一輪車講習会、金木犀が香る中の鹿児島県出水市で


(2023/11/15)印刷する

 鹿児島県出水市立大川内小学校(遠竹伸一校長)で10月14日、ベルマーク財団主催の一輪車講習会が開かれました。この日は、同市内の上場小学校(山本裕三校長)と合同での講習会となりました。1週間後には同市内で年に1度の一輪車競技会を控えており、児童たちはより一層熱心に練習に取り組んでいました。インストラクターの模範演技や直接のアドバイスに、目を輝かせて聞き入る表情が印象的でした。

 出水市は「ツルと武家屋敷の里」と呼ばれています。薩摩藩の当時の石垣や屋敷が残り、たくさんのツルが越冬のために毎年10月から渡来して、年末年始には渡来がピークになるそうです。空を舞い踊るツルの姿は雄大で環境省の「残したい日本の音風景百選」になっています。

 大川内小の児童21人、上場小8人の合わせて29人の児童たちが9時30分に体育館に集まりました。まず、山本校長先生は「今日は素晴らしい一輪車の指導をしてもらえる日です。きっと、いつも頑張っているみんなへのご褒美だと思います」と話してくれました。講師は、日本一輪車協会の公認インストラクターの佐藤彩香さんと、数々の国内外の一輪車競技大会で優勝経験のある鈴木奈菜さんです。お二人からは自己紹介の中で「一輪車にまだ乗れない人もいると思いますが、初めから『できない、無理っ!』と言わないで。どんどん失敗して、トライしてください」と激励の話がありました。続いて、模範演技が始まりました。佐藤さんのソロ演技では、目の前で見る華麗な演技に大きな歓声が体育館に広がりました。その後「補助なし乗車」「アイドリング」など様々な技が披露されました。

 直接児童たちの手を取っての実技指導では、講師から「一輪車に乗る前に初めに確認してほしい大事なことがあります」という話から始まりました。タイヤの空気は十分に入っているか。サドルの前と後ろを確認して、身長に合わせて高さを調節することを教わりました。思わぬ事故やケガを予防するための基本だそうです。「しっかり、前を見て!」「乗るときは姿勢に注意して」など、熱心なアドバイスがありました。

 講習の最後、児童たちからは思わず「えっー、もう終わり!」というため息の声がもれました。児童から「講師のお二人にアドバイスしてもらい、上手にできなかった技もできるようになりました」というお礼と感想の言葉があり、講師からは「1時間ほどで、みんなすごく成長してくれたと思います。来週の競技会でも、今日のことを思い出してくれたらよい結果につながると思います」と話していました。

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