第22回友愛援助、10事業を募集


(2019/04/16)印刷する

 紛争や貧困、自然災害など苦しい状況の中で教育を受けられなかったり、苦しんでいる子どもたちが大勢います。世界の子どもたちのために何か支援できることはないだろうか。みなさまの声に応えてつくられたのがベルマーク運動の友愛援助です。自分たちの備品購入をちょっと控えて、ベルマーク預金を直接寄付にあてる仕組みで、1998年にスタートしました。

 2019年度は、引き続き東日本大震災で被災した子どもたちへの支援をはじめ、10事業を募集します。海外の対象国は、アフガニスタン、ラオス、タイ、東ティモール、シエラレオネ共和国、ブルキナファソ、イラクの7か国です。対象事業はベルマーク財団が審査して選びました。東日本大震災援助については財団が直接、他の事業は子どもたちの教育環境の整備・充実の為に活動し、事業実績のある団体が行います。

 申し込み要項は次の通りです。金額は問わず、複数の事業へのエントリーも大歓迎です。

 世界の子どもたちのために、ふるってご参加ください。


<申し込み要項>
▼対象事業下記に掲載してある10事業
▼受付期間2019年4月から2020年1月31日
(②~⑩は締め切りました。①東日本大震災事業のみ、締め切りはありません)
▼申込方法所定の申込用紙に事業名、寄付金額をご記入の上、学校長、PTA会長の承認印を押して、財団「友愛援助係」に郵送してください。
▼処理方法各PTAの「ベルマーク預金」から引き落とし、受領書をお送りいたします。
▼事業実施2020年度の早い時期。実施後に結果を報告します。
「東日本大震災援助」は被災校の実情に合わせて2019年度内にも行い、 ホームページやベルマーク新聞で報告します。
▼問合せ先〒104-0045 
東京都中央区築地5-4-18 汐留イーストサイドビル
公益財団法人 ベルマーク教育助成財団「友愛援助係」
TEL 03-5148-7255
FAX 03-5148-7256
E-mail:toiawase@bellmark.or.jp



   
①東日本大震災援助事業 ≪ベルマーク教育助成財団≫

http://www.bellmark.or.jp/

 2011年3月11日に発生した東日本大震災に対し、ベルマーク財団は緊急友愛援助を募集しその支援にあたりました。被災校への支援を継続的に行うため、2019年度も引き続き、ベルマーク預金からの拠出を呼びかけます。

②アフガニスタンの子どもたちへの保健教育活動≪ジョイセフ≫

http://www.joicfp.or.jp/jp/

 アフガニスタンのナンガハール州は長く続いた紛争の影響、また旧タリバン政権時代には女子教育が行われず、今でも女性の80%は読み書きできません。農村部では女性の多くが12~13歳で結婚しますが、保健衛生の知識を身につける機会が乏しいことが、高い乳幼児死亡率の背景の一つともなっています。小学校児童への保健衛生に関する啓発教育や女性、妊産婦に母子保健に関する保健教育を行うための資金を募ります。

③ラオスでの学校図書室整備プロジェクト≪ラオスのこども≫

http://deknoylao.net/

 子どもたちが図書に触れる機会が少ないラオスにおいて、学校の空き教室を活用して図書室を開設、新しい本のセットを配布します。この会はベルマーク財団を通じた日本の学校からの支援などによって、2018年までにラオスの312か所に学校図書室を開設、子どもたちに本の楽しさを伝えてきました。うち友愛援助事業を通じて開設された図書室は2001年以来、53か所にのぼり、開設後に図書セットを届けた学校は、のべ374校になります。図書室の開設と既設図書室のフォローを継続するための資金を募ります。

④タイの子どもたちの植林・環境教育支援「子供の森」計画≪オイスカ≫

http://www.kodomono-mori.info/

 タイでは近年大雨による洪水や土砂災害、乾季の水不足や山火事など自然災害が多発しており、その多くは森林減少や環境破壊に起因すると言われています。こうした状況の中、開発と環境保全のバランスを自ら判断し未来に向けて行動できる人材を作っていくことが急務です。次世代を担う子どもたちの「自然を愛する心」を養いながら、地球緑化活動を進めるための資金を募ります。ベルマーク100点が苗木1本になります。

