ベルマーク便りコンクール佳作・京都市立桃山東小
(2026/03/18)印刷する
ベルマーク便りコンクールで佳作に選ばれた京都市立桃山東小学校(上田昭宏校長、児童450人)は、2022年度の佳作に続き、2回目の入賞です。お便りを作っているのは、前回と同じ、中塚香保理さん。連絡したところ、2人の息子さんは小学校を卒業して、中学生になっていました。でも、引き続き桃山東小とつながっているそうです。
どんな関わり方なのだろう? お話を伺いたいと思いました。
3学期も終わりに近づいた3月、児童の登校を1年間見守ってくれた地域の人たちに感謝を伝える式があり、その場でベルマーク便りコンクールの入賞も報告されると聞いて、同校を訪れました。
中塚さんも見守り活動の一員です。感謝式では上田校長が見守り隊の5人にそれぞれ感謝状を手渡し、中塚さんに対しては、ベルマーク活動の中心になっていることも児童たちに伝えました。
「なるほど」と合点しましたが、加えてもう一つ、学校との接点がありました。教室で他の子どもたちと一緒に授業を受けることができない児童のため、サポーターとして週1回、学校に出かけているのです。
桃山東小では、別室登校の児童のため、教室とは別に学習室を設けています。とはいえ、先生たちも手が足りない。中塚さんは自分の子どもの不登校を経験しました。上田校長は地域の理解のある人たちにも協力を依頼し、その1人が中塚さんでした。
サポーターとしての活動に加え、ベルマーク活動も続けています。ボランティア活動として、有志メンバー9人とLINEの連絡網をつくり、集まることができる人だけで集計会を開いています。
たまたま、学校への行き渋りがある児童とお母さんに声をかけたところ、参加してくれたそうです。親子で楽しそうにベルマークを仕分けし、そのまま別室で給食を食べ、児童はトレイを返しに教室に向かうことができました。
その翌日、学習室でサポーターとして勤務した際、児童と付き添い登校のおばあさんに「よかったら、一緒に点数を数えませんか」と声をかけました。おばあさんは「あら、懐かしいわねえ」と応じ、孫と2人で会話を弾ませながら、集計作業に取り組んだそうです。
「ベルマークの仕分けや集計は、子どもから高齢者まで特別なスキルがなくても参加でき、保護者や地域の人たちが学校と緩やかに関わる場として機能する」。中塚さんはベルマーク運動のもう一つの価値に気づきました。
だからこそ、モットーは「無理なく」。発行している「ベルマークだより」も、そんな思いに貫かれています。イラストや写真をたくさん使い、カラフルですが、文字数は少なめ。要点が一目でわかります。
かつて同校のベルマーク活動は、PTAの委員が年に3回集まり、集計するのがならわしでした。負担への批判もあり、「委員の負担になるから、ベルマークを持参するのを控える」という声さえあったそうです。2019年にPTAの役員としてベルマーク運動に関わることになった中塚さんは、運動からの脱退も覚悟のうえ、有志による活動へと切り替えました。
それ以後、有志による活動でコロナ禍も乗り越えてきましたが、悩みは後継者の育成です。今期のPTAの役員を務める門阪美沙さんは、いい相談相手で、中塚さんと一緒に話を伺いました。
「中塚さんがいなくても集計会ができるようにしないと」
「クラウドファンディングのように『この商品を買うため、目標点数を達成しよう』と呼びかけたら、もっと増えるのでは」
地域の人たちが学校と緩やかに関わる場として、桃山東小のベルマーク活動を今後も続けるためどうするか、話は尽きませんでした。
感謝式の後、学校から保護者へのメール配信で、入賞の報告がありました。その中で、中塚さんは「それぞれのペースで、できるときに、できる分だけ。そんな心のゆとりを持って、この活動のバトンを次世代につないでいけたらと願っています」と記しました。


