ベルマーク運動説明会 6月10日(火)松江


(2014/06/17)印刷する

松江市立中央小学校

左から水元栄子さん、田部(たなべ)美友紀さん

テント購入を目標に掲げ、親子で意識アップ

 松江市立中央小学校は、近くに松江駅や各企業、大型ショッピングセンターなどが点在する街中にあります。外で遊ぶ場所がないのですが、子どもたちは元気いっぱいです。児童数は361人。1995(平成7)年に朝日小学校と白潟小学校が統合して中央小学校が誕生し、今年度、開校20周年という節目の年を迎えます。この記念すべき節目の年にベルマーク活動の体験発表の機会を頂き、とても喜ばしく感じています。

 PTAには専門部として広報部・文化研修部・生活指導部・環境部・保健体育部の5つの部があります。環境部の主な担当はベルマーク活動と夏休みに行われる親子環境整備作業の仕事です。環境部は部長1人、学年2人ずつの部員12人の計13人で構成されます。さらに部員の中から副部長を選出して活動にあたります。

 ベルマーク活動として、ベルマーク・使用済みインクカートリッジ・テトラパック製紙容器の収集を行っています。活動日は原則毎月第3木曜日ですが、「お便り」を通して全PTA会員に呼びかけています。また、毎月の当番学年を決めており、その学年のボランティアの皆さんと環境部員で行いますが、ありがたいことに当番学年にこだわらず他の学年のボランティアの皆さんもたくさん参加していただいております。

 ベルマーク作業について説明します。最初に手順を説明し、作業に取り掛かります。まず、協賛会社ごとに仕分け用の容器を用意して仕分けをします。
 それが終わると集計作業です。中央小では「集計3点セット」を利用して集計していきます。まず、環境部作成の集計表に記入していき、各学期の最後の活動日に総計を収集袋に記入して、財団へ送っています。

 活動日ごとに集計表に記入するのは作業効率を考えたもので、これによって最終日には各集計表の合計を出すだけで済みます。また、集計が終わらなかったものは仕分け済みの袋へ入れ、集計済みのものと混ざらないように収集袋と一緒に保管し、次回の作業がスムーズにいくように工夫しています。

 使用済みインクカートリッジは、リサイクル品ではないか、シールやふたがついていないか、などを確認して、メーカーごとに仕分けをして専用回収箱に入れていきます。作業効率を上げるため、箱に入れるときに数えながら行っています。

 テトラパック紙容器についても同様に、テトラのマークがついているかを確認し、容器の内側がアルミ付きの銀色のものと、アルミのない白色のものに分けて専用回収箱に詰めていきます。ただ、銀色のものと白色のものと別々に箱詰めはせず、2種類が混同しないように1箱の中に詰めていきます。
 この重さがすぐに分かるように保健室から体重計をお借りして、量りながら作業をします。皆さんもご経験があるでしょうが、10キロ以上を箱詰めするのはなかなか大変で、ここ2年くらい試行錯誤しながらやってきました。現在、パックを半分に折って縦に順番に入れていきます。そうするとたくさん入るという事が分かってきました。まだこのやり方は試験段階なので今後も検討していきたいと思っています。

 収集活動は校内だけにとどまらず、地域の方にも呼びかけています。隣接する中央幼稚園や朝日・白潟両公民館にもベルマーク・インクカートリッジ・テトラパックの回収箱を置かせて頂いています。
 驚くことに幼稚園の回収箱は、保護者の方が毎日通われるとあって学校よりも多い頻度で回収させてもらっています。また、園児がベルマークを持ってきた時には、先生も回収箱に入れるのを見届けて、声をかけてくださいます。
 地域の方は、とても快く協力して下さり、時には温かいメッセージとともにベルマークが入っていたこともあり、とても嬉しく思いました。

 私が環境部長になる前は「集めてどうするのかな」とか「何がもらえるのかな」と疑問に思っていました。引き継ぎでテントを購入すると聞いて、「そんな高額商品もあるんだな」と思ったところです。
 そこで私が部長になった時から目標を明確にし、全校に周知することにしました。おそらく以前の私のように「どうするのかな」と思っていた方も多かったと思います。現在、中央小はベルマークで「ネーム入りテント19万5300点」を購入しようと頑張っています。この目標を掲げたことによりみんなの意識も少しずつ変わってきたように思います。

 収集率UPの対策として、児童たちの所属する環境委員会にもお願いし、各クラスの収集箱からの回収と仕分け・集計作業を手伝ってもらっています。子どもたちもベルマーク作業に参加することで少しでも意識してくれるようになればいいなと思っているからです。また、先生方も協力的で、ベルマークを持ってきた児童のベルマーク収集袋にシールを貼ってくださったり、テトラパックを入れている児童を見かけると声をかけてくださったりと、子どもたちの収集意欲を高めてくださっています。

 その他に中央小は昇降口付近に回収箱を設置していますが、そこにテトラパックについてのポスターを貼り出し、子どもたちや保護者の目によく付くようにしました。また、活動日の後には「目標まであと○○点」と貼り出しておくようにしました。するとその成果なのか回収率が向上してきました。
 朝日小学校時代の1977(昭和52)年から収集活動を始めて36年目の昨年、総累計点数は200万点を突破し、ベルマーク教育助成財団より表彰状を頂きました。表彰状を頂いたことは、全校へお知らせをし、さらに収集意欲を高める励みとなっています。

 活動日には「テトラパック付きの牛乳に変えたよ」とか「紙パックジュース、いつもはその場で捨てていたけど、持って帰るようにしたよ」などと先生や保護者の声が聞こえてくるようになりました。
 我が子も今まではベルマークに無関心だったのですが、一緒に買い物へ行くと「お母さん、こっちのほうがベルマークついてていいんじゃない?」とか「テトラパックのジュースにするわ」など、ベルマークを意識して商品選びをするようになりました。いいような、悪いような反応ですが、みなさんのお子様はいかがですか?

 皆様の協力のお陰でこの2年間に約10万点を収集することができました。過去を振り返ってみると、この2年間はかなりの収集率となっており、環境部一同驚きの声があがっています。私たちの目標まであと約2万点となりました。これからも目標に向かってコツコツと収集しなければと思っているところです。今後も子どもたちがよりよい学校生活を送れるようにみんなで協力しながら活動を続けていこうと思います。
 今年こそテント購入を、と強く願い、中央小学校のベルマーク活動体験発表を終わりにさせていただきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。
(パワーポイントを使って発表)
=松江市の労働会館(ろうかん)4階401大会議室

ベルマーク商品

こどもがよろこぶ・かるい学習帳B5理科5ミリマスリーダー入り

ベルマーク検収

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