⑤東ティモールの乳幼児の健康を守るための予防接種率向上支援≪シェア=国際保健協力市民の会≫

http://share.or.jp/

 2002年に独立した東ティモールは、アジアの最貧国の一つです。国民の4割が貧困層のため、子どもたちを取り巻く保健や教育の環境は厳しく、栄養不良から寄生虫、デング熱など予防可能な病気にかかって成長や学業にも影響が出ています。これまで学校保健事業で培ってきた経験を生かし、児童を対象に保健教育や予防保健の知識を得られるワークショップ開催や、乳幼児の予防接種率を向上させるための資金を募ります。

⑥ミャンマー(ビルマ)難民キャンプにおけるコミュニティ図書館を通じた教育支援事業≪シャンティ国際ボランティア会≫

http://sva.or.jp/

 1984年から続くタイとミャンマー国境の難民キャンプには、今でも約10万人の難民がいます。帰還の動きがある一方、先行きの見えない不安から多くの住民がキャンプに留まることを希望。減少する国際支援の影響で、教育の質の低下も懸念されています。難民たちが、将来の選択をするための知識・技術を身に付け、帰還に関する情報を習得できる環境を整備します。また絵本出版を通じ母語とビルマ語の識字教育に貢献するための資金を募ります。

⑦アフガニスタン寺子屋プロジェクト≪日本ユネスコ協会連盟≫

http://www.unesco.or.jp/terakoya/

 内戦が長く続いたアフガニスタンでは、特に旧タリバン政権下、女子教育が行われ ず、識字率はいまも世界最低レベルと言われています。ユネスコが2002年以来、同国内に建てた寺子屋は16軒。2018年度には寺子屋建設の準備を進めているほか、708人が識字クラスを受講、342人が職業訓練クラスを受講しました。2019年度は、識字クラスに必要な教材などの購入や寺子屋運営委員や識字教員の研修、昨年から引き続き建設中の新しい寺子屋建設のための資金を募ります。

⑧シエラレオネ共和国における学校給食プログラム≪国連世界食糧計画WFP協会≫

https://ja.wfp.org/

シエラレオネでの学校給食支援の様子
© WFP/Francis Boima
 シエラレオネ共和国は、西アフリカの北大西洋岸に位置する世界で最も貧しい国の一つです。農業生産性の低さによる食糧不安は広範囲に及んでおり、慢性的な栄養失調はWHOの「高い」基準値を上回ります。同共和国内で最も食糧に不安のある二つの地区(パハン、カンビア)で、子どもたちが学校に通えるよう地産地消を旨とする学校給食支援や地元の農業振興にも役立つプログラムを実施するための資金を募ります。

⑨ブルキナファソでの「子どもにやさしい学校」モデル事業≪日本ユニセフ協会≫

http://www.unicef.or.jp/

 西アフリカのブルキナファソは、サハラ砂漠の南に位置し、世界でも最も貧しい国のひとつです。人口1903万人の約半数が18歳未満の子どもたちですが、その教育の質の低さは緊急の課題です。教育機会を拡大し、教育の質を向上させる事により、子どもたちが学校へ通い、子どもらしい生活を取り戻すとともに、基礎的な学力と将来に必要な知識を身に付けることができることを目指す活動のための資金を募ります。
© UNICEF/UNI179316/Lynch

⑩イラクの子どもたちへの平和・共生教育事業≪日本国際ボランティアセンター(JVC)≫

http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/iraq/

 イラクでは、過激派組織「IS」との戦闘が終わりつつありますが、特に子どもたちは心身に傷を負い、ケアを必要としています。住む場所を追われて「避難民」となった人々の帰還も始まったものの、街や行政システムは破壊され、もとの暮らしを取り戻すには時間と労力が必要です。JVCは、現地NGOインサーンと協力して、キルクーク市で、異なる民族や宗派に属する子どもたちが交流し活動するワークショップ・プログラムを実施します。平和、多様性、共存などについて多様な民族やグループの子どもたちが交流し、一緒に学ぶための資金を募ります。

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