ベルマーク便りコンクール佳作・鎌倉市立小坂小


(2023/03/08)印刷する

 「ちいさな一枚が、誰かの笑顔につながっている」

 ベルマーク便りコンクールで佳作を受賞した神奈川県鎌倉市の市立小坂小学校(安齊佳子校長、児童618人)のお便りでは、ベルマーク運動をこのように表現しています。

 活動を担っているのは、保護者のベルマーク委員会です。今年度はベルマーク係17人と、テトラパック係10人、インクカートリッジ係2人が活動。年3回、地域のお店などからの回収と、仕分け・集計をしています。委員会をまとめる管理担当は、委員長、副委員長、ベルマーク班長2人、テトラパック班長、会計監査の6人。コンクールの開催を財団ホームページで知り、応募してくれたのは委員長の能仁(のうにん)奈生子さんです。応募してくれた5つの作品のうち、昨年度のお便りは前委員長が作成、今年度は副委員長の久保田友美子さんが作成しました。

ベルマーク委員会の皆さん

 小坂小のお便りにはたくさんの情報が盛り込まれていますが、イラストと文字量のバランスや、レイアウトがよく考えられていて、とても見やすいことが特徴です。繰り返し伝えているのは、ベルマーク運動は「助け合い」だということ。例えば2022年2月号では、コロナ禍前よりもテトラパックの回収量が増えていると報告があり、「閉塞した状況が続く中、少しでも子どもたちのためにも集めてくれているのかも?と思うと優しい気持ちになりました」と記されていました。今年度の9月号に載っている「ベルマーク回収のQ&A」では「一番身近なボランティア活動」と紹介。困っている子どもたちのためにもなることが強調してありました。

 同小がベルマーク運動に参加したのは、運動が始まって間もない1963年。以来、長く続けてきたベルマーク活動をこれからも続けていくため、昨年度から活動方法の見直しに力を入れてきました。

 中でも反響があった試みは、新型コロナ感染対策の「在宅ワーク」と、仕分け・集計を効率化する「ウォールポケット」です。係全員が大教室に集まるのではなく、自宅で仕分け・集計をする「在宅ワーク」を試しました。

 協賛会社別の「ウォールポケット」も設置しました。回収の時点で仕分けに協力してもらうためです。これまでは、学校に持ってきたベルマークは箱にそのまま入れていたことから、ウォールポケットの設置は大きな変化でした。「紙袋を使って低コストで仕上げました。子どもたちも興味を持ち、楽しんで仕分けてもらえるよう可愛さにも気を配りました」と能仁さん。一社ずつ取り外せるようになっていて、一斉集計のときにも作業効率アップに貢献しています。

能仁奈生子さん(左)と久保田友美子さん。考案したウォールポケットと一緒に
ウォールポケットは取り外すと、仕分け・集計時にも使える

 ベルマーク委員へのアンケート実施や、コンクールへの応募も初めてのチャレンジでした。この1年間を振り返ると、「活動をよりよいものにするため、とにかく試した年でした」と能仁さんと久保田さん。「活動のしやすさを一番大切に、この先も活動が続けばいいな」と話してくれました。

校内には大きな回収箱が並ぶ。左から、アルミ付きテトラパック、アルミなしテトラパック、右奥がカートリッジ類
創立130周年を迎えた鎌倉市立小坂小学校

ベルマーク商品

マ・マー スパゲティ1.8mm 300g

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/19までの受付分を作業中