ベルマーク運動説明会 6月19日(木)長野


(2014/07/02)印刷する

長野市立裾花小学校

担当教諭の藤澤由紀子さん

子どもたちと語り合いながら、自尊心も育てる

 みなさんこんにちは。発表のお話をいただいて以来、ずっと楽しみにしていましたが、あっという間に日が過ぎてしまい、だんだんとプレゼンへの緊張が高まってきました。私は昨年度、長野市の裾花小学校へ赴任しました教員です。ベルマーク委員会の担当であったことで、昨年度の実践を発表させていただくことになりました。よろしくお願いします。

 裾花小学校は、長野市中心部に位置する学校です。学区には、ホクト文化ホール、信大工学部、日赤、長野放送などの公共施設や多くの大きな店が建ち並んでいます。子どもたちは荒木や九反の大きな交差点を通ったり、裾花川が流れる大きな橋を渡って学校に来ます。児童数は697名。全学年4クラスの大きな学校です。課外活動も盛んで、昨年度は、合唱部はさいたまアリーナで開催された全国コンクールに、マーチングバンドは、4年ぶりに大阪で開かれた全国大会に出場することができました。

 PTA活動も盛んで、保護者の方が自発的に活動を計画し、運営しています。ベルマークを担当しているのは厚生部ですが、厚生部では主に呼びかけと、PTA作業の運営を行い、保護者へベルマーク収集の誘発をしています。年に数回、集まって集計も行います。
 昨年度は、1年間で14万点を集計して送り、ベルマーク預金に入れることができました。その後も収集、集計をし、6万点ほどになっています。昨年度だけで、なんと20万点を集めることができました。
 どうしてそんなに集めることができたのか・・・振り返ってみると、はじめにしたことは「ベルマークをたくさんあつめるためにはどうしたらいいだろう。」と、委員会で考えたことでした。すると、子どもたちは「全校のみんなに、ベルマークのことを知ってもらい、関心を持ってもらう」「ベルマーク大会をやる」などと、大変に前向きにアイディアを出してくれました。そして、全校のみんなに知ってもらうために、「みつけたよ、ベルマーク」という企画を考えました。

 やり方は、家でベルマークを探すというものです。見つけたら、あった場所と、何についていたか、何番のベルマークかを書きます。
 紙を集めて集計し、昇降口に多かったもの順に表にして貼り出しました。感想では「ベルマークは家にはないと思ったけれど意外にあった」「探してみたら、結構おもしろかった」「すぐに表がいっぱいになった」などの声が出されました。ベルマークが身近にあること。自分にも集められそうなこと。たくさん集めたい。など、収集への意欲が高まりました。

 「たくさん集めたい」。そのねがいを達成するために、具体的な目標をもつことが大切だと考えました。そこで、委員会で「たくさんってどのぐらい集めたら、目標が達成できたといえるだろう」と投げかけてみました。
 「今年もお金を貯めてクラスごとに好きなものを買いたい。1クラス5000円分ぐらいになるといい。25クラスあるから、10万円分集めたい」という目標ができ、全校におろしました。

 私は、昨年度1学年を担任していましたが、ベルマークの集計活動は、学習にも役立つ、学習したことが一般化でき、自分も役に立っているのだという自尊心が生まれる、みんなで作業する楽しさを味わうことができるということに気づくことができました。
 算数で5月に学習する「10までの数」では、ブロックを使って10までの数を数えたり、合わせたりしましたが、その一般化として、ベルマークを数えることができると気づきました。
 裾花小学校では、2時間目と3時間目の業間に、全校や学級の時間があります。その学級の時間では、係活動や学級独自の活動を行っているわけですが、週に1度、ベルマーク委員会のお手伝いの時間を設けました。
 「10数えたら、持ってきてね」
 自分のブロックを数えるよりも、実際のものを数えるって、楽しいようですね。一生懸命に数えては、持ってきてくれます。持ってくるときに落とさないように、箱に入れて持ってこさせました。

 「キューピー10まい」などと伝えてくれ、私が集計の袋に記入します。記入は、10枚で正の字1本を引くとスムーズです。
 「ん?10枚より少ない?」っていうことも慣れてくるとわかるもので、出したときにもう一度私と一緒に1、2・・・と数えるやりとりもほほえましかったです。初めのうちは、全部同じ点数のものがやりやすいです。明治、森永、スプーンなどがおすすめです。やっていくうちに、新たな気づきが生まれます。
 スプーンを分けていると「あれ? 赤と茶色があるぞ」と、1点と1・5点があることに気づきました。
 「きゅろちゃんのは、ぜろごってかいてある」と、1年生なので小数点は読めないのですが、0と5が書いてあることに気づきました。点数の読み取り、会社名、会社の番号などもだんだんと知っていくようになりました。

 そんなわけで、仕分け作業も楽しみながらやりました。
 「キユーピーを見つけよう」というゲームのようなこともしました。キユーピーのものは、中でもたくさんあり、子どもたちの注目を浴びるデザインなので、見つけやすいです。他にも、白鶴は、赤の三角で厚紙なのでこれも見つけやすく、ショウワノートもふだん見慣れているせいか注目します。意外に、成田食品、これはもやしなのですが、見つけやすいようです。おうちでよく買っているのでしょうね。
 「キユーピーには、2点、3点とかいろいろあるんだな」「先生、2点は2点で集めたらいいんじゃない?」などと、気づいてきます。気づいたことを生かしていくと、楽しく意欲的に活動ができます。

 仕分け作業の流れは、会社ごとに分ける→点数ごとに10枚集める→袋に入れる、ですが、周りを切るとか紙に貼り付けるということはしませんでした。する必要はないので、時間と労力がもったいないです。

 PTAの活動です。年2回のPTA親子作業にて、ベルマーク委員の親子で一緒にベルマークの作業をします。これを、厚生部と担当が段取りをします。
 5月には、数えて会社ごとの袋に入れて集計。8月には会社ごとに集計し、表に記入し、発送の準備をしました。
 1時間半の作業ですが、大変に集中し、仕事がはかどります。能率よく作業していただくよう、準備もしっかりやります。親子一組に道具を用意します。会社ごとに分けてあるベルマーク、集計の袋、電卓、マジックです。鉛筆だと、薄くて、入れながらやると穴が開きやすいので、ラッションペンがおすすめです。
 終わったら、次のものを持って行かれるように、作業の様子を見ながら用意していきます。
 キユーピーなど、かさばるものは別の大きな袋に入れてそこに会社の袋を貼ってもよいです。皆さんもおやりになっているやり方とは思いますが、私も会社ごとの袋をクリアファイルに保存しています。見出しをつけておくと、さがしやすいです。

 私もベルマークで自分の学校だけでなく世の中の支援もできるというすばらしさに魅了され、仕事の枠を超えて活動を楽しんでいます。子どもたちにも教えられましたが、ベルマーク活動を知ることが行動の第一歩です。私もホームページをよく読んだり、ベルマーク新聞を読みました。ぜひ皆さんもご覧になって下さい。ご静聴ありがとうございました。
(スライドショーで発表)
=長野市生涯学習センター

ベルマーク商品

14枚 ムーンライト

ベルマーク検収

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