ベルマーク運動説明会 5月23日(金)福島


(2014/05/27)印刷する

福島大学付属小学校

PTA厚生施設委員会の(左から)有戸由佳子さん、澤園忍さん(委員長)、伊藤聖子さん

「一人一人の力を集めて、一つの力に」

 みなさんこんにちは。私たちは福島大学付属小学校の厚生施設委員です。本日はベルマークへの取り組みを発表させていただきます。
 本校は、北に信夫三山にも数えられる霊験あらたかな信夫山、南に色とりどりの美しい花々で多くのお客様をお迎えする桃源郷・花見山を仰ぎ見る、県都福島市の中心市街地にあります。
 前身は福島県師範学校付属小学校で1880年(明治13年)の創立です。
 そして、本日、5月23日は、本校の創立記念日です。創立からこれまで134年の長い歴史を刻んできました。卒業生には作曲家・古関裕二がいます。代表作には全国高校野球大会の大会歌「栄冠は君に輝く」や「高原列車は行く」などがあり、皆様もJR福島駅のホームで聴いたことがあるのではないでしょうか。

 今年度は600人を超える子どもたち「あおいキッズ」が、のびのびと学んでいます。「あおい」の名には、本校のシンボルの花「タチアオイ」のように「たくましく、青空に向かって、どこまでも高く成長する」子どもたちであってほしいとの願いが込められています。
 わたしたちは、あおいのように自分の夢や希望に向かって伸びゆく子どもたちの力になりたいと願い、ベルマークの収集を中心とした活動に取り組んできました。

 本校では、主に五つの委員会が活動しています。本部の他に理事・総務・広報・健全育成・そして私たち厚生施設委員会です。厚生施設委員は、各学級からそれぞれ1名の保護者が選ばれます。本年度は20名の学級代表の保護者と学校から担当として2名の先生方、合計22名で活動しています。
 厚生施設委員会の活動はベルマーク収集と制服・スキーウェアのリサイクル会があります。ベルマークへの取り組みは1973年から。児童が福島市内各地から通学しているため、ベルマーク収集に学区内のスーパーなどの協力はお願いできず、保護者の協力のみで40年かけて昨年度に累計ポイントが、総計800万点を超えました。その実績がベルマーク財団の方々に評価され、表彰を受けることができました。現PTA会員はもとより、これまでかかわっていただいた多くの方々の絶えることのない努力と子どもたちのことを思う心の結晶だと感じています。

 ベルマーク等の収集の方法についてご説明いたします。
 厚生施設委員として集めているのは「ベルマーク」「グリーンスタンプ」「テトラパック製紙容器」「使用済みインクカートリッジ」です。
 本校では毎月20日前後をベルマーク等収集日として位置付けています。各ご家庭には、年度当初に今年度のベルマーク等の収集日とベルマークやインクカートリッジ等の収集方法をお知らせするプリントを全家庭に配付します。また、学校から毎月出される月の予定表や学年だよりにも「ベルマーク等収集日」として明記していただきます。

 「使用済みインクカートリッジ」や「テトラパック」は、子供たちが持ってきてくれる他に、保護者にも学校参観などの際に持ち寄っていただきます。それらは担任の先生にお世話になり、学校印刷室にある専用回収ボックスに入れて集計日まで保管していただきます。
 「ベルマーク」は、ベルマーク収集日に各家庭から児童がベルマークを持ち寄ります。その際に活躍するのが、子どもたち一人一人に学校から配布する「ベルマーク封筒」です。これは約二年間使用します。回収した日付と担任の先生のはんこを捺印の上家庭にお返しします。
 学級ごとに集まったベルマークは、先生にまとめてもらいこのようなファイルに入れ、子どもたちを通して各学級の厚生施設委員の保護者に届けてもらいます。
集計活動で特徴をあげるとすれば、自宅での作業と学校での作業があることです。自宅での作業により学校での作業時間の短縮と集計の簡素化を図っています。

 まず、自宅での作業を説明します。
 自宅では、ベルマークを丁寧に切り取り、同じ会社のベルマークを同じ点数ごとに10枚のまとまりとし,セロハンテープでつなげます。
 そこで活躍するのがこれらの道具です。この自宅作業用キットは年度初めに役員の皆様に配られます。内容はセロハンテープ台・セロハンテープ・仕分け用協賛会社別封筒(この封筒にはベルマーク一覧表から切り取ったマークが張ってあります)。ベルマーク仕分け用ケース(こちらにもベルマークのマークや番号が書いてあり仕分けしやすくなっています)。

 10枚ごとにセロハンテープで留め、まとめたベルマークを、仕分け用協賛会社封筒に入れて集計作業日まで自宅に保管いたします。

 次に学校での作業です。
 昨年度の集計作業は6月、9月、10月、11月、1月、2月の6回行われました。場所は学校の会議室をお借ります。時間は午前中で9時~12時までの時間で終えるようにしています。
 まず、委員2名で印刷室にあるインクカートリッジとテトラパックを会議室に運びます。2名がインクカートリッジと紙容器の仕分けをします。これは純正ではないカートリッジを選別する事と、テトラマークが付いてないパックの仕分けをするためです。仕分けが終わったら箱詰めします。

