ベルマーク運動説明会 5月30日(金)あざみ野


(2014/06/09)印刷する

横浜市立東山田小学校

左から大泉和代さん、蟹江千里さん、井手恵さん

ベルで広がったつながり、大きな財産に

 横浜市立東山田小学校です。本日はこのような発表の場をいただき、ありがとうございます。
 私たちの学校はここ、あざみ野から車で10分程度の都筑区港北ニュータウンにあり、創立14年目のまだまだ新しい学校です。近隣には大型マンションがあり、一時は児童数1200人、横浜一の規模の時もありましたが、現在は年々子どもの数が減り、児童数800人、クラス数24の標準規模校となっています。
 元気で前向きな子どもたちが多く、委員会活動なども大変盛んです。2年前、初めてベルマークを担当した私たちの活動のスタートがこの説明会でした。今日はこの2年を振り返り、ここにいらっしゃる皆さまにとって少しでも参考になるようなことをお伝えできたら、と思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 本日は次の4点について発表します。

【活動の工夫】 集め方や仕分けの仕方、周知方法などで工夫した点をご紹介します。

 収集方法についてはこちらの表の通りです。
ベルマークは、毎月1日から10日の間に専用封筒に入れてベルマくんポストに入れてもらいます。テトラパック紙容器は、常時置いてあるテトラパックボックスにいつでも入れてもらえるようにしています。インクカートリッジは、毎週金曜日の登校時に環境委員会の子どもたちが直接回収してくれます。

 収集を呼びかける際、「いつ」「どこで」、何を」集めているのかを明確にすることを心掛けました。子どもたちもさることながら、保護者もそのことを知らない人が多く、ベルマークだよりでのお知らせはもちろん、保護者が集まるPTAの委員会の場にも顔をだし、集め方をお話しして協力を呼びかけました。

 活動に「協力してくれない…」と言っているだけではなく、積極的に働きかけて「協力しやすい環境」を作る事を目指しました。

 ベルマくんポストでの収集が終了した毎月11日以降に仕分け作業を行います。写真のように、ベルマーク番号を書いた紙皿を使用して、どんどん分けていきます。

 仕分け作業は、昨年度からクラスに3人いる学年学級委員の仕事に組み込みました。それまではベルマーク係の方が年に2、3回好きな日を選び、その日初めて会ったメンバーで作業していましたが、同じ学年ですでに顔見知りとなっている学年学級委員の作業に変更したところ、これまでの1.5倍ほど作業効率があがりました。作業中も笑い声が絶えず、良い交流の場になったと思います。
委員さんから、もっと集めるにはどうしたらよいか、もっと作業効率をあげるには…などの前向きな意見がたくさん出るようになり、ベルマーク活動に広がりと深みが増していきました。

 続いては私たちが最も力を入れた、【周知方法】について説明します 周知の柱は「オリジナルキャラクターの活用」「手作り封筒とかべ新聞」「児童向けキャンペーン」「保護者向けキャンペーン」、そして「こどもまつり」の5本立てです。

 まずは何と言ってもキャラクター作戦です。
 ベルマーク運動をもっと身近に感じてもらい、参加してほしいという思いから、「ベルマくん」と「おいらテトラ」は生まれました。キャラクターをデザインしてくれたのは、一昨年ベルマーク係として仕分け作業に参加していた保護者の方です。このキャラクターをことあるごとに使い、ベルマーク封筒を入れてもらう「ベルマくんポスト」、テトラパック紙容器を集める「テトラくんボックス」も作成し、こどもたちが楽しく参加できるようにしました。
 今日は実物をもってきました。
 このテトラくんは2号で、発泡スチロールでできています。後ほどお話しますが、地元企業のご厚意で作っていただきました。キャスターもついている進化版です。
ベルマくんポストはダンボール製ですがとても丈夫で、子どもたちは休み時間に、このポストにベルマークを入れに来ます。多くの子がこの帽子をポン! と触って帰ります。

 周知活動の柱の二つ目は、手作り封筒と壁新聞です。
 ベルマークを入れる封筒は、A4サイズに作り方が書いてあり、子どもたちに自分で作ってもらいます。手作り封筒をポストに出すと、スタンプが押されて月末に手元に返ってくるのです。配布も簡単なうえ、女の子などはシールを貼ったりと可愛い封筒がたくさんありました。

 また、PTA会議室前の壁を利用して、「何を」「いつ」「どこで」集めているのかがわかる大きな一覧表や、テトラパック紙容器の商品一覧表などを掲示しています。その他キャンペーンとして、児童向けにキャラクターにからめたアイデアを募集して展示し、ベルマークに関心をもってもらいました。
 保護者向けには、懇談会の日程にあわせた収集強化週間を設けて呼びかけたところ、たくさん集めることができました。

