ベルマーク便りコンクール優秀賞・大田区立調布大塚小


(2023/03/06)印刷する

 東京都大田区立調布大塚小学校(玉野麻衣校長、児童364人)のベルマーク便りが、優秀賞を受賞しました。「教えて!Mr.リサイクル<ベルマーク編>」と題した、A4サイズ8ページの漫画でベルマーク運動のしくみを説明しています。

 同小は1998年にベルマーク運動に参加登録をしましたが、2020年に活動を休止。しかし、再開を望む声があったことから、PTAで検討し、今年度から再度取り組むことにしました。

カラフルな壁が特徴的な校舎

前列左から西山さん、石本さん、吉浜さん、後列左から齋藤さん、向井さん、久保田さん、神谷さん

 始めるにあたって、まず取りかかったのはベルマーク運動を知ることでした。PTA役員のメンバーは開始までの半年間、ベルマーク運動を調べて、活動の進め方について意見を出し合い、準備を進めました。その中で思いついたのが、漫画を通した周知活動です。子どもにも大人にも興味を持ってもらえるように、役員みんなで何度も構成やセリフ、説明文を練り直しました。

 漫画を描いたのは、昨年度に会計係を務めた石本麻衣子さん。登場人物は、主人公のA子ちゃん(小1)、お兄さんの英介(小4)、調布大塚小オリジナルキャラクターの「Mr.リサイクル」、ベルマーク財団のキャラクター「ベルマーくん」です。「Mr.リサイクル」はもともと、同小のリサイクルの取り組みを伝えるお便りで誕生したキャラクターですが、その時の反響が大きかったことから、ベルマーク編への登場を石本さんが決めました。

 ストーリーは、A子と英介がベルマーク協賛会社の森永製菓(ベルマーク番号26)のビスケットに付いているベルマークを見つけるところから始まります。マークを集める目的が分からないふたりの前に「Mr.リサイクル」が登場し、「ベルマーくん」を特別ゲストとして招いて勉強していくという話です。締めくくりは「無理なく、楽しく、やってみよう!」。「自分たちの出来る範囲で、楽しみながら取り組もう」と呼びかけています。

応募作品。A子と英介のモデルは、石本さんのお子さんだそう

 「全学年に興味を持ってほしかったので、絵や会話で理解できるように工夫しました」と石本さん。伝えたいことを、登場人物のセリフに盛り込んでいるため、どんどん読み進めたくなる漫画に仕上がっています。

 漫画は、一人ひとりにじっくり読んでもらいたいと、家庭数ではなく児童数の配布にしました。さらに、近隣のスーパーや薬局、自治会館にも回収箱と一緒に置いています。特に薬局で多くのマークが集まるそうで、「薬が処方されるまでの間に漫画を読んで、活動を理解してもらっている」とPTA会長の西山広高さんは話します。

スーパーではオリジナルのPOPで協力を呼びかけている

 集まったマークの仕分けは、子どもたちと保護者が協力して進めています。自宅から持ってきたマークは、まず4年生の有志と、5年生のベルマーク係が仕分け・集計。それをPTAのベルマーク係約10人でチェックします。PTAは地域の回収箱から集めたマークの仕分け・集計もします。

協賛会社ごとの仕分けには牛乳パックを活用
昇降口にある引き出し型の仕分けBOX

 昨年は、3カ月の期間限定で、クラス対抗の収集イベントも実施しました。とても盛り上がったそうで、子どもたちが意欲的に取り組んでいることを役員メンバーは実感しています。

 今後について、西山さんは「無理のない範囲で活動を継続することが大事。いずれは子どもたちが自ら目標を決めて、モチベーションを生み出すことができたら」と話してくれました。

期間限定のクラス対抗では合計8000点近くを集めることができた

ベルマーク商品

Pinky FRESH

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