寄贈マーク、増えています


(2022/06/13)印刷する

 ベルマーク運動には参加できるのは、原則として学校などです。個人や企業単位では登録できません。でも、個人や企業が集めたベルマークでも、財団にお送りくだされば、すべて支援に生かされます。その意味で、ベルマークは誰でもできるボランティアなのです。

 こうした財団に届くベルマークのことを「寄贈マーク」と呼びます。多くが個人からの寄贈ですが、その件数が最近、大幅に増えています。過去5年間でみると、年2000~3000件台だったのが、2021年は4528件と急増しました。2022年になってからも、この傾向は続き、5月までに2638件の寄贈マークが届きました。前年同期を700件も上回っています。

 理由として考えられるのはコロナ禍。外出規制など行動が制約される中、ベルマークは「自宅に居ながらできるボランティア活動」として見直されたようです。2020年夏ごろから財団HPの寄贈マーク記事の閲読が急増、そして翌年から実際の到着件数が増えていきました。

 こうした寄贈マークは、昨年度は東日本大震災被災校支援などで有効に使わせていただきました。また、昨年5月からは、管理のための「専用口座」も作って対応しています。

 もう一つ、寄贈マークが増えた理由として、SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)達成への意識の高まりが考えられます。貧困や飢餓の解消、気候変動対策などをうたう、国連が定めた17の目標のことです。近年、急速に認知度が高まり、多くの企業が積極的に取り組んでいます。

 その目標のひとつが「質の高い教育をみんなに」。ベルマーク運動が当初から取り組んできたことがまさにこれで、いわばSDGsを先取りしてきたと言えるかも知れません。SDGsの普及はベルマーク運動にとっても追い風の効果をもたらしています。

 ベルマークは、参加団体が備品を買うと、購入額の1割が自動的に寄付され、支援に役立てられます。自分の学校のための活動が、同時にハンディのある学校への支援になる。これが運動開始当初からの変わらぬしくみです。

 お子さんが学校を卒業すると、ベルマークとの関わりはなくなる? いえ、そんなことはありません。日常の買い物で集まるベルマークは、いつでも支援のために生かすことができるのです。

ベルマーク商品

三ツ矢サイダー リターナブルびん 200ml

ベルマーク検収

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