 わが校でベルマークが最も集まるのは、PTAの最大イベントである「こどもまつり」の時です。
 ベルマーク、テトラパック紙容器と交換でいろいろなことができます。
 例えば、ポップコーンや綿菓子は牛乳パック2枚と交換、フェイスペイント、スーパーボールすくいはベルマークと交換で遊べ、全てではありませんが、ベルマークがこのおまつりで使える重要なアイテムとなっています。
 協賛会社であるスミフルさんのキャンペーンに当選していただいたバナナ1000本も、おまつりで配りました。また、交換の際にテトラパック紙容器とそれ以外に自分で分別してもらうことで、どれがテトラパック紙容器なのか知ってもらう良い機会となっています。
24年度、25年度とも一日で3万点以上集めることができました。

 続いては【ベルマーク運動に参加して】です。
 ベルマーク運動に参加することでできたことがいろいろあります。
教育応援隊の「ミズノ走り方教室」や ジブラルタ生命さんの「おこづかい教室」の開催、スミフルさんのイベント協賛キャンペーンでのバナナ当選などは、直接子どもたちや保護者に還元できたものです。また、ベルマーク財団の友愛援助に申し込み「東日本大震災事業への寄付」を行いました。
 これらはすべて、昨年、一昨年のベルマーク説明会で知った情報です。

 また昨年度は、活動が広がり、その中でつながった震災被害を受けた岩手の山田南小へ直接支援として、長机1台とCDラジカセ2台をベルマーク預金を使って贈ることができました。
 このことは私たちのPTA活動全体の中でも、大変意義ある活動となりました。直接連絡を取り合うことで被害状況を知った私たちは、もっと出来ることはないか? と考え、こどもまつりで「募金活動」を行いました。また、昨年11月にこちらの会場で開催された「アートフォーラムフェスティバル2013」にて、来場された方々に「山田と山田のつながり」を知ってもらうように、パネル展示も行いました。

 昨年度末には、ベルマーク協力会社からウォールステッカーを購入し、トイレを明るく、楽しくしようという取り組みを行いました。ステッカーは美化・環境委員の子どもたちとPTAで一緒に貼り、トイレが楽しくなったととても喜んでもらえました。皆で協力して集めた貴重なベルマークの使い道として、とても良いお買い物だったと思っています。
 入口のカラフルなプレートは、テトラくん2号を作ってくださった地元企業 (株)第一フォームさん製作していただきました。

【地域への広がり】
 1年目は校内での周知に力を入れてきましたが、「卒業後持っていく場所がない」などの声や、「児童数が年々減ってきている」という状況から、2年目には学校の外での回収が必要だと感じるようになりました。
 学校の外と言ってもどこにお願いすればよいのか悩み、相談に行ったのが、地域のコミュニティハウスでした。ここに相談に行ったことが、私たちの活動に広がりをもたらしました。
 中学校区をつなぐこのコミュニティハウス館長から小学校3校合同の回収箱にしてはどうかとの提言があり、合同という形で地域での回収がスタートしました。
 はじめは自校の点数を増やすことが目的で地域に飛び出しましたが、共同運営になり、他の学校の担当者と情報交換をし、協力しあうことはとても楽しく、活動の目的は点数だけではないと考えが切り替わるようになりました。これはお隣、北山田小の回収箱とお手製のしおりです。

 わが校オリジナルキャラクター、「ベルマくん」の妹といったところでしょうか。イラストやデータなど、お互いに活用できるものは提供しあうような良い関係になりました。
さらに、嬉しいお申し出もありました。
 コミュニティハウスを訪れていた地元準工業地域の企業が、わたしたちのベルマーク運動に賛同し、協力を申し出てくれました。

 ベルマークの収集協力のほか、 近隣スーパー、コンビニで扱っているテトラパック紙容器の商品を調べて一覧表を作ってくださいました。一覧表はどれが対象容器なのか一目でわかり、分別に大変役立っています。
 またこのつながりをきっかけに、子どもたちが地元の工場を見学にいく「まち探検」も行われました。迫力あるものづくりの現場を見ることは、子どもたちにとって良い体験になりました。

 最後は、私たちが【ベルマーク活動を通じて得たもの】です。
 光栄なことにベルマーク便りコンクールの優秀賞をいただき、日本テトラパックさんの活動事例集にも紹介していただきました。2013年度集票点数も27万1128点となりました。
 ですが、この2年間を振り返ってみると、私たちが得た最も大きなものは、点数以上にたくさんのつながりができたことだと思います。
 コミュニティハウスの方、岩手の山田南小、近隣小学校のPTA、地元企業の方々とベルマークをきっかけに知り合い、またそのつながりがどんどんつながり、広がることに楽しさや喜びを感じたり、自分自身を成長させることができました。

 一つ一つの点数は小さいのに、こんなにも大きな広がりをもたらしたベルマーク運動に参加できたことに、とても感謝しています。
 ありがとうございました。
(パワーポイントやキャラクター類を見せながら説明)
=アートフォーラムあざみ野 レクチャールーム

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