ベルマーク運動説明会 6月3日(火)岡崎


(2014/06/11)印刷する

安城市立桜町小学校

PTA福祉厚生委員会の(左から)伊奈希さん、手島幸枝さん、天野ひろみさん、長江麻記子さん、原田美奈さん、黒川弥生さん

「継続は力なり」、意識高く被災校も応援

 私たちの桜町小学校は、安城市の中心市街地にあり、隣に市役所や文化センターなどがあります。1980(昭和55)年に開校しました。「ごんぎつね」の作者、新美南吉が教鞭をとっていた安城高等女学校、愛知県立安城高校の校地や校舎を受け継いで建てられた学校です。正門には「南吉のうた」と名付けられた日本庭園が整備され、南吉の「ででむしの詩」を刻んだ「ででむし詩碑」があります。各地から多くの方が見学に訪れます。
 学校では、新美南吉ゆかりの学校として、南吉の詩46編をまとめた詩集「南吉のうた」を、全校で群読したり、暗唱した詩を学年ごとに発表したり、「南吉学習」で新美南吉の作品や南吉の生涯などを学習したりして、南吉先生を身近に感じる取り組みを行っています。
 昨年は、「新美南吉生誕百年」の記念の年でした。子どもたちは、安城市の記念行事や中部国際空港でのイベント、学芸会などで、詩の群読や「南吉学習」の成果を発表しました。

 PTAには、福祉厚生委員会、成人広報委員会、生活安全委員会の3つの委員会があります。ベルマーク運動は、福祉厚生委員会が中心となって取り組んでいます。委員会の構成員は8人です。
 委員会の仕事は、ベルマークの収集や整理が主なものですが、資源回収や学校保健委員会に参加するなど、幅広く活動しています。
 ベルマークは、各自が家に持ち帰って作業をしています。学校で子どもたちが番号ごとに仕分けしてくれたものを持ち帰るため、PTAの作業はかなり軽減されています。

 ベルマーク運動への参加は、開校以来34年間続いています。2006(平成18)年には、700万点を突破して、財団から感謝状をいただきました。ベルマークは、毎年10万点くらい集まります。1点1点の地道な積み重ねの結集で、これといって、特に目立つような活動をしているわけではありませんしかし、結果をみると、多くの家庭に支援していただいていることを実感しています。
 ベルマークの収集は、年3回、5月、9月、1月に「強調週間」を設けて集めます。集めたベルマークは、全学級の子どもたちが、番号ごとに仕分けを行います。6年生から、順に仕分けをする袋を回していき、子どもたちは、放課の時間を使って分けていきます。6年、5年、4年…と次々に整理されていき、低学年になるほど少ない枚数になっていきます。

 1年まで袋が回った後、福祉厚生委員の手元に仕分けされたベルマークの袋が届きます。それを、福祉厚生委員が、正しく仕分けされているか確認しながら、点数の計算をして、発送準備をします。
 点数を計算する時、ガムなどの小さいものや、マヨネーズなどの薄いビニールなど、数えにくいものもあります。セロハンテープや台紙に貼り付けて、数えやすくしています。
 テトラパック製紙容器の回収では、児童会の福祉委員会の子どもたちが、内側が銀色のものとそうでないものに分けて、箱詰めして発送の準備をしてくれます。これは、福祉委員会の児童が作ったチラシです。子どもたちが、テトラパックを回収するために、テトラパックのマークを紹介してくれています。テトラパックは、牛乳パックの回収ではなく、ベルマーク回収の時に出してくれるように呼びかけました。
 福祉厚生委員会では、ベルマークの担当の先生と相談しながら、それぞれの作業がスムーズに運ぶように活動を進めています。ベルマークの集計方法を委員同士が情報交換し、自分にあった数え方で集計します。
 自宅でお子さんと一緒に集計をしながら、親子の対話の時間や、家族団らんのチャンスにもなったという感想が聞かれました。

 ベルマーク預金を使って、子どもたちの教育活動を応援しています。昨年9月29日には、ベルマーク財団主催の「教育応援隊」の事業の一つ「走り方教室」をミズノスポーツの協賛を得て、PTA講習会として実現しました。ミズノスポーツの西岡勝義講師のご指導のもと、児童113名、保護者86名が、晴れわった秋空の下で、気持ちよい汗をかきました。第一部を1・2年生とその保護者、第二部を3年生から6年生とその保護者に分けて、実施しました。真っ直ぐ前を向いて走ること、背筋を伸ばすこと、足を上げて地面を強く蹴ることを、教えていただきました。
 西岡講師の「さすがにお父さん、お母さんたちですね。かっこよくできますね」のおほめの言葉で、子どもたちは、お父さんやお母さんを尊敬の念で見つめていました。講師の出すテンポのよい指示とわかりやすい説明で、90分があっという間に過ぎていきました。「今日、練習したことを正しいやり方で毎日続けていくと、必ず、今より速く走れるようになります。これは、私が保証します」という言葉に、ここで学んだ練習方法を、今後も親子で続けて取り組んでいこうという目標が生まれました。

 ベルマークで購入した物品を紹介します。
 ここ2、3年は、子どもたちが放課後に遊ぶ時に使うソフトフォームボールや、ドッチビーを購入しています。柔らかくて扱いやすいソフトフォームボールは、1年生から6年 生まで人気のボールです。消耗も激しいため、毎年更新しています。
 また、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の広田小学校をはじめ、宮城県気仙沼市の小学校の児童が、運動場で遊ぶことができないと聞いて、体育館で使えるソフトフォームボールを贈りました。みんなで集めたベルマークをみんなで使えるものに代えて、被災地の小学校に届ける活動は、今後も続けていきたいと思います。

 ベルマーク活動が継続できるのは、34年間も途切れることなく堅実に続けられていて、ほとんどすべての家庭にこの運動の意義が理解され、浸透していることです。「継続は力なり」ということを実感しています。
 新聞紙やペットボトル、ペットボトルキャップ、ベルマーク、テトラパックなどを、年間を通して収集していること。児童が登校時に、家庭から少しずつ持ち寄り、集めれば資源となったり、基金となったりして、有効に活用されるという意識が児童に育っていること。PTAの委員会と児童会と学校がスクラムを組んで活動してきた成果だと考えます。今後も根気よく地道にベルマーク運動を続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=岡崎市市民会館集会室

ベルマーク商品

アルトリコーダー 509B(E)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中