ベルマーク運動説明会 6月10日(火)福岡②


(2014/06/17)印刷する

福岡市立高取小学校

左から、昨年度PTA校内副会長の大森裕美子さん、6学年副委員長でベルマーク担当責任者の大塚珠美さん

学年の担当を増やして効率化を図る

 高取小学校校区は、紅葉の木々が美しい紅葉八幡宮があり、元寇の古戦場となった祖原山、住宅街と商店街と自然が融合した、活気のある地域です。昭和25年に開校し64年目を迎えました。児童数1122人、35クラスの大きな学校です。
 今年度の学校教育目標は、
1 知・徳・体の調和のとれた発達を導き、「生きる力」を身に付けた子どもを育てる
2 平和で民主的な国家及び社会の形成者として、心身ともに健全で協調性のある子どもを育てる
3 主体的・積極的に学習や生活に取組み、社会力を身に付けた子どもを育てる
の3つです。この教育目標の具現化のために、本年度は、確かな学力の向上と豊かな心の育成に重点を置いた取り組みを行っています。

 確かな学力においては学び合う力の向上を目指し、自分の考えをもつ・深め合う・まとめる過程、を位置づけて学習を進めています。豊かな心においては、「にこにこ進んであいさつ」「互いを認め、みんなで楽しく頑張る学級」を目指し、全学級で手立てを工夫し継続した取り組みを行っています。
 学力も心も、人との関わりを大切にし、みんなと共に生きて行く力「社会力」を育てていく事を目指すものです。学校での学びを、家庭で育て、地域で生かしていくことができるよう、学校、家庭、地域での連携を大切にして子どもたちの成長に関わっています。

 PTAには、役員会と12の委員会があります。委員選出では、1子1役での委員会活動の呼び掛けに多くの会員が応え、各委員会への立候補者が80%前後と積極的な活動を行っています。ベルマーク運動は、1学年から6学年の学年委員会の活動の1つとして対応をしています。
 各学年委員会には各1人のベルマーク担当者がいます。計6人のベルマーク担当者と担当責任者である6学年副委員長の7人が中心となり、活動しています。また、人手のいる仕分け作業には、保護者がボランティアで協力員になってくれて、ご協力を得ています。

 具体的な取り組みについて、紹介します。昨年度は年6回、次の5点に留意して回収をしました
●児童数が多いことと転入・転出の世帯が多いことより、回収未経験の保護者が担当となることも多くあります。そのため一連の回収の流れをマニュアル化し、皆で情報を共有するように心がけました。
●どの各学年委員が何月に担当するか年度始めに決定し、あらかじめ、仕事やご家庭の都合をつけやすいようにしております。
●ベルマーク委員を中心に、担当学年の学年委員が主導のもとで役割分担し、回収作業が円滑にいくよう準備してもらいます。
●次回の回収担当学年を『見習い学年』と呼び、その学年が担当する時に主導で動けるよう、作業に加わって委員の動きを把握してもらっています。
●毎回30~40名程度、保護者のボランティア協力員の方々に加わってもらい、回収作業を行っております。

 回収日には、児童がベルマークを各家庭より持参し、クラスごとに準備された回収かごに入れて、先生方からの放送を合図に、朝のうちに作業室へ持ってきてくれます。また大きなテトラパック紙容器やカートリッジは昇降口で出せるように、回収箱を設置しています。それらをまとめて作業室に持っていって作業をします。校区内の店舗や公民館などにも回収箱を設置しており、作業日前日に担当者が伺って参観日には、保護者の方々にもカートリッジ・テトラパックを持参してもらっています。このような流れで、集計、送付までを行っています。

 回収作業室の配置は、あらかじめ連絡してあるボランティア協力員の来校を受付で確認し、各テーブルへ移動して座って頂きます。集まったベルマークは、学年ごとに6テーブルにランダムに分けられます。テトラパック・インクカートリッジはベルマーク担当者を中心に作業室の前方で作業をします。数を数え、梱包作業をし、併せて全体の作業を見渡せるようにしました。テーブル作業を先導するため、テーブルごとに、担当の学年委員を配置しました。

 各テーブルでは、企業番号ごとに準備したイチゴパックに仕分けをします。マークを企業別に名前を書いた牛乳パックに移し替え、事前に決めている牛乳パックを各テーブルに持ち帰ります。その中から、同じ点数のものを10枚ずつまとめて企業別集計用のA4封筒に入れます。封筒には集計表が張り付けてあり、その日の合計点数を記載してもらい、全体作業を終了とします。
 ボランティア協力員が参加する純粋な仕分け作業は2時間程度、いずれも時間で区切って作業を仕切るようにし、長引くことのないよう注意しました。また担当した委員は、準備・片づけ含め4時間前後の作業でした。

 最終的な集計は年2回、ベルマーク担当6名が自宅に持ち帰り作業しました。各自が都合の良い時に計算をすませ、その後、財団への累計送付を含めた管理は、ベルマーク担当責任者が行いました。

 回収箱は、回収日の前日、児童たちの下校後に、担当者が設置します。昇降口に置くことで、子供たちが階段を上る前に回収できるメリットがあります。PTA会議室前には、テトラパック製紙容器、インクカートリッジを常時回収できるようにプラスチック製の大きな箱を設けています。

 昨年度は集票点数で、県内1位、全国42位をいただきました。また過去10年の累計が100万点を超え、財団より記念の盾をいただくことができました。

 では、なぜ回収量が多かったのでしょうか。私たちになりに考えてみなした。やはり我が校の児童数の多さがあるかと思います。そして、PTA役員の方々を中心として、先生方との連携がうまく取れていることが大きいと思います。
 各家庭には第3木曜日が回収日であることを周知し、また回収の前日には保護者へ協力を呼びかける一斉メールを送りました。ベルマーク委員から各家庭へのお便りは、出来るだけ簡潔に分かりやすくまとめることを心がけました。そして活動については、PTA便りを通して各家庭に報告しました。

 2年前のベルマーク委員の新たな取り組みとして、①テトラパック製紙容器・インクカートリッジの回収が始まったこと ②地域の方々のご協力による校外回収が始まったこと ③PCでデータ化し、紙ファイルと共に申し送ることにより、年度ごとに変わる担当者へ、つないでいけたことなどが考えられます。

 1年間活動したメンバーの感想です。集計作業を含め、皆さんの負担は決して軽くなかったと思います。委員は、私も含め、ほとんど未経験者ばかりで、最初は手探り状態でした。試行錯誤しながら徐々に慣れていき、回収の度に手際が良くなっていった、という実感でした。そして、何よりも結果が子どもたちに還元されていく、という充実感が大きかったですし、間接的に、さまざまな支援活動に使われることも知りました。

 作業の反省点としては、やはり集まる全てのベルマークを処理できず、今年度に持ち越す分も多いこと。委員にかかる手間が大きかったこと。やっと慣れたころに委員交替の時期を迎えたことなど、数多くあります。これまでベルマーク担当者にかかる手間が大きかったことを踏まえ、今年度より、各学年ベルマーク担当を1名から2名へ増やして、委員1人の作業負担を減らし、作業のより良い効率化を図る取り組みが始まっています。

 昨年度の購入物品は、数々のベルマーク図書や子どもたちが急病時に休む保健室のソファーベッドなど、学校で必要とされるものを購入しました。
 今後も負担が偏ることなく、皆で手分けする作業を目指し、子どもたち、各家庭、学校、地域の皆様のご協力に感謝しながら、ベルマーク活動が継続できることを心から願っています。
(パワーポイントを使って発表)
=パピヨン21 ガスホール

ベルマーク商品

小岩井 純水みかん

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中