ベルマーク運動説明会 5月9日(金)横浜①


(2014/05/20)印刷する

横浜市立舞岡小学校

(左から)高橋すみれさん、PTA会長の高木栄さん、宮坂邦与さん

重要3ポイントを改善、集票3倍増に

 本校の所在地、舞岡は自然豊かな地域です。戸塚駅への利便性も高く、子育て世代にはとても住みやすい環境です。校庭のすぐわきには舞岡川が流れています。子どもが安全に川に降りられるように工夫されており、地域の方々との触れ合いや、授業にも役立っており、本校の大きな特徴です。
 
さて児童約300人、家庭数は約270と小規模な本校で、なぜ多くのベルマークが集めることができたのか。様々な要因が見つかりましたが、重要な3点に絞って説明します。  まず、行動。委員会活動の見直しです。
 次に意識。ベルマークを集めたくなる気持ちにさせることです。
 そして拡大。学校内だけでなく幅広く活動を広げることです。

 【行動】 ベルマークというと、「仕分けの作業が大変」「何度も集まらないといけないから無理」といったマイナスのイメージがあり、中心になって活動するべき委員の負担が重いという問題があります。そこで、委員の負担軽減を考えました。
 本校のベルマーク委員は8人ですが、2~3人の当番制にし、一人当たりは月一回出席すればいいようにローテーションを組むことにしました。そのほかにもボランティアを募って人手を確保するようにしています。
 作業の効率化についてです。仕分けに卵パックを使うことは、みなさんもなさっていると思います。私たちはさらに細かいマークも見やすくするため、白い模造紙の上で作業するようにしています。こうして作業負担が減るとボランティアも集まりやすくなります。
 こうしたことから、委員もボランティアも仲良く作業できるようになりました。おかげで、さらに作業もはかどるようになりました。

 【意識】 小さく、一つ一つの点数が小さいマーク。せっかく切り取って保管していても見失ったり、「点数が低いから」と切り取らずにごみ箱に直行してしまうことがあるかと思います。そこには「集めよう」と思ってもなかなか「集まらない」、どうせ集まらないからと、最初からあきらめてしまっている、という流れがあります。それらを断ち切ることができれば収集力につながります。
 インクカートリッジやトナーカートリッジ、テトラパック製紙容器は形が大きいので、家庭でも見失わずに確実に集められます。点数が高く、リサイクルに参加しているという充実感も得られます。
 紙容器の回収では、似たような他社の紙パックの混入が問題になります。配布する手紙では、文字より写真、イラストで分かりやすく説明するようにしました。
 本校では毎年2月に「マイ・コンサート」という音楽発表会を開き、子どもたちが保護者や地域の方々に演奏を披露しています。一昨年はアコーディオン、昨年は大太鼓をベルマークで購入することができました。イベントのたびに校長先生からベルマークについてお話をいただくことで活動を強くアピールし、購入できた楽器を保護者や地域の方々に「ご協力いただいた結果報告」として披露できて、大変喜んでいただいております。おかげでみんなの意識が年々高まっています。

 【拡大】 従来、ベルマークの収集は実際、母親が中心となって行われてきました。食料品のベルマークが中心でしょうか。小規模な学校では、どうしても点数が伸び悩みます。それを、子ども、配偶者、祖父母など家族に協力してもらい、さらに地域の協力が得られたらどうでしょう。
 子どもと一緒に牛乳を買いにいきます。同じような値段の牛乳が何種類か並んでいます。そこで子どもが「おかあさん、これテトラパックじゃないよ! こっちにしようよ」と買い物かごにいれました。テトラパックを採用しない飲料メーカーさんは残念ですね。全国の子どもとその家族というお客様を失うことになります。
 では大人はどうでしょう。勤務先では様々な協力が得られるかもしれません。お仕事帰りのパパにお買いものを頼むとき、メッセージを送ってください。「パパぁ、帰りに牛乳買ってきて。テトラパックのを、ね」
 ベルマーク委員が走り回って、近隣のスーパーや家電量販店にも回収の協力をしていただけるようになりました。企業からもインクカートリッジ、テトラパック製紙容器を提供してもらっています。25年度からは町内会の回覧板に印刷物を挟んでいただくことで、学校外でも多くの方に意識していただけるようになりました。

 これらの結果、テトラパックの容器回収が始まった24年度は、それまでの3倍以上の点数を集めることができ、そのまま推移しています。ですが、よく見ると、テトラパック以外の点数も大変増えており、ご紹介したような複数の要因がプラスに働いていることがわかります。
 戸塚区1位になったということで、ご協力いただいた皆様に感謝状を配りました。ベルマークの収集活動に協力していることは、企業にとって立派な社会貢献ですが、苦労して集めてもアピールしづらいのでイメージアップにつながりにくく、メリットが少なかったのが実情です。感謝状を回収箱のそばに貼っていただいたり、事務所に飾ってくださったりして、大変喜んでいただけました。
 また、本校で購入したアコーディオン、大太鼓は地域の皆様にも実際に見ていただく機会があります。苦労して集めたベルマークを何に使ったのか、印刷して配るだけでなく、みんなの目にとまる形にしたことで、達成感を得られて良い結果につながりました。
発表の機会をくださいましたベルマーク財団にお礼申し上げますとともに、少しでも皆様のご参考になりましたら幸いです。また、発表の場に来られなかった本校ベルマーク委員の大勢のみなさんにも、この場をお借りして感謝を申し上げます。
(パワーポイントを使って説明)
=神奈川県立青少年センターホール

ベルマーク商品

ドラえもんセクション

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中