チャレンジ重ね、グループ演技も成功/北海道・通明小の一輪車講習会
(2025/10/28)印刷する
北海道鹿追町の町立通明小学校(小林亮校長、児童14人)で10月9日、ベルマーク財団主催の一輪車講習会が開かれました。同校は十勝平野の北西部、大雪山国立公園の南麓に位置します。冬は校庭にスケートリンクが設けられ、児童たちはスケートを楽しむそうです。
インストラクターは、国内外の大会で活躍してきた鈴木奈菜さんと山本夏夢(なつめ)さん。一輪車の楽しさを伝えるため、各地で指導しています。
通明小では、ほとんどの児童が一輪車に乗ることができます。6月の運動会に向けて、低学年は「直進、バック、クイックスタート」、中学年は「バック、片足走行、アイドリング」、高学年は「タイヤ乗り、スピン」を練習しているそうです。
体育館に集合した児童たちに、佐々木睦美教頭が「いいところを見て、道内一を目指し、もっとうまくなりましょう」と呼びかけました。児童たちの期待も高まります。
まず鈴木さんが、ペダルを前後にこいでその場にとどまるアイドリング、片足走行、バック走行、タイヤ乗りなどを実演します。難しい技もありますが、「すぐにできなくても、何十回か何百回か練習すれば、できるようになります。あきらめないことが大切」と伝えました。
続いて山本さんが音楽に合わせて模範演技を披露しました。色々な技を交え、流れるような動きに、児童たちから「上手」「すごい」と声が上がりました。
いよいよ児童の手をとっての実技指導ですが、その前に一輪車の状態をそれぞれチェックします。ポイントは「タイヤの空気は抜けていない?」「サドルの向きが前後逆になっていない?」「サドルの高さはちょうどいい位置にある?」の三つ。鈴木さん、山本さんのアドバイスを受けながら、みんなで確かめました。
実技指導では、みんなで輪になってから、2人の児童が手をつないでつくったトンネルを、順番にくぐり抜けるグループ演技に挑戦しました。失敗にめげずにチャレンジを続け、見事成功。見守っていた先生たちからも拍手が起きました。
トンネルくぐりの成功で盛り上がった後、児童たちは2班に分かれました。鈴木さんの指導を受けるグループは、2人で手をつないで回るメリーゴーランドを中心に練習。山本さんのグループは、手を使わずに一輪車に乗る蹴り上げ乗車に挑戦しました。最初は誰もできなかった蹴り上げ乗車ですが、繰り返し練習するうち、成功する児童も出てきました。
約1時間半の講習会を終え、最後に鈴木さんが「みんな頑張ってくれて、すごくうれしかった。今日できなくてもあきらめないで。できない子にはできる子が教えてあげてください」とあいさつ。山本さんも「団体技は思いやりが大事。隣の子がやりやすいように考えながら練習してください」と話しました。児童の代表3人からはお礼の言葉がありました。


