第21回友愛援助、10事業を募集


(2018/04/18)印刷する

 紛争や貧困、自然災害など苦しい状況の中で教育を受けられなかったり、苦しんでいる子どもたちが大勢います。世界の子どもたちのために何か支援できることはないだろうか。みなさまの声に応えてつくられたのがベルマーク運動の友愛援助です。自分たちの備品購入をちょっと控えて、ベルマーク預金を直接寄付にあてる仕組みで、1998年にスタートしました。

 2018年度は、引き続き東日本大震災で被災した子どもたちへの支援をはじめ、10事業を募集します。海外の対象国は、アフガニスタン、ラオス、タイ、東ティモール、ミャンマー、マダガスカル、ブルキナファソ、イラクの8か国です。対象事業はベルマーク財団が審査して選びました。東日本大震災援助については財団が直接、他の事業は子どもたちの教育環境の整備・充実の為に活動し、事業実績のある団体が行います。

 申し込み要項は次の通りです。金額は問わず、複数の事業へのエントリーも大歓迎です。世界の子どもたちのために、ふるってご参加ください。


<申し込み要項>
▼対象事業下記に掲載してある10事業
▼受付期間2018年4月から2019年1月31日
(東日本大震災事業のみ、締め切りはありません)
▼申込方法所定の申込用紙に事業名、寄付金額をご記入の上、学校長、PTA会長の承認印を押して、財団「友愛援助係」に郵送してください。
▼処理方法各PTAの「ベルマーク預金」から引き落とし、受領書をお送りいたします。
▼事業実施2019年度の早い時期。実施後に結果を報告します。
「東日本大震災援助」は被災校の実情に合わせて2018年度内にも行い、 ホームページやベルマーク新聞で報告します。
▼問合せ先〒104-0045 
東京都中央区築地5-4-18 汐留イーストサイドビル
公益財団法人 ベルマーク教育助成財団「友愛援助係」
TEL 03-5148-7255  
FAX 03-5148-7256
E-mail:toiawase@bellmark.or.jp



   
①東日本大震災援助事業≪ベルマーク教育助成財団≫

http://www.bellmark.or.jp/

 2011年3月11日に発生した東日本大震災に対し、ベルマーク財団は緊急友愛援助を募集しその支援にあたりました。被災校への支援を継続的に行うため、2018年度も引き続き、ベルマーク預金からの拠出を呼びかけます。

②アフガニスタンの子どもたちへの保健教育活動≪ジョイセフ≫

http://www.joicfp.or.jp/jp/

 アフガニスタンのナンガハール州は内戦が激しかった地域で、パキスタンに避難していた住民が帰還難民として戻ってきています。旧タリバン政権時代には女子教育が行われず、今でも成人女性の80%は読み書きできません。10代で早すぎる結婚をする女の子も多く、中には12~13歳で結婚する女の子もいます。保健衛生の知識を身につける機会が十分にないことが、高い乳児死亡率の背景の一つともなっています。現地のアフガン医療連合センターと協力し、子どもたちに保健教育指導を行うための資金を募ります。

③ラオスでの学校図書室開設プロジェクト≪ラオスのこども≫

http://deknoylao.net/

 ラオスの学校の空き教室を活用して図書室を開設、新しい本のセットを配布します。この会はベルマーク財団を通じた日本の学校からの支援などによって、2017年末までにラオスの312か所に学校図書室を開設、子どもたちに本の楽しさを伝えてきました。うち友愛援助事業を通じて開設された図書室は2001年以来、53か所にのぼり、開設後に図書セットを届けた学校は、のべ354校になります。図書室の開設と既設図書室のフォローを継続するための資金を募ります。

④タイの子どもたちの植林・環境教育支援「子供の森」計画≪オイスカ≫

http://www.kodomono-mori.info/

 タイでは近年大雨による洪水や土砂災害、乾季の水不足や山火事など自然災害が多発しており、その多くは森林減少や環境破壊に起因すると言われています。こうした状況の中、開発と環境保全のバランスを自ら判断し未来に向けて行動できる人材を作っていくことが急務です。次世代を担う子どもたちの「自然を愛する心」を養いながら、地球緑化活動を進めるための資金を募ります。ベルマーク100点が苗木1本になります。

