「絵本を届ける運動」13年目に
(2014/06/09)印刷する
神戸市の松蔭中学・高校
港町・神戸の高台にある女子の私立中高一貫校、松蔭中学・高校(神戸市灘区、全校生徒987人、服部洋介校長)で5月26日、13年目の「絵本を届ける運動」が始まりました。
運動は、シャンティ国際ボランティア会(SVA)が、アジアの絵本の足りない国や地域へ、日本語の絵本の文字部分に現地語の翻訳シールを貼って届ける活動です。1999年に始まり、ベルマーク財団も支援しています。これまでにカンボジア(クメール語)、ラオス(ラオ語)、ミャンマー難民キャンプ(カレン語)、アフガニスタン(パシュート語)などに22万冊を送ってきました。参加校は生徒が財団から送られてきた絵本に現地語のシールを切り取って貼っていきます。
キリスト教系の同校は1学期の中間テストが終わると「宗教週間」が始まります。その際、図書館では机を並べ絵本とシール、はさみなどを置いて準備。今年も5種類の5冊ずつとクメール語とカレン語のシールを用意しました。訪れた生徒に学校司書の眞鍋由比さんが「やってみませんか」と声をかけると、興味を持った生徒4人が集まりました。2年生の小林優羽(ゆう)さんは「私、不器用なんです…」とはにかむと「大丈夫。簡単だから」と励まされました。小林さんは見慣れないカレン語に興味津々で、丁寧にシールを切り取り絵本に貼っていきました。「本が大好き。世界には本が読めない人がたくさんいると聞いたので、本が読めないのは嫌だなと思って参加しました」。
眞鍋さんによると、「絵本を届ける運動がすごくよかった」と思い出してくれる卒業生や、大学に進学後、運動への参加がきっかけとなってボランティア活動に励む人も多いそうです。また学校行事で七夕の笹にかける願い事の短冊を書く際、覚えた現地語で書く生徒もいます。眞鍋さんは「取っ付きやすく気構えずにできるのがいいです。少しでも長く続けたい」と話しました。


