ベルマーク運動説明会 5月7日(木)新宿


(2015/05/18)印刷する

目黒区立碑(いしぶみ)小学校

倉部浩子さん(PTAベルマークボランティア代表)

ベルマークで学校へ「プレゼント」

 目黒区立碑小学校ベルマークボランティアの活動をご紹介いたします。

  

 まず、私たちの碑小学校についてご説明いたします。

 本校の創立は明治12年。来年の1月に137周年となります。新入生を迎え、児童数は570名。特別学級を含めて全学年3クラスの学校構成です。1200年近く続く古いお寺に隣接しており、学区内に鉄道駅や商店街のない閑静な住宅街に位置しています。

  

 さて、本校PTAの特色としてあげられるのは「全員登録」です。これは「すべての家庭が毎年必ずひとつ、希望の部署に登録される」という制度です。家庭数470前後がPTAの人材となり、活動全体が積極的に行われています。

 ベルマークは必須登録となる部・委員会ではなく、サブ的なボランティア活動と位置づけられています。登録も必要ではなく、お知らせしている活動日に自由参加ができ、毎回参加の必要もありません。

  

 ベルマークの提出は、各教室や職員室に設置されているベルマーク回収箱に随時行われています。集計は月1回(年10回)。活動日当日、参加可能な方がPTA室に集まり、2時間ほどで当月分の回収?集計?送付を行います。通年では10名程度の参加がありますが、毎回の集計に参加する実質人数は5~8名です。

  

 作業の流れを具体的にお知らせします。

10時~  PTA室集合・仕分け準備

10時半~ 回収 : 25分休憩中に各教室の回収箱からベルマークを集める。

~11時  仕分け: 紙コップを使い、番号別に分類。

~11時半 集計 : 番号別に点数をカウント。

卵パックやトレイなどのツール利用、あるいは10枚ごとにステイプラー止めやテープ止めなどの方法は個人裁量。

~12時  総点数合計

      郵送準備・撤収

  

 年間のベルマーク集計点数は、昨年度4万1396点となりました。

 本校は学校規模に比較しても、集計点数も参加状況も、さほどめざましい活動実績のある学校ではないと思います。説明会にご出席のみなさんの中には「うちのほうがたくさんベルマークが集まっている」「大勢で活動している」という方も多いのではないでしょうか。

  

 本校PTAの「全員登録」制は、各家庭の保護者のみなさんが各部・委員会での積極的な参加を達成している半面、登録のない「ボランティア」活動について知られにくいという一面があります。実は、通年でベルマークが集められていることも、子どもたちの教室に必ずベルマークの回収箱があることも、全校であまり意識されてこなかったのです。

  

 そこで、一昨年(2013年)度から発行を始めたのが「ベルマークだより」です。発行は年8~9号。年度初めに活動告知号を発行し、以降は集計報告と、ベルマーク情報を掲載しています。昨年本校は財団主催の「ベルマーク便りコンクール」で優秀賞をいただきましたので、紙面についてご紹介していきたいと思います。

  

 告知したいことは、

1)「1点=1円になる」ベルマーク活動を行っていること。

2)通年・各教室で回収していること

3)身近な商品にベルマークを発見できること

の三つです

  

 「1点が学校活動に役立つ1円になる」「その1点が身近な商品についている」ことを知ってもらい、「マークを見逃したらもったいない!」と思ってもらうことが第一ですが、義務ではなく、任意活動だからこそ、「思わず協力したくなる」楽しさや面白さを伝えることも重要だと考えています。紙面では、みなさんの生活で関心を持ってもらう記事づくりを心がけています。

  

 紙面の半面は、活動定着のためにも「紙面の顔を作っておきたい」ということから、記事を固定しています。

 【集計点数報告】【集計点数・枚数のベスト5】【今月の集計トピック】が基本構成。「数多く集まるベルマークは見つけやすいベルマーク」と考え、どんなベルマークがあるのかを知って頂くために、ベスト5を毎月掲載しています。毎月集計だからこそ、毎回興味深い変動があります。

  

 トピックでは、ベスト5以外でも目立って伸びたベルマークや、季節性を感じるベルマークを取り上げていますが、特にお知らせしたいものは、半面を使った【特集記事】にしています。

  

 例えば、ベルマーク商品の「キャラクター」紹介をクイズ形式で行ったり、季節性を反映したりして、夏には「熱中症予防の水分補給」を意識してベルマークのついている飲料の紹介、「バレンタイン」にはベルマーク商品を使った簡単なレシピやラッピングを載せました。確実に枚数や点数が期待できる、学期替えでの「文具」、年末に伸びる「インクカートリッジ」「乾電池」「保険」は積極的に告知しています。ボランティア人数の少ない事情もあり、少量で高得点に結びつくベルマークは重要な戦略アイテムです。

  

 一昨年の135周年では、ベルマーク購入品を「学校への周年記念品を」と位置づけて回収を呼びかけました。公立校にとって、ベルマークは寄付金に代わる「学校へのプレゼント」ができる方法と考えています。過去の預金と合わせ、8台の一輪車を、周年記念集会でお渡しすることができました。購入品の告知も、提出のモチベーションになると同時に、寄付活動としての報告をするきっかけになると考え、必ず行っています。

  

 こうした記事のネタは、しばしば集計作業中のおしゃべりをヒントにしています。たとえば「よく使う商品なのに、気が付かなかった! どこにマークがついているの?」という話が出たことから、【見つけにくいベルマーク、ここにあります】と図解した記事を載せました。集計活動は生活実感のあるトピックづくりの絶好のチャンスです。

  

 昨年後期からは、ベルマークの「認知」を「提出」に結びつけるために、ベルマーク封筒の配布も行っています。義務化はしていませんが、複数の消しゴムスタンプを準備し、スタンプ集め感覚で、提出の促進を行っています。

  

 告知活動により、ベルマーク回収は毎年伸びを見せていますが、活動には次の「壁」が待っていました。現状のベルマークボランティアの限られた人数では、集まったベルマークを集計しきれないことが増えてきたのです。活動時間を増やせば、参加者負担が増えてしまい、繰越が続くと、せっかく提出されたベルマークも点数にならなくなってしまいます。

  

 今年度は集計のスタイルを変えることを念頭に置いて活動を計画しています。

 「自宅での集計ヘルパー」や「年末のまとめてお手伝い募集」など、時間や場所の拘束を固定しない集計のあり方を、本校に合った形で探していければ、と思っています。

  

 活動が少人数で、回収率も高くない団体での活動事例として本校のお話をさせていただきました。各校や毎年のご担当者によって「得意」や「カラー」は異なると思いますが、それぞれ「今年のメンバーだからできる工夫」や「これならやって楽しいと思える活動」を、今年1年進めていけたらうれしく存じます。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

  

(パワーポイントを使って説明)

=新宿明治安田生命ホール

ベルマーク商品

キャラクター英習罫

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中