ベルマーク便りコンクール優秀賞 京都市立常磐野小


(2014/12/24)印刷する

児童発案のオリジナルキャラが人気のお便り

 京都市立常磐野小学校(松本威雄校長、604人)の「ベルマークボランティア」が作成している「ときわのベルマークだより」が、優秀賞に選ばれました。5年間、カラーの便りをこまめに発行。2014年1月にはテトラパックの紙容器回収のため児童が作成したオリジナルキャラクターをふんだんに使い、親しみがアップしています。

仕分け作業に取り組む常磐野小のベルマークボランティア

 「たより」は13年までの「ベルマーク新聞」を改題。B4判1枚の両面に記事を載せ、年に10回近く発行し、毎回約600部を児童の家庭に届けています。PTAの大槻洋子さんと芦田奈津子さんが毎号、テーマを決めて編集し印刷までしています。

 例えば14年7月号では、児童が作っているベルマーク児童委員会の活動を紹介。さらに同小がベルマークで購入したドウダンツツジなどの苗木が東日本大震災の被災地の学校に贈られたことも書きました。また、毎号、協賛会社の商品紹介もしています。

 ボランティアは13年秋からテトラパックの回収に力を入れています。児童らに回収を呼び掛けようと、パックのロゴマークをもとにオリジナルキャラ「テトラくん」「テトリンちゃん」を作成しました。児童委員会にキャラの作成を募り、5年生の児童の作品をイラストの得意なPTAが仕上げました。キャラは便りのほか、学校の職員室前に設けた「ベルマークコーナー」にも張り出されています。

児童が発案したテトラパックのオリジナルキャラクター

 同小のベルマークボランティアはPTA組織から独立した活動です。5年前、下火だったベルマーク運動を立て直そうと、大槻さんが発案しました。学校に来なくても、マークの切り取りや仕分けを自宅でできる「集計キット」を作りました。マークを貼る台紙や、回収、仕分けの方法や協賛企業を書いた説明文、のり、はさみなどをA4判ファイルに詰め、初めての人にも取り組めるようにしています。現在、35人いるボランティアのうち13人が自宅での作業です。また月に1回の学校の仕分け作業には卒業生の元PTA5人も協力し、毎回、わいわい楽しみながら取り組んでいます。

 地域のスーパーや電器店なども回収に協力しています。その結果、それまで年間1万点ぐらいだったマークの収集が、10万点にまで急増しました。大槻さんは「毎回、便りの記事を探すのは大変だけど、子どもたちがよく読んでくれているのが楽しい」と話しています。

 集めたマークで14年には中庭の大時計を買い換えました。二十数年前に卒業生が贈ってくれた時計ですが、老朽化し止まったままになっていました。しかし、新しい時計の設置工事の費用はマークで負担できません。そこでボランティアは過去3回のコンクールで得た佳作の賞金を充てました。今回の優秀賞では、近くマークで買う体育館用の大型ヒーターの周辺機器を購入する予定です。

 同小は京都市右京区にあり、近くには観光地として有名な嵐山や嵯峨野、東映太秦(うずまさ)映画村などがあります。1970年にベルマーク運動が盛んな太秦小学校の分校として発足しました。松本校長は「太秦小とはベルマーク活動のことをよく話します。お互い刺激しあって学校をよくしてくれて本当にありがたいです」と話しました。

ベルマーク商品

白鶴 上撰 サケパック 淡麗純米

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中