⑤東ティモールの小中学校での学校保健プロジェクト≪シェア=国際保健協力市民の会≫

http://share.or.jp/

 2002年に独立した東ティモールは、人口約120万人の約半数が15歳以下です。同国保健省が近年発表した統計によると5~14歳の子どもの死因と疾患の上位は肺炎・結核・マラリアといった予防可能な感染症でした。これらは保健教育が学校に定着し、感染症予防のスキルを得られれば減らすことができます。シェアは、東ティモール全県での学校保健プログラムの運用定着を目指し、校長・教員への保健研修を行い、子どもたちが保健の知識を得て自分で健康を守ることができるようになるための資金を募ります。

⑥ミャンマー(ビルマ)難民キャンプにおけるコミュニティ図書館を通じた教育支援事業≪シャンティ国際ボランティア会≫

http://sva.or.jp/

 タイとミャンマーの国境近くではミャンマーからタイ側へ人々の流出が続き、1984年には難民キャンプが設立され、今でも約10万人の難民がいます。しかし帰還が進んでいることもあり支援が減少。教育の質の低下も懸念されています。難民キャンプの住民が将来の選択をするための知識・技術と帰還に関する情報を習得できる環境を整備します。また絵本出版を通して母語の基礎学習を補完、ビルマ語の識字教育に貢献するための資金を募ります。

⑦アフガニスタン寺子屋プロジェクト≪日本ユネスコ協会連盟≫

http://www.unesco.or.jp/terakoya/

 内戦が長く続いたアフガニスタンでは、特に旧タリバン政権下、女子教育が行われず、識字率はいまも世界最低レベルと言われています。ユネスコが2002年以来、同国内に建てた寺子屋は16軒。2017年度には657人が識字クラスを受講し、公用語であるダリ語の習得を目指しました。2018年度は1軒の寺子屋建設を計画。寺子屋で開く識字クラスに必要な教材などの購入や新しい寺子屋建設のための資金を募ります。

⑧マダガスカル共和国における学校給食プログラム≪国連世界食糧計画WFP協会≫

https://ja.wfp.org/

マダガスカル南部の小学校の朝ごはんの様子 (c)WFP/Graeme Williams
 2009~2013年の政治危機などで経済が低迷するマダガスカルでは、2006年には96%を超えていた小学校の就学率が69%まで低下しました。また5歳未満の子どもの47%に発育阻害が見られるなど、栄養状態も深刻です。WFPでは子どもたちが学校に通えるよう地産地消を旨とする学校給食支援や現金・食券支給を始めました。子どもたちが新鮮な野菜を食べられると同時に、地元の農業振興にも役立つプログラムを行うための資金を募ります。

⑨ブルキナファソでの「子どもにやさしい学校」モデル事業≪日本ユニセフ協会≫

http://www.unicef.or.jp/

西アフリカのブルキナファソは、サハラ砂漠の南に位置し、世界でも最も貧しい国のひとつです。人口1903万人の約半数が18歳未満の子どもたちですがその教育の質の低さは緊急の課題です。ユニセフは教育機会を拡大し、教育の質を向上させる事により、子どもたちが学校へ通い、子どもらしい生活を取り戻すとともに、基礎的な学力と将来に必要な知識を身に付けることを目指す活動を行うための資金を募ります。
学校で授業を受けるブルキナファソの子どもたち © UNICEF/UNI179316/Lynch

⑩イラクの子どもたちへの平和・共生教育事業≪日本国際ボランティアセンター(JVC)≫

http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/iraq/

イラクのキルクークでは多様な民族・宗派の人々が共生していましたが、フセイン政権以降の民族主義政策等の影響で、現在は民族・宗派等の違いによる住民間の対立感情が厳しい場所になっています。JVCはキルクーク市で、異なる民族や宗派に属する子どもたちが交流し活動するワークショップ・プログラムを実施します。平和、多様性、共存などについて多様な民族やグループの子どもたちが交流し、一緒に学ぶための資金を募ります。

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