ベルマーク運動説明会 5月21日(水)名古屋①


(2014/06/09)印刷する

江南市立宮田小学校

左から八橋さくらさん、古谷美砂子さん

児童が手作り収集箱、関心度アップ

 宮田小学校は、愛知県江南市にあります。校区内には、藤の花で有名な曼陀羅寺やアピタ江南店があり、北には木曽川が流れています。1908(明治41)年に開校し、創立100年を超える 歴史のある小学校です。
 児童数は現在、約750人です。1963(昭和38)年からベルマーク運動に参加し、途中休止期間を経て、2003(平成15)年に活動を再開しました。

 ベルマーク活動は、PTAで行っており、毎年、子どもたちに図書を贈っています。
 PTAは役員と 地区から選ばれた「地区委員」。そして、 500世帯ほどの 「一般会員」で構成されています。PTAの全会員は、「一家庭につき 年1回はPTA活動に参加しよう!」という取り組みがあります。「一家庭一役制度」です。その活動の中にベルマーク整理もあり、年間100名以上の会員がベルマーク整理に参加しています。

 私たちが意識しているのは、PR活動です。
 「小学校でベルマークを集めている」という事を知ってもらい、収集への協力を呼びかける事がとても大切です。保護者向けには「ベルマークだより」を作っています。年3回発行します。活動の様子や、集計状況、Q&Aコーナーなどの内容を盛りこんで、ベルマーク活動への理解と協力を呼びかけます。
 また、子どもたちの関心を高めるために、夏休みに「ベルマーク収集箱作品募集」を行っています。作品は展示したあと、教室で実際に使います。自分の作った箱が実際に使われているのを見ると、子どもたちも大喜びです。作品募集の後は、ベルマークの回収量が増加します。子どもが作品に取り組むことで、親子ともども、関心が高まるのではないかと思っています。

 さらに、地域のみなさんへのPR活動もしています。校区内のスーパーや郵便局、児童館への収集箱設置です。9年ほど前からですが、快く継続させていただいており、地元小学校への 温かいご支援を感じます。学校の外にも収集箱があるので、地域に住んでいる人は誰でも、お出かけついでにベルマークを入れることができます。

 次に、私たちのベルマーク整理作業を紹介します。作業は年9回。午前8時半から11時までやっています。メンバーは、ベルマーク委員と、一家庭一役のベルマーク係、そしてボランティアのみなさんです。
 作業前に、ベルマーク委員が教室の収集箱からベルマークを回収します。そのあと、集まったベルマークを参加者全員で企業別に分類し、同じ点数ごとに台紙に貼る。これが私たちのやり方です。
 分類が終わったら説明用紙を読んで作業に入ります。企業の袋には、前回までに貼った台紙と、貼り方の説明用紙が入っています。初めての人でも、この説明用紙を見ればやり方が分かるように作られています。私たちの作業には、一家庭一役で 毎回多くの初心者が作業に関わるからです。切り方や貼り方、台紙に貼る枚数などが、企業ごとに書かれています。口頭だけで説明していた時に比べ、台紙に貼る点数や枚数の間違いが格段に減りました。

 台紙に貼りやすいよう形を整えて 前回の続きから貼っていきます。指定枚数を貼れれば、きれいに切る必要はありません。番号と点数がみえるように貼ります。台紙にのりを塗ってベルマークを載せ、1・2列乗せたところで、セロテープで上から押さえます。静電気で指にくっつき、くるくる丸まるベルマークもこの方法だとスムーズに早く作業できます。
 台紙はA4判裏紙を4つに切ったものです。ほとんどの企業は台紙に40枚貼ります。貼る枚数は説明用紙の指示に従います。貼る枚数を統一することが集計作業を楽にする重要なポイントです。点数が数えやすく、間違いも見つけやすいのです。
 点数の集計はベルマーク委員がこの集計表を使って、4カ月ごとに行っています。間違いがないか確認した後は、台紙が入った袋に封をします。年末の集計では、集計表で3回分の合計を出し、一年分をまとめて送ります。
 4カ月ごとに集計を区切る事で、整理作業の時間内に集計できるようになりました。現状に合わせて、作業内容や回数に改善を重ねていくことで、委員だけでなく、一家庭一役やボランティアでの参加者も 気楽に取り組むことができます。今日ご紹介しました方法も、昨年度のベルマーク委員が それまでのやり方をもとに、さらに工夫を重ねた「最新バージョン」です。
 テトラパック製紙容器やインクカートリッジ回収も、積極的にPRしています。そのかいあって回収量も増え、集票点数全体の約3割を占めています。
また、宮田小学校では、今年から、高学年児童が休み時間を使って自主的に行う「児童ボランティア」が始まりました。
 子どもたちが様々なボランティア活動を体験する機会をもつことで、ボランティア精神を養い、自主的な態度を育てることを狙いとする、学校の取り組みです。
 その活動のひとつに、「ベルマークボランティア」があります。子どもたちは教室にある収集箱からベルマークを回収し、形を整えたあと、番号別に袋分けします。ここまでやってあると 私たちも作業もはかどり、大変助かります。子ども達の中には、この活動が、PTAを助け、自分たちの学校の図書購入につながっているんだという達成感や満足感が生まれます。
今まで、子どもたちに本を贈るために行っていた私たちのベルマーク活動は、児童ボランティアの導入で、新たな意味合いを持つようになりました。
ベルマーク活動は多くの会員の手と時間を必要とする活動です。働くお母さんも増え、少子化で 年々会員数も減る中、PTAで作業量の多いこの活動をどのように継続させていくかは、大きな課題です。活動の目的を点数による預金収入だけで とらえると、PTA活動としては 継続の決め手に欠けるかもしれません。私たちが活動を継続できているのは、大切なものがそこにあるからです。
 ベルマーク活動は、子どもたちへの図書寄贈機能だけでなく、児童ボランティアの受け入れの役目や、一家庭一役の一般会員にとってはPTA活動への気軽な第一歩になっています。そして、作業を通して会員同士の親睦をはかり、一体感や連帯感をはぐくむ場にもなっていると考えます。
(スライドショーを使って発表)
=朝日新聞名古屋本社の朝日ホール

ベルマーク商品

工作用速乾クリア

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中