なぜ?で学ぶ土砂崩れのキケン/奈良・辰市小で防災科学教室


(2024/02/02)印刷する

 奈良市立辰市小学校(伊田隆校長)で1月19日、防災科学教室が開かれました。2学年ごとに3回に分けて開催され、計約250人の児童が参加しました。防災科学教室は、国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)とベルマーク財団が共催する自然災害への備えを学ぶ教室です。防災科研広報・ブランディング推進課の砂見吏佐さんの報告をもとに紹介します。

 講師は、防災科研研究員の石澤友浩さん(水・土砂防災研究部門)です。

 今回のテーマは「雨や地震で山や地面がキケン!なぜ?そしてみんなができること」。土砂崩れや液状化など、地震や雨によって「どんなことが起きるのか」「なぜそうなるのか」を、石澤さんが記録画像や実験映像を使って説明すると、児童たちは真剣な面持ちで見入っていました。

 盛り上がったのはクイズ。スライドに映し出された問題を見ながら、児童たちは両手で○や×を作って答えていました。ふだんは教室で机の下にもぐって身を守る訓練をしている子どもたち。今回の開催場所が体育館だったこともあり、「机がない場所で地震が起きたら」の身の守り方や避難の仕方などのアドバイスを受けました。

 小学校の近くに川があることから、石澤さんは学校周辺のハザードマップを示して氾濫が発生したときの注意や避難経路で想定される被害などを分かりやすく説明しました。最後に「避難場所に避難するのではなく、安全な場所に避難することが大事」「災害用伝言ダイヤル171を家族の間で共有し、番号を覚えておくこと」の2点については必ず覚えて帰るようにと、児童たちにお願いしました。

 教室の後、武内寛康教頭から「私自身もそうですが、ほかの教員からも大変分かりやすく児童たちのためになる講演だったと声があがっていました。ありがとうございました」と感謝の言葉がありました。

 辰市小は昨年創立150周年を迎え、毎年防災に対して積極的に取り組んでいます。教室が開かれたのは阪神淡路大震災から29年となる日の2日後。「兵庫の」と聞いただけで子どもたちは「阪神淡路大震災!」と即答するほど、阪神淡路大震災は身近な災害であり、語り継がれています。

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