10年来の念願、グランドピアノを購入/新潟市立大形小で贈呈式、卒業生が記念演奏
(2017/12/19)印刷する
10年来の念願だったグランドピアノをベルマーク預金で購入した新潟市東区の市立大形小学校(児童912人)で贈呈式と記念の演奏会がありました。音楽を学ぶ卒業生の奏でる美しい旋律が体育館に響き渡りました。
12月4日にあった贈呈式では全校児童の前で、PTAの大沼利明会長が「目標を持っていたからこそ、多くの人の協力も得て達成できました」とあいさつし、今井真悟校長に目録を贈りました。
記念演奏では卒業生で、県立新潟中央高校の音楽科1年、渡邊愛結(あゆ)さんがブラームスの「ラプソディー1番」を弾きました。「メロディーの美しさを聴いてほしい」と思い、この曲を選びました。
小学校の時は「伴奏でちょっと弾いた程度」だといいます。新しいピアノを前に、「とってもいい音です。響き方が全然違います」とうれしそうでした。
締めくくりに渡邊さんの伴奏に合わせ、全員で校歌を斉唱しました。
体育館にはこれまでアップライトピアノがありましたが、少し古くなり、「ベルマークをためて、グランドピアノを体育館に置きたい」(大沼会長)というのが10年来の目標になりました。2月に搬入され、3月に全校朝会で紹介されました。
ピアノ本体の208万円に加え、専用の椅子とカバー、輸送費も含めて約250万円の買いものでした。ベルマーク預金は122万余円たまりましたが、なお不足した分はPTA積立金で補いました。中国東北部ハルビン市の小学校との間で一時続いた相互交流訪問にためていた基金を活用しました。
大形小のベルマーク活動はPTA文教施設部と児童会リサイクル委員会が協力して進め、いまは年間10万点ほどを集めています。
大沼会長は「あきらめずに頑張り、成果を目に見える形にしたかった」と話しています。5月に新潟市であったベルマーク運動説明会の活動体験発表でも紹介しました。
今井校長は児童に「ベルマークをちょっと意識して買いものをしてください」と呼びかけ、「集めると、このように大きな力になります」と話しました。