 ベルマークは会議室に設置してある整理棚から各協賛会社の番号が書いてあるケースを取り出し机に並べます。並べ終わると各家庭で仕分けしたベルマークをケースに全て入れていきます。全ての委員が入れ終わると、全家庭分が入ったケースを個人個人で集計していきます。その時に10枚に満たなかったベルマークを再度10枚にまとめる作業も行います。

 まとめ終わったベルマークは、ベルマーク財団から配布されるベルマーク整理袋に点数と枚数、合計点数を記入していきます。
 発送は集計作業2回分を一度に発送しますので、最初の月は点数を記入するだけで全合計点数は発送する月にまとめて算出します。集計が終わった委員はインクカートリッジとテトラパックの仕分けを手伝います。

 集計日ですが、以前は年間3回でしたが、昨年度から年間6回に倍増しました。
 理由は二つあり、作業時間の短縮と委員の出席率を上げるためです。
 作業時間の短縮ですが、昨年6月に初めての集計活動をした時は、予定終了時間12時を越えても作業が終わりませんでした。理由は新委員ばかりで手順に慣れてなく、インクカートリッジやテトラパックが前年度3月分から3カ月分も溜まっていたためです。その反省を踏まえ、短いサイクルで作業日を設け、ベルマークやインクカートリッジ等を溜めないようにしたところ、作業時間が短縮され、早いときは2時間で作業を終えました。

 次に委員の方の出席率を上げるための取り組みです。自宅での集計はできますが、学校での集計作業に仕事や用事で参加できない委員さんがいました。年3回ですと欠席率も高くなり、できれば委員になった皆さんが参加しやすいような対策を考えました。
 集計作業日を早めに決めてお便りでお知らせする。たとえば委員の方に9月の「集計作業のお願い」のお便りを配布する時に10月分の作業日も明記するようにしました。早めに予定をお知らせすることで委員の方がスケジュール調整しやすい環境を整えました。その結果出席率も徐々に上がっていきました。
 今年度も同じように作業日を設定し、早めにお知らせすることで委員の方がなるべく負担がなく活動ができるように取り組んで行きたいと思います。

 ここまではベルマークについてお話ししましたが、厚生施設委員の活動がもう一つありあます。それは毎年4月に実施する制服・スキーウェアリサイクル会です。
 制服・スキーウェアリサイクル会とは、子供が成長し小さくなり着られなくなった衣類、卒業して使用しなくなった制服やズボン・ブラウス・ワイシャツ・スキーウェアなどを父兄が持ち寄り、それに値段を付けて新たに販売する活動です。この活動はとても好評で、販売日には父兄の方が列をつくるほどです。売上はベルマークの点数と合算され学校の備品購入などに役立てていただきます。

 活動の流れを説明いたします。
 3月末に全校生徒にリサイクル用の制服・スキーウェア・帽子などの提供を呼びかけます。回収ボックスを設けてそれに入れてもらいます。生徒が持ってきたり、保護者の方が子供の卒業後に持ち寄る事もあります。
 販売日は全学年授業参観日に設定します。この日は、同時にPTA総会も実施されるので、父兄が多く参加するからです。販売日の前日に委員が集まり、持ち寄っていただいた衣類の仕分けをします。種類別、サイズ別に分け服の傷み具合や汚れ具合を確認します。
 全ての分別が終わると値段を付けていきます。大きいサイズは人気が高いので値段も少し高めに設定します。
 ただし、リサイクル販売なので男子女子とも制服は300円~1000円、スキーウェアも500円~1000円ぐらいに設定します。帽子など小物は50円~300円ぐらいです。
 値段が決まったら番号とサイズ・値段を付箋に記入し衣服に安全ピンで止めます。制服とスキーウェアはハンガー掛けにサイズ別に選びやすいようにかけます。体操着やブラウス・ワイシャツなどは当日に机に並べやすいように衣装ケースに入れておきます。販売日当日は開始時間の一時間前に会場設定とディスプレイを始めます。販売時間は30分間です。

 開始10分前には会場前に列ができています。開始20分でだいたいの商品が売り切れる状態です。昨年度は男子・女子制服、ブラウス、ワイシャツ、体操着、スキーウェア・帽子など合計220点が集まり、売上合計が6万円を超え大盛況のうちに終わりました。残った衣類は大切に保管し、次年度のリサイクル会で再度販売していただきます。

 今後の課題としては、地域のご協力をお願いできないこともあり学校内での収集活動になりますので、ベルマークをたくさん集めていただくようにどのように呼びかけたらいいのか。全ての子どもたち保護者の方に、ベルマーク等の収集についての意識を高めていただくことが、充実した活動を行う上で欠かせないと思います。子供と一緒に集める楽しさなどを伝えて行きたいと思います。

 最後になりますが、これまでご紹介してきたように、わたしたちは特別な方法でベルマーク活動をしているわけではありません。どの学校、団体さんでも行われている方法だと思います。しかし、一番大切にしているのは、「一人一人の力」を「みんなの力」に変えるということです。なによりも、元気に学びすくすくと成長する子どもたちのために力になれることに喜びを感じています。

 わたしたちは「小さな力もみんな集まれば,無限の可能性が生まれる」ことをテーマにして取り組んでいます。これからも子どもたちのよりよい成長を願って、自分たちのできることを続けて生きたいと思います。ご静聴くださった皆様本当にありがとうございました。
(スライドショーで説明)
=福島県文化センター

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