ベルマーク運動説明会 6月2日(月)福知山


(2014/06/10)印刷する

舞鶴市立志楽小学校

25年度PTA会長の伊藤清弘さん

楽しくわいわいと、少しずつコツコツと

 舞鶴市立志楽小学校は舞鶴市の北東部、福井県に隣接し、東に西国29番札所「松尾寺」のある青葉山を望み、その麓から流れる志楽川沿いに位置する全校児童380名の小さな学校です。山あり川あり田んぼありの文字通り、自然豊かな環境のなか、子どもたちは「志楽っ子」としてのびのびと育っています。

【ベルマーク活動再開に向けて】
 今回、ベルマーク運動を丸一年かけて再開するにあたり、試行錯誤しながら難渋した取り組みについて、その経過をもう一度まとめたので発表します。
 昨年4月、PTA会長になり、年間行動計画を立てるときに個人的にベルマーク活動を実施したい強い希望がありました。それは私が小学生の時にベルマークを一生懸命集めた記憶があり「何故、この学校はしないの?」という素朴な疑問がいつもあったからです。また行事主体のPTAの活動だけでなく、日常的に取り組めるベルマークの活動を取り入れてもっとPTAを活性化しようという思惑もありました。
 そこで4月の最初の本部役員会で提案することにしました。ところが「面倒では」「そんなものよりもっとお金になる事をしては」という役員の皆さんに反対され、結局理解が得られませんでした。調べてみると「活動継続が大変」という理由から実は17年前に活動を休止していたようです。再開するにはもう少し準備が必要と考え、もう一度計画を練り直すことにしました。

 まず、もっと「ベルマーク活動のことを知ろう」と思っていたところ、ちょうど5月に京都市で開催されたベルマークの説明会に参加して、大いに刺激を受け勉強させていただきました。
 体験発表者の御所南小学校の方や財団の皆さんからいろいろ説明を受け「頑張ってください」と暖かい励ましと収集、分別、集計作業のノウハウ等を教えていただき、もう一度頑張ろうと前向きな気持ちになりました。
 その後、この説明会で知ったベルマーク活動の良いところを総合的にまとめる作業を行い、活動を分かりやすくすることで、もう一度6月のPTA役員会に提案しました。
 つまり、これまで捨てていたものを「皆で集める」ことの楽しさ、ECOになる、学校の備品に変えられる、PTA活動の活性化につながる、そして東日本大震災への支援にもつながるという点を『「捨ててしまうのはもったいない」から4つの「なる」へ』として、「もっとお金になる活動はあるけれど、この活動はそれ以上の意味がある」と訴えて賛同を得ることができました。
 また『面倒では』という声には、「とにかく試しにやってみよう」と「3カ月試行」することを提案。その結果を公表しPTA会員に「意向調査アンケート」をして、試行の評価を踏まえて是非を決めるという取り組みを一年かけてやることになりました。

【3カ月間試行して】
 秋になり、運動会終了後の昨年10月から今年1月までの3カ月間試行しました。予想以上の反響で約2万5000点余り集まりました。児童数380名程度の小さな学校にしては上出来です。
 この間PTA会員には「ベルマークの集め方」、「何に使えるの?」そして「集計サポーターを募る」などPTAニュースを役員が手作りで毎月発行し理解を深めてもらいました。
 また月2回第2、4水曜日を「ベルマークの日」として、PTAニュースで呼びかけをするとともに学校側と協力して学校便りにも周知していただきました。
 悩んだことは「集計作業をどうするか」です。当初は各学年の学級委員の保護者にお願いするつもりでしたが、「それではやらされ感があるのでは」と自主的な『集計サポーター』を募ることにしました。試行期間終了後の昼と夜に1回ずつ1時間半、幸い20名程度参加してくださり上々の滑り出しでした。「感想を聞くと「世間話をしながらの作業は楽しい」「PTA活動にお手伝いできてよかった」など概ねよい反応でした。

【意向調査の結果】
 今年2月にはアンケートによる意向調査を行いました。ベルマークを集めたご家庭は全体の8割、家族ぐるみも3割ありました。継続の有無は、圧倒的多数でベルマーク活動継続の意向を確認しました。また時間さえ上手く合えば、会員の約半数から集計サポーターの参加の希望も頂き、時間的な工夫の必要性と関心の高さを実感しました。
 また自由記載欄には「ベルマークを集めだしてから親子の会話が増えた」「専用の缶を自宅において、楽しく集めています」「以前から集めていたが持っていくところがなかったのでよかった」「意外な商品にもベルマークを発見、宝探しのようで楽しかった」「多大な労力はお金に換算すればロスが大きいが、一人一人が少しずつ関わることで、お金に変えられない何かが生まれそうな気がする」などいろいろな嬉しい言葉を頂きました。この取り組みのなかでそれぞれの家庭やPTA会員相互のつながりも良くなり多くの収穫があったようです。

【今後の課題など】
 今年5月から本格的にベルマーク活動を実施しています。
 今後の課題も見えてきました。
・地域の方の協力を得て地域ぐるみの活動に拡げていきたい
・今は保護者中心だが、児童との協力、関わり方を検討していきたい
・ベルマーク預金をどのように活用して、目に見える成果をどうするか
・そして何よりも、役員が変わっていく中で続けていけるための工夫や取り組みが重要なことを改めて認識した

【おわりに】
 これからもベルマーク活動を「楽しくわいわいと、少しずつコツコツと」続けていきたいと思っています。
 最後に発表の機会を与えてくださったベルマーク財団にお礼申し上げますとともに、ベルマーク活動を進めて行く上で、私たちの取り組みの経過が少しでも参考になれば幸いです。
=福知山市の京都府立中丹勤労者福祉会館中会議室

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