ベルマーク便りコンクール佳作・大田区立山王小


(2023/02/13)印刷する

 東京都大田区の区立山王小学校(長町正弘校長、児童806人)の「PTAブログ」がベルマーク便りコンクールの佳作を受賞しました。保護者が気になっている話題を取り上げて、高頻度で投稿し、読者を惹きつけています。

 ブログ更新を担当しているのはPTA文化部長の前田智子さん。9月には、おなじく部長の吉田比呂子さんと財団見学にも来てくれました。そのときの様子もブログに投稿し、保護者に広く発信しました。今回の受賞もすでに紹介されています。

 PTA文化部では今年度、2回活動することにしました。年に1回、学期に1回の年もありましたが、部員の人数や集まるベルマークの量も考えながら決めたそうです。2回目となる今回は図書室を2日間借り、1日目は会社・点数別の仕分けを、2日目は集計をしました。2日目の活動日、11月24日に学校で話を聞きました。

 コンクール応募にあたっては財団ホームページで過去の受賞校の作品も見ていたことから、佳作受賞にはとても驚いたそうです。

 ブログを更新するときに前田さんが心がけているのは「情報を盛り込むこと」。文化部員に話を聞いてみると、ベルマークの切り方や整理方法など、皆さん疑問に思っていることがあり、情報発信の必要性を感じたといいます。ブログの良さは「情報量が多かったら読み飛ばして、分からなくなったら戻って見直せること」だと話してくれました。

 山王小PTAには8つの部があります。中でも、文化部は部員を募集するとすぐに定員になってしまうほど大人気。コツコツとした作業が得意だったり、備品購入を通じて子どもの役に立っている実感を得やすかったりすることが人気の理由です。募集を早めに打ち切ることも多く、現部長の吉田さんは長年ベルマークに興味がありながらも見送りが続きました。

整理棚を設置し、仕分けに協力してもらう


おたよりを通じて、子どもたちが欲しいものを調査した

 そもそも興味を持ったきっかけは、教員免許を取るための教育実習でした。実習先の小学校で活動する保護者を見かけて、ベルマークの目的やゆくえが気になり、「自分もPTAでベルマーク活動をしてみたい」と考えるようになりました。しかし、募集見送りが続き、いよいよお子さんの卒業が迫ってきた吉田さんは、なんとかして部に入ろうと、今年度部長に立候補しました。

 「今では私の顔を見ると、『次はベルマークいつ持ってきたらいい?』と話しかけてくれる人もいる」と吉田さん。広報誌に回収のお知らせを載せてもらったり、イベントで他の部にも協力してもらったりと、部を越えた連携もあります。

 今年度は、初めての取り組みとして、子どもたちにアンケートを実施しました。買ってほしい備品への投票をお願いすると、早速反応があり、その結果をもとに学校と相談して品物を決める予定です。積極的に活動する吉田さんですが「活動は楽しく、頑張って何かをしているわけではないんです」といいます。

 この日は、昨年と一昨年に部長を務めた永久保綾子さんも来てくれました。子どもの頃、お母さんがPTAでベルマーク活動をしていたことから、マークの収集が習慣付いていたそうです。「1点でも惜しい。全員が持ってきたらいくらになるかな、なんて考えると夢がふくらみます」と語ってくれました。長町校長も図書室を訪れ、コンクール受賞について「大人でも、賞や証をいただくと次への励みになる」と話し、各学級に掲示しているお便りや常設している回収箱についての感謝を伝えました。

左から吉田比呂子さん、前田智子さん、永久保綾子さん

 集計後は、参加者同士が気軽に話をする懇親会。参加者のひとり、山王小で最もウェブベルマークを活用しているという林正昭さんがコツの伝授を促され、点数の貯め方や具体的にどのようなショップがあるかを説明しました。林さんが、今年度約2600点もの点数を貯めたと話すと、感嘆の声があがりました。

懇親会で、参加者にベルマークの魅力を伝える吉田さん
ふたり揃って参加した林さんご夫妻

 「すべてが手探り」「何がベストか模索中」とそれぞれ話す吉田さんと前田さんは、来年度も文化部長を継続することが決まっています。保護者の「なぜ?」「どうして?」に答えるブログの運営は続きます。「子どもたちのためにできることを」という共通認識はブログを通してますます広まっていきそうです。

PTA文化部の皆さん。後列左は長町校長。キリンビバレッジのベルマーク付き商品「生茶 ほうじ煎茶」を持って
昨年10月にはベルマーク預金でバドミントンラケットを購入

ベルマーク商品

スコーン

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/16までの受付分を作業中