでの主な購入品は、ポスタープリンター・複製絵画・小型耕運機・カラーレーザープリンター・空気清浄器・保護者用の「子どもを守ろう隊」腕章です。空気清浄機は、保健室と図書室に1台ずつ設置しています。新型インフルエンザが流行した際に予防を目的に購入しました。

  

 ベルマーク会になってから、平成23年度は、低学年に「ことわざカルタ」をクラスに1つずつ計12個購入しました。これは、子ども達に、ことわざを遊びながら自然に覚えて親しんで欲しいという願いからです。

  

 高学年には、デジタルタイマーを各クラスに設置したところ、時間が見える事で、達成感や時間の使い方をつかむ助けになると好評で、学力アップの為に、先生から必要との声により、全クラスに設置することをベルマーク会の目標にしています。現在18台教室に設置しており、残り6台、今年度は目標達成ができそうです。

  

 それでは、板付小学校PTAのベルマーク活動を紹介させて頂きます。6つの取り組みを紹介します。

 ①年度初め毎年5月ごろに、「ベルマーク便り」と「ベルマーク一覧表」を全家庭に配布します。ベルマーク便り1号は、ベルマーク運動の協力の呼びかけを主に明記します。

 その後、各学期に1回「ベルマーク便り」を発行、購入品や集まった点数の報告、ベルマークに関するQ&Aを載せ活動を盛り上げていきます。「ベルマーク便り」は年4回発行します。先ほども、学校紹介でお話しましたが、平成25・26年度、ベルマーク便りコンクールで、2年連続優秀賞を受賞いたしました。

 ②ベルマーク回収箱の設置場所は、職員室前・板付公民館・校区内3カ所の郵便局に回収ボックスを設置しています。

 ③使用済みカートリッジは、回収時期を設定し収集していましたが、「自宅で保管し持ってくるのは大変」との声を聞き、いつでも持ってこられるように、回収ボックスを職員室前に設置しています。

 ④日本テトラ社の紙容器回収も、いつでも持って来る事ができるように、職員室前に回収ボックスを設置し収集しています。給食に、夏の時期はみかんジュースがでます。みかんジュースのパックもテトラパックなので、回収し、開封・洗浄作業を行っています。参観日の後は、回収ボックスがあふれる為、現在リニューアル中です。

 ⑤板付校区の自治協議会に協力をお願いしました。まず各町内の回覧に、ベルマーク収集協力のプリントはさんでもらい、板付地域の方々にさらに呼びかけをお願いしました。

 ⑥年3回、6月・10月・1月に家庭からのベルマークを回収し、クラスごとに、ベルマーク係が自宅で集計します。

  

 続いて、ベルマーク係について詳しくお話します。各クラスより1名が選出され、5月に集計作業の説明会を開きます。そこでは「ベルマーク収集の流れ」「自宅での集計の仕方」「集計表の書き方」「注意すべき点」などの具体的な説明をします。

  

 ベルマーク係の仕事の流れですが、マークの回収は毎学期1回。6月・10月・1月の20日ごろに各クラスにベルマークバックを配布します。バッグには、回収封筒が入っています。担任の先生が児童に回収封筒を配布し、月末までに担任へ提出します。集まった封筒は、ベルマークバッグに入れて各クラスのベルマーク係の子どもたちが、自宅に持ち帰ります。

  

 ベルマーク係が、1クラス分を集計します。回収封筒の中に入っているベルマークを、企業番号別に分けます。40種類くらいです。カラのお菓子箱や、イチゴパックの容器を利用して、仕分けたマークを入れるようにすると混乱を防げます。全てのベルマークを仕分けしたら、今度は同じ企業番号のベルマークを点数別に分け、クラス集計用紙に点数別に記入していきます。この時、点数の小さいものから記入しておくと、後の全体集計がスムーズにできます。同じ種類のベルマークが3枚以上ある場合は、横に並べてセロテープでとめて、ビニールシートに印刷されたものは重ねてホッチキスでとめていきます。集計を終えたマークとクラス集計用紙は、企業番号別にビニール袋に詰めて、空になった回収袋とともにバッグに入れて、翌月の7月・11月・2月中旬の全体集計前日までに、児童経由で再び学校に戻します。

  

 次に全体集計です。ベルマーク係と、事前に募集していた1・2年生長子の保護者の協力委員が、マークの整理・集計作業に加わり、各クラスから集まったベルマークを企業別に合算して、委員が集計用紙に記入していきます。各ベルマーク係が、自宅で分かりやすくまとめてくれているため、全体集計は2時間程度です。すべての回収袋にお礼のスタンプを押して終了です。

  

 平成23年度より参加の日本テトラパック社の紙容器の回収ですが、ベルマークの収集ということで、ロゴマークを切り取って提出する方が多かったため、早急にポスターを作成し、PTA会議室を主に授業参観に合わせて各教室にも貼り、アピールしました。テトラパックの点数は、内側がアルミ箔のものが10キロ=1000点、アルミのないものは10キロ=500点になります。今では年間約150キロ、1万点分相当が集まっています。

  

 最後になりますが、ベルマークは、食品・文房具など2000種類以上に付いています。家庭で集められたベルマークは、1点につき1円の価値を持ち、学校の教材や設備品を購入することができます。更にその10%がボランティア活動に貢献している事を忘れず、学校・児童・家庭・地域の皆様のご協力に感謝しながら、今後もベルマーク運動に取り組んでいきたいと思います。

  

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

  

(パワーポイントを使って説明)
=パピヨン24 2階ガスホール

  


  

協賛会社のブースではアンケートや試供品が配られました

ベルマーク商品

タフ・見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中