「走り方教室」始まる/今年度の第1号は横浜市立東山田小学校で


(2020/09/10)印刷する

 ベルマーク財団の教育応援隊のひとつ「走り方教室」が今年度も始まりました。例年なら5月には予定の10校が埋まってしまう人気の教室ですが、折からのコロナ禍で申し込みも遅れがちに。そんな中、横浜市都筑区の東山田小学校(宇都宮桂校長、児童561人)で9月1日、最初の教室が開かれました。ここ10年ほど、毎年申し込んで教室を開いている学校です。今年も10月の運動会に向けた体力づくりの一環としてPTAが応募しました。

右から、ミズノスポーツサービスの松岡遥介コーチと、寺尾幸喜コーチ

 教室に参加するのは4年生3クラス105人。「密」を避けるため、当日はクラスごとに3回に分けて指導を受けました。その最初、4年1組の教室を取材しました。

 暑さが少し和らいだ曇り空の下、子どもたちは校庭に出るとすぐに走り始めます。担任の加藤瞬先生によると、普段から体育の時は最初に校庭を2、3周ほど軽く走り、体を慣らすようにしているそうです。

 この日のコーチは、ミズノスポーツサービスの松岡遥介コーチと、寺尾幸喜コーチ。松岡コーチは「走るのが好きな人はもっと好きに、あまり好きでない人も、少しでも速くかっこ良く走れるようになったら、きっと楽しくなる。何か一つでも学んでもらえたら嬉しいです」と挨拶して授業を始めました。

 まずはウォーミングアップ。子どもたちは2人組を作ってじゃんけんをし、負けた人が、勝った人の周囲を両腕をぐるぐる回しながら走ります。さらに、腕を回す向きを変えたり、ジャンプやスキップを取り入れたり、じゃんけんも足や体を使ったりと変化を加えていきます。体が温まると、次は25m走。横に並んで隣と距離を取りつつ、順番にスタート。同時に、ゴール地点にいる寺尾コーチが「1、2、3、4…」と声を出して時間を計り、子どもたちは、自分が着いた時の数字を覚えます。これが現時点での子どもたちの実力です。

じゃんけんでは、体を使った「チョキ!」のポーズも

 ここから速く走るための本題に入ります。まず腕の動かし方について。

 ①手の形はパーでもグーでもOKですが、グーの場合は卵を握りつぶさない程度に弱く握るのがコツ。指を目のところで丸め、眼鏡の形を作る時のイメージだそうです。

 ②ひじを直角に曲げること

 ③そのひじを、意識して後ろに振ること、です。

 みんな止まったまま腕を振る練習をし、そのままスタートしてみます。「振りを意識したまま、前を見て」「さっきの自分より速く、自分との競争です」と松岡コーチは声をかけます。

 PTAの希望で、家庭でもできる練習方法も示されました。自分の後ろに家族に立ってもらい、両手を前に出してもらいます。その手のひらにひじが当たるよう、腕をしっかりと前後に振ります。このとき、肩も大きく動いているようなら、後ろから両肩を押さえてあげると良いそうです。

コーチと一緒に、ひじを後ろに振る練習
スタート時に開く足の幅を確認する

手と足の構えが決まってきた

 続いて、スタートの仕方について学びます。肩や足を振って体をリラックスさせた後、「位置について」の号令で膝を軽く曲げます。そして「用意」でスタートの構えに入りますが、そこにも3つのポイントがあります。

 ①後ろに引く足は、左右どちらがいいか事前に決めておくこと。松岡コーチによると、立っている時に後ろから誰かに押されたとして、その際に体を支えるため前に出る方の足が、スタート時には後ろにある方がいいそうです。

 ②足の幅について。片方の足を思い切り後ろに引いたところから、半分ぐらいまで足を戻した長さが、最も力が入るそうです。

 ③左足が前なら手は右手が前、右足が前なら左手が前。左右反対になるよう構えた方が、時間を無駄にすることなくスムーズに飛び出せます。

 一連の流れをおさらいした後、実際にやってみます。みんなの構えを見た松岡コーチから「少し体を前に倒して」などと指示が出、笛の音を合図に全員がスタートします。音に集中してもらうため、松岡コーチは「笛が鳴ったら立ち上がってダッシュ」と指示しつつ、「ドン!」と声で合図。でも子どもたちは、笛の音ではなかったため、ほとんどが座ったまま、という集中ぶりでした。

コーチの笛の音を合図にスタート

 まとめは、再び時間を計る25m走。最初と同様、ゴールで寺尾コーチが時間を計る中、子どもたちは、最初の走りに比べ、より速くしなやかな動きで駆け抜けて行きました。松岡コーチは「スタートがバッチリ決まって、すごくよかったよ」とたたえました。

最初の走りに比べて、より速くしなやかな動きに

 これで45分の教室が終了。「きょうだいや家族、1、2年生にも教えられるようにポイントを話したので、ぜひ続けてみて下さい」と松岡コーチが締めくくり、クラス全員が「ありがとうございました!」とお礼の挨拶をしました。

 子どもたちは、手やひじを近づける「エアタッチ」でコーチたちとお別れしました。古田彩実さんは「走るコツを教えてもらって良かったです」と話しました。これまで手はグーの形にして走っていた田沼聖哉くんは「卵を握る手の形、と新しく教えてもらい、走りやすかったです」。

 加藤先生も「走りの結果がすぐに出ていました」と嬉しそう。授業を見学した宇都宮校長は「子どもたちのつまずく点をよく把握している教え方でした。運動会の練習に生かしていけると思います」と述べていました。

コーチとのお別れは「エアタッチ」で


 「教育応援隊」は、ベルマーク預金を使って子どもたちがさまざまな体験型の授業をするプログラムです。このうち、協力会社のミズノによる今年度の「走り方・サッカー教室」は、現在も応募受付中です。希望する学校は財団HPの「ダウンロード」→「各種申込書」にある開催申込書に必要事項を記入し、財団までファクスまたは郵送してください。

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