ベルマーク運動説明会 5月23日(金)津


(2014/06/09)印刷する

津市立一身田(いっしんでん)小学校

ベルマーク・ボランティア代表の川本香織さん、樋廻恵美さん

触れ合いを大切にこつこつボランティア

 一身田小学校は、津市北部にある一身田町の一部、高田本山専修寺を中心として、大きなお寺や古い町並みが残る、環濠に囲まれた街にあります。周辺には数多くの文化財があり、子どもたちは社会の授業などで、明治や大正、昭和の家並みが混在している街並みを訪ね、歴史の重みを身近に感じとれる環境にあります。
 市内では3番目に生徒数の多い学校で、現在の児童数は729人、579世帯です。1874(明治7)年に創立され、140周年を迎えました。ベルマーク運動は1987(昭和62)年から取り組んでいます。

 ほとんどの学校のベルマーク活動は、PTA役員で成り立っているとお聞きしていますが、当校では現在、ボランティアのみで構成されています。
 毎年入学式の学校紹介で、ベルマーク・ボランティアが紹介されます。
 その後、4月末あたりで、ベルマーク便りで、「ベルマーク・ボランティア」を募るのですが、何の強制力も働かないので、新メンバーの参加は、ほとんど見込めません。
 それでも、1度やり始めると長く続けてくれる人が多く、中には子どもが卒業しても、来てくれる人がいます。ちなみに私は活動5年目、樋廻さんは7年目です。このような感じで、今いるメンバーそれぞれが長く続けることで、毎年何とか成り立っています。
 活動は毎月2回、昼の部と夜の部に分けて行っています。
 場所は1階の会議室で。室内の大きなキャビネットを1つ、ベルマーク活動のために専用で使用しています。そこへ必要なものを収納し、毎回長机と椅子を人数に合わせ、思いのままに並べ替え、とても作業しやすい環境で行っています。

 教室から回収されてきたベルマークは、まず会社別にそれぞれのシール容器へ仕分けていきます。そして、ここへある程度たまってきた企業のベルマークから、今度は点数別に分けます。いずれも仕分け作業には、近所の八百屋さんからいただいた果物の保護ケースが役立っています。
 たくさんある整理袋も、ファイリングすることで収納スペースを省き、欲しい企業の袋がすぐに取り出せるようになっています。
 ベルマークの他に、子どもたちが給食で毎日飲んでいる牛乳のテトラパック容器も、集まった点数の中で大きな比率を占めています。
 給食後、子どもたちが洗い、窓際で乾かす。という作業を毎日繰り返してくれています。
 平成24年度には9万6353点。平成25年度には9万7333点を集計しました。

 今までに交換したものは、黒板ふきクリーナーや、得点板、ドッヂボール、ドッヂビー、家庭科ミシン、液晶テレビなどです。
 活動していく中で、昼の部と夜の部の連絡をつなぐのは、急ぎでない限り、この「連絡ノート」です。毎回、参加者名、作業内容、申し送り事項などを記入しています。
 ふだん、ベルマーク活動をする中で、昼の部と夜の部の参加者が顔を合わせる機会がほとんどないので、このノートはとても大切な役割を担ってくれています。「おつかれさま」や「ありがとう」の言葉があふれる、とても温かいノートです。細かい作業ですが、強制ではなくボランティアとして集まったメンバーなので、アットホームな雰囲気でいつも楽しく活動できています。

 私たちがこんなに長く続けられるのも、ベルマーク集計作業が目的というよりは、そこで出会った同じ母親同士、子育てについての相談や情報交換、という楽しい会話ができる場であるからかもしれません。 その楽しみの先に、ベルマークがついてくる。という思いの方が強い気がします。

 これからさらに点数を上げるために、何か新しい課題を投げかけてみたい、という思いが頭をよぎります。しかし、ボランティアだけになかなか派手な活動ができません。あれこれと負担がかかりすぎると、ボランティアが減り、長続きしないのでは? という思いがあるからです。
 ですから、これからも、できることから少しずつ、気負わず気長に、細く長く、この活動を次の代へつなげていくことが私たちの使命だと信じ、これからもベルマーク活動を通じて、学校に、社会に、貢献していきたいと考えています。
(スライドショーを使って発表)
=三重県教育文化会館

ベルマーク商品

プチチョコチップ

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中