ベルマーク運動説明会 6月11日(水)熊本


(2014/06/17)印刷する

山鹿市立山鹿小学校

左から昨年度PTA副会長の園田順子さん、同ベルマーク委員長の中嶋和美さん、副委員長の田上亮子さん

子どもたちの笑顔と地域に支えられ着実な活動

 はじめに山鹿小学校の紹介をさせていただきます。県北に位置する山鹿小学校は児童数681人で、山鹿市内で一番児童数が多い学校です。昨年川辺小学校と統合して、新しい校舎になりました。木の香りと明るいガラス窓の造りは、とても珍しく多くの視察が続いています。また、音楽部はNHKの全国学校音楽コンクール全国大会で連続銅賞をとり、全校に美しい歌声があふれる学校でもあります。
 山鹿市では8月に全国的に有名な山鹿灯篭(とうろう)まつりが開かれます。千人灯篭踊りは山鹿小の運動場で行われるので、見にいらっしゃった方もおられるのではないでしょうか。運動会では全員が「山鹿灯篭よへほ節」を踊ります。

 ベルマーク委員会の活動について説明します。山鹿小学校では、PTAの委員会としてベルマーク委員会が設置されています。前年度の3月に委員長1名、副委員長1名が決定します。そして、4月の授業参観のときに、各学級2名ずつのベルマーク活動委員が決まります。学校からも担当の先生が3人決まります。平成25年度は委員長、副委員長と20学級40名の委員さん、計43人で活動を行いました。

 山鹿小学校でベルマーク運動がスタートしたのは、昭和37年度です。このときは、児童会中心の活動であったと聞いています。昭和55年度には、PTAの委員会が設置され、活動はますます盛んになりました。その後、平成15年度には、累計点数は500万点を集めるなど、運動が途切れることなく続いています。学校の中でベルマークを集めることが当たり前のように繰り返され、多くの方々に応援され続けていることを実感しています。
 平成25年度には、ベルマーク財団より大台達成の表彰状をいただきました。ベルマーク累計点数が600万点で熊本県内2位ということで、私たちも嬉しく思っています。

 山鹿小学校では、年間でだいたい10万点前後の回収が続いています。3学期の集計分が次年度に回ることもあります。購入備品は、録音機材、跳び箱、鉛筆削り、楽器などです。厳しくなる一方の市の学校予算を少しなりとも応援していると思います。

 ベルマークでの備品購入を楽しみにしていて、いよいよ委員会のスタートです。実際の委員会の活動について説明いたします。
 ベルマーク委員会は、まず6月上旬に委員全員が参加して総会を開きます(今年度は5月に実施しました)。総会では、地域のお店や施設10カ所のベルマーク箱の回収担当者を決め、学年ごとに年間4回の作業日を決めます。初対面で緊張していたみなさんも会が終わるころには話が弾み、和やかな雰囲気で「作業日に会いましょう!」と笑顔で帰られます。

 山鹿小では、毎月1日と15日をベルマークの日と定めていて、学級通信の行事予定で必ずお知らせしています。ベルマークの日には、子どもたちが自分の家からベルマークを持ってきて、各クラスのベルマーク回収箱に入れています。回収箱は児童会のベルマーク委員会の子どもたちが1カ所に集めてくれます。クラスごとに何枚集まったかを数えて記録していきます。時間があれば番号ごとに分けてくれます。10月と2月にはベルマークコンクールが実施され、たくさん集めてくれたクラスに表彰状を贈っています。

 私たちベルマーク委員は、学年単位で年4回集まります。例えば1年生を持つ保護者は、1、3学期に各1回、2学期は2回の計4回です。学年単位の6人~8人が集まるので、無理なく協力することができます。ただし年に4回なのでうっかり忘れがちですが、学期ごとに「作業日のお知らせ」を連絡袋で委員の方へ知らせます。

 自分の学年の作業日に学校に出かけます。作業場所は衛生室なので、子どもたちの教室とは離れていますが、たまに声が聞こえてきて「子どもたちのために」と励まされます。
 マークの切り取り、仕分け、仕分け棚への保管まで2時間程度の作業です。切った物からケースに入れたり、自分の手元で分類しておいて、まとめて入れたりします。ベルマーク番号07のキユーピーや04のニッスイなどは、大量なので豆腐の空き容器などを使って作業しています。作業中のくしゃみや咳は、ベルマークが吹き飛んでしまうので厳禁です。

 仕分けの作業は、ケースに入れたベルマークをとても年季の入った古い「仕分け棚」に保管して、作業を終わります。作業の進み具合は「ベルマーク伝言ノート」に記録し、次の作業日の担当者に引き継ぎます。

 集計はとくに気をつかいました。計算間違いのないように10枚まとめてホチキスで留め、2人組で作業しました。昨年度はインクカートリッジが多く集まりました。1個5点と点数が高いことを知らない人が多かったので、ベルマーク便りでお知らせすると、回収がグンと増えました。インクカートリッジは前もって会社に送り、点数の付いたはがきに替えて財団に送ります。

 市役所や保育園、スーパーなど10カ所に協力をお願いしています。毎年恒例になっているので、どこも快く引き受けてくださいます。あるお店の店長さんは「えー! 1年間で10万点集まったのですか。『ちりも積もれば山となる』ですね。来年もどうぞ置いてください。こんな形で地域の店が子どもたちに役立っているのですね」と話されました。地域の子どもたちのつながりが、小さな実を結ぶとってもすてきな出来事です。

 ベルマーク委員の感想として、
・ベルマークの種類と枚数の多さにびっくりしました。
・郵送したたくさんのベルマークを財団の担当者の方が検証されているということに驚きました。
・1点が1円、コツコツとした作業の積み重ねで、子どもたちの学校生活に役立つ備品が購入できるので、家庭でも継続していこうと思いました。

 ベルマーク委員会の1年間は「地域のみなさんと子どもたちの笑顔に支えられた」と実感した貴重な1年でした。地域の山鹿小に対する熱い思いがこの運動を50年以上も続けさせてきたのだと思います。児童、保護者、教師、地域の共同作業ともいえるこのベルマーク運動を、今後も絶やすことなく続けたいと思っています。 みなさんもベルマーク運動を通して素晴らしい交流をしてみませんか! きっと心温まる体験ができると思います。
 最後になりましたが、国重要文化財の“八千代座”と歴史あるいで湯“さくら湯”、伝統工芸の“山鹿灯篭”のある山鹿へぜひ一度お越しください。
(パワーポイントを使って発表)
=熊本市国際交流会館ホール

ベルマーク商品

日清サラダ油 400g PET

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中