ベルマーク便りコンクール優秀賞・葉山町立葉山小


(2019/12/26)印刷する

 神奈川県葉山町にある町立葉山小学校(冨樫俊夫校長・児童684人)が初めての応募で優秀賞を受賞しました。ベルマーク便り「ベルまま通信」を作成しているのはベルマーク活動を担当するPTA厚生委員長の佐藤香さんです。副委員長の柳下あゆみさん、西尾智子さんと一緒に力を合わせて活動しています。

保護者の皆さんが集まる前に準備をする佐藤さん

 「ベルまま通信」はすべて手書き。太字と細字を使い分け、ベルマークファミリーのイラストを上手く活用し、情報を的確に伝えているのが特徴です。1枚の紙にとても多くの情報が載っており、読み手を楽しませてくれます。以前は硬い雰囲気のお便りだったそうで、「読む立場になったときに、目につく手紙って何だろう」と考え、手書きにしました。書いているうちに楽しくなってきて、「お便りを書いた経験なんて全くなかったけれど、自分の才能がどんどん発揮されてきちゃった」と佐藤さんは笑います。

 3月に発行した「最後にこれだけはいわせてください!!号」では、6年生の卒業を祝うベルマーくんが嬉し泣きしています。4月発行の「テトラパック紙容器の回収について」では手順を説明するとともに、「あら、意外と簡単だったワ♡」と前向きな一言。5月発行の「祝 令和元年号」では、ベルマーク作業について説明。「作業はあっという間の2時間」、「小さなお子様も一緒に」「途中から来ても途中で抜けても大丈夫」といった言葉が並べられており、気軽に参加してほしい気持ちを表現しています。

回収袋は、冷蔵庫に貼れるようマグネットを貼ってあるのがポイント

 ベルマークは年4回、仕分け・集計作業します。厚生委員会は正副委員長しかいないため、他の参加者は全員ボランティアで、多いときは20人ほど集まることもあるそうです。集まったマークは会社別に分け、10枚ずつまとめた後、集計をしています。

 回収袋は、児童に自作してもらいます。袋もお便りと同じく手書きで、書いてある通りに折ってのり付けすると完成です。家庭ごとではなく児童全員に渡すため、兄弟がいる家庭では「姉が弟の分も全部持っていっちゃった」というエピソードもあるようです。

テトラパック回収のための「テトラくん」
左から「テトラちゃん」、「インカくん」。インカくんのからだは上からシアン、マゼンタ、イエローの三原色です

 葉山小には手作りの回収箱があり、テトラパックは「テトラちゃん」と「テトラくん」に、インクカートリッジは「インカくん」に入れてもらいます。もともとは透明の衣装ケースを使っていましたが、「見栄えをよくしてテンションをあげたい」と思ったことから、柳下さんの旦那さんがダンボールを使って工作しました。そのかいあってか、日本テトラパックの「アルミ付き紙パック回収チャレンジ」で、葉山賞は今年度、受賞団体に選ばれました。

ベルマーク商品展示コーナー
次の目標点数は、電子キーボード3台を購入するための100,000点

 校内の掲示物にも力を入れ、立体的なポスターがあちこちに貼ってあります。他にイベントも盛りだくさん。土曜参観日には「ベルマーク商品展示コーナー」を設け、佐藤さんと柳下さんが1ヵ月間ひたすら食べて集めた商品パッケージを並べました。また、子どもたちへの周知を目的に「ベルマーク川柳」を募集。「ベルマークあつめる子どもふくきたる」「葉山小あつめて全部新品に」「ベルマークさがす気分はトレジャーハンター」などと楽しい作品が揃ったそうです。

仕分けをするための会社別の箱

 取材日はちょうど今年度3回目の作業日。その活動中に、厚生委員会担当の吉田俊也先生が「ベルマーク担当大臣です」という挨拶で登場しました。「個人的に自分でマークを持ってくることもありますし、ノートに付いているマークを集めようとクラスで声をかけることもあります」といいます。このように協力的な先生が多いのも葉山小の特徴で、音楽の先生にも協力を依頼し、3年生が購入するリコーダーのベルマークを学校で回収しているそうです。

 しばらくして、冨樫校長も「いつもありがとうございます。助かっています」と教室に顔を出しました。「皆さん常に『学校にとって何が必要ですか』と支援の手を差し伸べてくれるので、本当に有り難いです」と話します。

委員長の佐藤香さん
左から副委員長の柳下あゆみさん、西尾智子さん

 佐藤さんと柳下さんは厚生委員2年目。佐藤さんは、マークの仕分け作業にボランティアとして参加しているうちに、「自分だったらあんなふうにやってみたい、というアイデアが芽生えてきた」ため、自ら立候補したそうです。

 柳下さんは、推薦を受けて委員になったのですが、「葉山小のPTAは本当に雰囲気が良くて楽しそうに見える」ことも引き受ける理由だったといいます。「ベルマーク運動は自分の学校の備品になるというゴールがある。目標があるから達成感があるし、やみつきになってます」と話してくれました。

 西尾さんは今年初めての厚生委員ですが、以前はやはりボランティアとして仕分け作業に参加していました。「ベルマークの作業が好きなんです。幼稚園でもベルマーク係をやったことがあります」

 お便りコンクールの賞金3万円の使い道を聞くと、「もっと活動を盛り上げるための資金に」との答えが返ってきました。葉山小には児童20人ほどからなる福祉委員会があり、主にペットボトルキャップを集めてワクチンにする活動をしていますが、保護者のベルマーク活動が盛り上がっているのを見た先生から「ぜひ児童にも手伝わせてもらえませんか」と提案されたそうです。佐藤さんは、実は「子どもたちと一緒にベルマーク活動することが夢」でした。このチャンスを生かすべく、新たに必要な備品代などに充てたいと計画しているそうです。

テトラパックのTポーズで記念撮影。後列右端から髙梨小百合教頭、冨樫校長、PTA会長の宮下暁代さん

ベルマーク商品

タフビズ事業活動総合保険

ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/30までの受付分を作業中