ベルマーク運動説明会 6月3日(火)神戸②


(2014/06/10)印刷する

神戸市立東灘小学校

PTAの程熊理恵さん(左)と発表者の中村雅代さん

阪神大震災忘れず、東北にも3年で50万点贈る

 東灘小学校は神戸市の東に位置する東灘区の中でも一番東、10分も歩けば芦屋市という位置にあります。昭和36年にお隣の本庄小学校から分離し 開校しました。児童数1041名、6学年30クラスと、なかよし学級が4クラスあります。
 20年前の阪神淡路大震災では校区の真ん中を通る阪神高速道路の橋脚が倒れるなどの甚大な被害を受けたこともあり、本校では防災教育に力をいれています。そういったことから昨年ベルマーク財団の教育応援隊に応募し、『波のしくみと津波』の理科実験教室を開催していただきました。今回はそういったご縁でみなさまにお話をさせていただくことになりました。

 本校のベルマーク活動についてお話します。本校のPTAには4つの専門部があります。4つの専門部の中の1つがベルマークを担当する施設部で、各クラスより1名、合計30名の部員で活動しています。昨年度、一昨年度のベルマークの年間集票数は、兵庫県1000校以上の中で9位、23位と毎年上位に入っています。
 施設部の年度初めの部会はベルマークの回収袋の仕分けから始まります。本校ではベルマークの回収袋は6年間同じ封筒を使っています。そのため学年があがるたびに新しいクラスごとに分けています。
 回収袋は毎月はじめに各家庭に持ち帰り、ベルマークがあってもなくても1週間以内に担任の先生に提出します。1週間後にクラスごとのベルマーク回収袋を施設部員のおこさんに持ち帰ってもらい、家で企業別に分けます。そして、月に1回、施設部会があり、分けてきたベルマークを企業ごとに集めます。ベルマークの協賛企業59社を6つに分けて、学年ごとに担当の企業を決めています。部会中に担当企業のベルマークの集計をする学年、持ち帰って集計をする学年などそこはさまざまです。

 テトラパック紙容器とインクカートリッジの回収は、校舎入口に常設している回収箱にいれてもらっています。年に数回ある授業参観にはテトラパックとインクカートリッジの回収をお願いするプリントを配布し、回収箱を校門に設置するなどして、回収率アップを図っています。
 テトラパックの回収をはじめた最初の年は、テトラのマークを切り取って出す人がいたり、テトラマークのついていない牛乳パックを出す人がいたり、いろいろありましたが、お手紙などで根気よくお知らせしたところ、今では間違える人もなくなり一昨年は回収10キロでしたが、昨年は54キロとテトラパックの回収が根付いてきていると感じています。
 家庭での使用が少ないトナーカートリッジについては、こどもたちがお世話になっている学童保育の方に声をかけ、本校で回収しています。1つあたり50点と点数が高いためとてもありがたいです。

 他にも校区内のスーパーマーケットや地域福祉センター、大規模マンションにもベルマークとインクカートリッジの回収箱を設置させていただいています。この他に、学校の校門にもベルマークポストがあり、地域の方々が持って来てくださっています。
 毎月、集計したものを合算し、発送する作業は年に2回、9月と2月に行っています。
 貯まったベルマークの用途は毎年学校と相談しながら決めていますが、20年前の阪神淡路大震災で全国から支援をしていただいたこともあり、この3年間は東日本大震災への友愛援助寄付にあてています。この3年間で50万点のベルマークを寄付しました。

 次に防災への取り組みについてお話します。
 学校が防災教育に力をいれているため、PTAでも防災についての様々な取り組みをしています
 2012年度は夏休み期間中に防災かまどベンチを校庭に2つ作りました。
 普段はベンチ、座面を外すとかまどとして利用できるものです。
 このかまどは校庭で行われる地域のお祭りや防災訓練の炊き出しで利用したり、3年生の児童が稲刈りをした米を炊いたりするなど、さまざまな場面で活用されています
 年間を通して学校、地域、PTAなどいろいろな方が利用することにより、このかまどを使いこなせる人が増え、いざという時に、活用できると自負しています。
 昨年度はかまどで利用するはがま、寸胴なべなどを購入し、これらをしまっておくための、防災倉庫を設置しました。
 起こってほしくはないのですが、もし災害が起こり学校が避難場所になった場合は、一度に300人分のご飯と豚汁を作ることができます。
 そのほかにも、2012年度から防災ずきん作成の講習会を実施し多くの保護者の参加がありました。この防災ずきんは普段は座布団として利用できるので、多くの子どもたちが、学校で使っています。

 昨年度はベルマーク財団の『波のしくみと津波』の授業に応募したところ、幸運にも当選し、元高校の理科の先生で、宮城県石巻市で被災した、堀込智之先生、光子先生ご夫婦の体験談と津波のメカニズムを知るという実験の授業を6年生児童が聞ける機会に恵まれました。
 授業の前半は光子先生による地震発生からヘリコプターで救助されるまでの3日間の体験談で『こうやってみなさまの前でお話ができているのも、いろんな偶然が重なって生きていることができたからです。』とおっしゃっていたのが心に残っています。
 後半の実験では智之先生のお手製の装置を使い、地形によって津波の高さが変わるということをわかりやすく解説していただきました。
 本校校区は30年以内に起こるといわれている南海トラフ地震による津波の高さが4.7メートルと予想されています。こどもたちも一人ひとりがどうやって自分の命を守るのか、考えるきっかけになった貴重な時間となりました。
 ベルマーク運動は 誰にでもできる、切り取って出すだけのPTA活動です。
今後も年間集票20万点を目指して活動し、本校のこどもたちのためだけではなく、細く長く被災地の学校への友愛援助支援も続けていきたいと思っています。
(パワーポイントを使って説明)
=兵庫県農業会館大ホール

ベルマーク商品

「クノール® カップスープ」コーンクリーム(3袋入)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中